羊蹄ハイツの裏庭。
裏庭には峠下遺跡の碑が立っています。縄文時代の石器が発掘されたそうです。
羊蹄ハイツの事例を紹介します。
今回はCさん(73歳:男性)です。
要介護度は3。障害高齢者自立度はA1、認知症高齢者自立度はⅢbです。
既往歴は①胃癌手術(全摘)、②レビー小体型認知症、③アルツハイマー型認知症、④洞不全症候群(ペースメーカー挿入)です。
入所当初から徘徊が見られ、常に居室とホールを行き来してる状態で、椅子に座っても3分たたずに歩き出す様な状態でした。
夜もあまり眠られずに、1時間に5回前後はトイレに通われている状態でした。
昨年12月に55㎏だった体重が、今年5月には50㎏位にまで落ちてしまいました。
体重の減少も大きく見られたため、栄養士・看護師と相談し、本人の運動量が多く、カロリー消費が大きいのではないか、ということで食事量を増やすことにしました。
また、体重測定も週1回行い、経過を見ていくことになりました。
食事量を増やした結果、体重は6月には51㎏、7月には53㎏まで増えてきました。
ところが、6月に入ったくらいから週に1回か2回位の頻度で低血糖症状が見られるようになりました。
冷や汗が見られ、血糖値を測ると60~70のような状態でした。
低血糖症状は食後2時間くらいに見られていました。
泉田先生、美瑛慈孝園の安倍理事長に相談し「体重の減少に関しては、カロリーを増やしての対応が必要だが、癌の転移の可能性もあるため、血液検査のデータを踏まえ嘱託医と相談した方がよい。」とのアドバイスを受けました。
嘱託医と相談し、「一度にたくさんの食べ物が腸管に入ることで、インスリンが過剰分泌され、低血糖を起すことがある」とのお話でした。
まず食事方法の変更を行い、なおかつ体重の減少が見られる時には、病的なことを疑う必要があるため検査を行うこととなりました。
これらの検討の結果、「ダンピング症候群」であることが考えられました。
ダンピング症候群については,少しですがまとめてみましたので興味のある方は「danpingu.doc」をダウンロード してご覧ください。
この方に関しては、後期ダンピング症候群に注意することが大切なのではないかという仮説を、施設では立てています。
食事に関しては3食の食事の他に、食後2時間を目安に補食(1回分200kcal程度)を行うようにしました。
それまでの食事は、1回量を少し多めに設定していましたが、通常量に戻すようにしました。
変更は8月3日から行っています。
変更後は、低血糖は現在のところは見られることなく経過しています。体重の増減も±1㎏の範囲内で経過しています。
今回の事例では、介護だけでなく医務や厨房の協力があって対応を行うことができました。
多職種協働の大切さを改めて学ぶことができました。
(羊蹄ハイツ事業部長 高島 慎也)
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