◆毎週月曜日掲載 介護の知識 その11『キザミ食の嚥下に対する問題』
町内の小学校4年生。毎年行っている福祉用具体験の授業の一コマ。とろみ水を試飲中です![]()
「うわ~」「不思議!」「あんまりおいしくない…
」感想はイロイロです。
介護の知識 その11『キザミ食の嚥下に対する問題』
先週は『摂食障害の高齢者に対する、望ましい食事形態』について書きました。
今回は『キザミ食の嚥下に対する問題』について説明します。
キザミ食は食べものをかみくだくことができなくなった高齢者のために、食べやすい食事として提供されていたものですが、高齢者ケア研究会の多くの施設では、キザミ食の嚥下に対する問題点を認識し、最近では提供しなくなっています。
このブログでも何度か紹介されている藤島一郎先生は、今から16年ほど前に、すでにキザミ食についての危険性をつぎのように指摘しています。
1.キザミ食の問題点
・口へ運びにくい。
・食塊(しょっかい)形成をしにくい。
・ぽろぽろこぼれる。
・のどに残りやすい。
・(認知症高齢者はとくに)食物としての認識がしにくい。
2.キザミ食による誤嚥のプロセス
①かむ必要がなく、唾液を分泌しにくい。
↓
②ぼろぼろの食材が十分な湿り気を得ないまま喉を通過する
↓
③喉を通過する前に、食材がばらけ、気道へ入る
または、食物残渣(ざんさ)が喉頭蓋谷(「こうとうがいや」、「こうとうがいこく」ともいう)
に残り、何かの拍子に気道へ入る
↓
④誤嚥する
高齢者は嚥下筋(えんげきん)の低下や、咳反射(せきはんしゃ)の低下、むせの力が弱いなど、若い人に比べると誤嚥のリスクが高いです。
加えて、認知症や障害により、唾液の分泌の低下、舌による食塊形成、咽頭への送り込みが不十分だと、さらにその危険性は高まります。
高齢者ケア研究会の施設の中でも、食事ケアに力を入れている大分県国東市の鈴鳴荘、むさし苑は、摂食障害がない私たちでも、食べたくなるようなソフト食を入居者に提供しています。
玄米がゆも、驚きのバリエーション!
玄米がゆ一品で、季節感も出しちゃうんです。
本当に、おいしいんです。
こんな食事が毎日食べられたら・・・幸せです。
『おいしくて安心安全な食事』を一人でも多くの方に食べていただきたいですね。
(介護の知識50 その18より)
鷹栖さつき苑 生活福祉係長 尾上健介





























































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