2017年2月24日

◆沖縄久米島のおいしいもの その2 車海老ドック

 取材で沖縄の久米島へ行きました。

 沖縄本島から飛行機で30分。

 約7キロ続く白い砂浜だけの島、ハテの島で有名です。

 久米島の特産品は車海老。

 全国一の出荷量なんだそうです。

 その車海老を使った車海老ドッグを島内のあちこちで食べることができます。

 車海老のホットドッグなんて、久米島以外で食べてことはありません。

 たぶんここにしかないのかもしれませんね。

 写真は車海老ドッグコンテストでグランプリを獲得したサイプレスリゾートホテルのものです。

 とってもおいしいです。

(泉田照雄)

※関連記事

◆沖縄久米島 沖縄そば「やん小〜」(やんぐわぁ) カツオ節の香りがいきてます。 

2017年2月23日

沖縄久米島のおいしいもの その1 アーサー入り久米島そば

 沖縄には太めのラーメンのような沖縄そばがあります。

 島それぞれで若干の違いがありますが、薄い黄色でもちもちした食感が特徴です。

 取材で久米島を訪ねたときに、島特産のアーサ(サンゴ礁の岩場にできる海藻)が入ったアーサそばを食べました。

 アーサは天ぷらにしたり、汁物にしたりして食べます。

 引き潮の時に島のおばあさんがアーサ取りをしてるのを見かけます。

 写真のアーサそばはサイプレスリゾートのものです。

 車海老の天ぷらをオプションでつけました。

 エビ天アーサそばってことになるんでしょうかね。

 潮の香りがいっぱいでおいしいですよ。

(泉田照雄)

※関連記事

◆沖縄久米島 米島酒造(よねしましゅぞう) 手作りの焼酎メーカー ラベルも手で貼っています。

2017年2月22日

◆毎週水曜日連載 『全国高齢者ケア研究会先進事例レポート』 第20回異食行為がある方が改善したケース(北海道 鷹栖町鷹栖さつき苑)

 全国高齢者ケア研究会に参加する各施設では、トータルケアに取り組み、先進的なケアを行っています。
 このブログでは、各施設での実践事例を「全国高齢者ケア研究会先進事例レポート」として紹介しています。
 毎週水曜日連載です。
 今回は北海道鷹栖町 特別養護老人ホーム鷹栖さつき苑からのレポートです。
 ケース検討は、基本的にICF(国際生活機能分類、International Classiffication of Functioning,Disability and Health)の考え方をベースに、BPSD治療アルゴリズム(「かかりつけ医のためのBPSDに対応する向精神薬使用ガイドライン第2版」所収)にそって行っています。

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◆基本情報

・氏名 20様

・年齢 92歳

・性別 男性

・要介護度 4

・身長 155㎝

・体重 48.3㎏

・BMI  20.1

・既往歴 脳こうそく、狭心症

・現病    アルツハイマー型認知症、高血圧症、前立腺肥大

・服薬 
フロセミド細粒 4%0.5g(朝食後)
ミカムロ配合錠AP1錠(朝食後)
スピロノラクトン錠25mg(朝食後)
レミニール12mg(朝・夕食後)
硝酸イソソルビドテープ40mg(就寝時)


◆課題

異食行為がある
                                                       
◆経過
・平成27年10月20日定期ショートステイ利用開始
・平成28年3月6日 自宅で(娘の)眠剤を誤って服用し、意識レベルが低下しこん睡状態となり、救急搬送され入院となる。
・平成28年4月26日 退院されそのままさつき苑のショートステイを継続利用となる。
・平成28年5月10日 さつき苑入居となる。
・平成28年6月10日 さつき苑内の観葉植物(パキラ)の葉を口にされている。
・平成28年6月13日 観葉植物の葉をむしっている行動がみられる。
・平成28年6月21日 朝食後、フェイクグリーン(ダミーの観葉植物)の葉を口にしている。

◆認知症カンファレンスシート
20
認知症カンファレンスシート→「20.pdf」をダウンロード



◆BPSD(行動障害)の要因分析、検討したケア内容

①空腹感ではないか。
・食事形態(主食:白米がゆ200g、副食:常食)
・摂取状況:全量摂取、水分摂取平均1300cc。
・食べ終わってもお皿をなめている様子がある。
・食後、葉っぱを口にしていることが多い。
・食事と食事の間に小腹が空いているのではないか。
・苑内を歩行器で歩くことが多く行動範囲も広いためカロリー消費が、空腹感につながっているのではないか。

②口の中をさっぱりさせたい。
・食後に観葉植物の葉を口にしていることが多い。口の中をすっきりとさせたくて葉をかんでいるのではないか。

③常同行動がみられ、その一連の流れによるものか。
・一定の同じ行動とる。
  トイレの際、数を数えながら手すりを触った後に座る。
  毎日居室で床にチラシを並べ眺める。
  毎日の散歩コースが同じで、その途中の観葉植物を時折口にされる。

④昔の体験によるもの。
・本人より「戦争のときは口に入るものはなんでも食べていた」と話あり。
・フェイクグリーンの葉を口にしていた時は「これ好きなんだ」と話あり。

◆実施したケアの内容・結果

①について
食事が足りず、空腹感があるのではと想定し、6/14から主食を200gから260gへ変更する。
また、食事と食事の間の空腹感を満たすため、腹持ちの良いおやつ(好物の鈴カステラ)を家族に用意していただく。
一旦収まったように思えたが、7/11に葉っぱを口にする。
7/15にさらに260gから330gへ変更する。
1か月間ほど異食行為がおさまったが、8/29に再び葉っぱを口にしようとしている。
(この間の体重の経過)
6月48.3kg→7月48.8kg→8月50.4kg→9月51.6kg

食事を増やした7月以降体重は増加。食事を増やす前よりも異食の回数は減っている。

異食をする時間帯をみても、ばらつきがあり、時間帯による傾向は見られず、ずっとおなかが空いている状態ではないかと仮説を立てた。

単に空腹感だけだはなく、口が寂しいのではないかと仮説を立て、10/7~アメ(1日10個)を居室におくようにする。   

10月50.5kg→11月52.3kg→12月54.4kg

体重増加が著しく医師に相談。心臓への負担も考慮し、主食を330gから300gへ、アメの量をゼロキロカロリーへ変更する。

結果、11月以降、異食行為は一度も見られなくなり、お皿をなめることもなくなった。

②について
歯磨きは自分でされていたが、確認ができていなかったため、確実に口腔ケアができるよう声掛けをし徹底する。舌苔もなく、衛生状態は保たれている。

③について
同じ場所にある観葉植物に手を出すことがあったため、観葉植物の位置をずらす。
結果、それまで手に取っていた観葉植物には手を出さなくなったが、行動範囲が広がり、別の観葉植物を手に取るようになった。
常同行動の代替行動として本人が好きな読書ができる環境を作り、読書を促した。

④について
本人からは昔は口にしていたとのお話だったため、ご家族に伺ったところ「葉を口にしていたということは聞いたいたことがなく、見たこともない。」と教えていただく。


①から④まで総合的に検討することで、「空腹感からくる異食行為」と要因を特定することができました。

単に空腹からくる異食行為に加えて、口さみしいことが異食の要因となっていることもわかりました。

総合的に粘り強く約6カ月間、要因特定→ケア提供を積み重ねることで、異食行為がなくなりました。

今回の方は心疾患の現病があり、食事の制限がある中での食事量の調整のため、体重増減、むくみの状態、バイタルサイン等の経過観察し、主治医への報告を欠かさず、医療との連携をはかることもできました。

トータルケアで20様の状態を総合的に検討し、要因分析を行い、適切なケアを提供することで、20様の状態を改善することができてよかったと思います。

(特別養護老人ホーム 鷹栖さつき苑  ユニットリーダー 佐藤 晴美)

次回は、3月8日 大分県国東市 特別養護老人ホーム鈴鳴荘さんです。よろしくお願いします。

※スケジュール調整のため、次週の「認知症ケア実践レポート」はお休みさせていただきます。

※関連記事

◆毎週水曜日連載 『全国高齢者ケア研究会先進事例レポート』 第19回・・・・・(長野県上田市 アザレアンさなだ)
◆認知症カンファレンスシートがV22になりました。
◆かかりつけ医のためのBPSDに対応する向精神薬使用ガイドライン(第2版)が発表されました。

2017年2月21日

◆毎月20日掲載 第173回 『高齢者のためのおいしいソフト食』 「ラーメン・高菜の油炒め」 特別養護老人ホーム 鈴鳴荘 大分県国東市

menu

・ ラーメン

・ えびしゅうまい

・ さつま芋とりんごの煮物

・ 高菜の油炒め

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ラーメン

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‐材料‐(1人分)

マルタイラーメン       1/2束

かまぼこ(白)         15g

食紅               極少量

ほうれん草           15g

焼き豚              20g

付属のスープ         1袋

付属の調味油         1袋

ホット&ソフト          スープの0.8%



‐作り方‐

① 鍋にお湯を沸かしてラーメンをやわらかく茹でる。ラーメンの重量を計り、ラーメンの50%のお湯とラーメンの1%のソフティアUをミキサーに入れて撹拌する。

② ①を鍋に移して70℃以上になるまでよく混ぜながら加熱する。火を止めてから、トレーにクッキングシートを敷いてその上に薄く流し入れて冷やし固める。

③ かまぼこは薄く切ってから、スチームコンベクションオーブンで蒸して、同量のだし汁とミキサーにかける。ミキサーにかけたあとの重量を計り1%のソフティアGを入れて85℃以上になるまで加熱する。

④ ③をクッキングシートを敷いたトレーの上に流し入れて、少量残しておいて、水で溶いた食紅を入れてビニール袋に入れておく。

⑤ ④の表面が固まってきたら、④でビニール袋に入れておいた残りのかまぼこを丸く絞り出してなるとのように固める。

⑥ ほうれん草、焼き豚はスチームコンベクションで蒸したあと、それぞれだし汁とミキサーにかけて重量の1%のソフティアGを入れて85℃以上になるまで加熱し、トレーに流し入れて冷やし固めておく。

⑦ 付属のスープを使用して汁を作り、ホット&ソフトを入れてよく混ぜ溶かしておく。

⑧ 丼に麺を細く切って入れ、ほうれん草、焼き豚をのせてから⑦のスープをかけ、最後になると型に抜いたかまぼこをのせる。



ワンポイント

スープは熱いうちに注ぎ入れると表面がきれいにできます。少し冷めると固まり始めるため、平らに注ぐことが出来ません。たくさん注ぎ分ける時は、固まり始めたら火にかけなおすか、弱火にかけながら注ぎ分けることをお勧めします。



高菜の油炒め

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‐材料‐(1人分)

高菜漬け        20g

ごま油          1g

出し汁          15g

ソフティアG       0.3g



‐作り方‐

① 高菜漬けは千切りにしてごま油で炒めておく。

② ①の高菜をだし汁とミキサーに入れてなめらかになるまで撹拌する。

③ ②を鍋に入れて火にかけ、ソフティアGも入れてよく混ぜながら85℃以上になるまで加熱する。

④ ③をトレーに流し入れて冷やし固め、固まったら千切りにしてお皿に盛り付ける。



ワンポイント

漬物を作る時は漬物の汁も利用することが多いのですが、高菜漬けは汁気が少ないのでだし汁で延ばしています。味を見てもの足りない時は、塩や醤油を少し足してください。



特別養護老人ホーム 鈴鳴荘   栄養課  榎田 真弓

2017年2月20日

♦毎週月曜日連載「ハピネスオブライフ~暮らしの楽しさを求めて~」 第187回 「本当の想い」(北海道 上川町特別養護老人ホーム 大雪荘)

 全国高齢者ケア研究会では、「ハピネス オブ ライフ(HOL=Happiness of life)」をケアの目標の一つとして提案しています。
 利用者の笑顔のある暮らし、喜びを感じられる毎日を「積極的に」つくりだすケアの事です。
 全国高齢者ケア研究会では、入居者の痛みや苦しみをやわらげおだやかに暮らしていただくことめざす「平穏ケア」と「ハピネス オブ ライフ(HOL=Happiness of life)」が、ケアの目的だと考えます。
 毎週月曜日に全国高齢者ケア研究会のメンバーで行われている「ハピネス オブ ライフ(HOL=Happiness of life)」の取り組みを紹介していきます。
 各施設は「ハピネス オブ ライフ(HOL=Happiness of life)」を目標に、「穏やかでそして笑顔で」暮らしていただけるよう取り組んでいます。

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 平成4年4月1日、上川町特別養護老人ホーム 大雪荘が開設し、開設日よりご入居頂いたKさん。

 Kさんは脳出血の後遺症と、うつ病と診断され、在宅での生活が困難となり、大雪荘にご入居されました。

 ご入居後しばらくは歩行器を使用され、施設内を自由に散歩されたり、施設内の公衆電話を使用しご家族にお電話をかける等、自立した生活を送られていました。

 また、ご入居期間中は1度も入院されたこともありません!

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 しかし、四半世紀の時が立ち、徐々にADLが低下していきました。

 お元気な頃のKさんは、ご家族の事が大好きで、何よりもご家族を大切にされていました。

 楽しみにしていた外出行事の日、いざ出発とバスが動き出した瞬間、ご面会に来られた妹さんの姿を駐車場で見かけ、「降りるぅぅぅ‼‼」と、急遽外出行事を延期中止したこともありました。

 また、娘さんにも定期的にお電話されており、娘さんがご面会に来られた時には、ご自身のお小遣いをいすべて渡してしまうほど大切に思われていました。

 ADLの低下に伴い、徐々に介助が必要になっていき、「ダメだね」と落胆される様子もありましたが、私たちがお手伝いすることで、これまでと変わりない生活を送って頂いているつもりでいました。

 しかし、Kさんの表情は日に日に曇っていきます。

 出来無くなったことへの配慮の声掛けを行いながら日々過して頂く中で、Kさんの表情が晴れないことから、改めてKさんの生活を振り返ってみました。

 すると、ご家族へのお電話や面会の際に渡していたお小遣を渡すことなど、Kさんがお元気な頃には自主的にされていたことが出来ず、寂しい思いをされていたことがわかりました。
 
 お電話の操作がわからずにお手伝いさせて頂くことはあっても、お電話を促すことも出来ておらず、物忘れが多くなってきたという理由で、わずかなお小遣い以外は、職員が管理してしまっており、面会時、ご家族にお小遣いを渡すことも出来ていなかった事がわかりました。

 身近な日常生活にしか目が届かず、その奥にある家族との繋がりに目を配れていませんでした。

 再びご本人と相談したとところ、やはり家族と連絡が取れない事やお小遣いを渡せないことについて寂しく思われていたようで、家族との繋がりについてもサポートさせて頂くことになりました。

 電話は耳が遠く、ご本人も聞こえないとの事でしたので、その代わりにご家族へのお手紙を職員と一緒に書かせて頂くことを提案させて頂きました。

 お手紙を書くと、早速お返事をいただいたり、手紙が届いたと、Kさんの顔を見に町外から娘さんや妹さんが遊びに来てくれることもありました。

 ご家族も何かと忙しく気にはしていたが、中々会いに来ることが出来ずにいたとの事で、手紙を期に様子を見に来てくれたとの事でした。

 また、お小遣いについては、ご本人、ご家族と相談し、お正月にお年玉を渡すことに決め、それ以降、お正月には職員が用意したお年玉を、ご自身の手からお孫さんやひ孫さんにしっかり渡して頂くことが出来ました。

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 私たちの配慮が行き届かず、Kさんには寂しい思いをさせてしまいましたが、家族の絆を再確認することが出来ました。

 しかし、昨年の11月にKさんの体調が急変され、年内はもたないのではという心配な声もありましたが、その後、多くのご親族の面会が、Kさん生きる活力となり、どうにか新年を迎えることが出来ました。

 今年も、しっかりとご自身の手からお年玉を渡せました。

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 当たり前の事ですが、ご入居者の生活をこまめにふりかえらなければ、目に見える部分のお手伝いしかできないことを改めて理解しました。

  今後も、心の奥にあるご入居者の思いに寄り添えるケアをしていきたいと思います。

 次回は2月27日 上士幌すずらん荘さんです。

 よろしくお願い致します。

(上川町特別養護老人ホーム 大雪荘 生活相談員 落合 雅俊)

関連記事

◆毎週月曜日掲載「ハピネスオブライフ~暮らしの楽しみを求めて~」第186回[ターミナルを家族と考える」(特別養護老人ホーム鈴鳴荘・大分県国東市)

2017年2月18日

☀︎だいたい毎週土曜日掲載 今週のどうぶつ 南の島で見たトカゲ

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 子供の頃にトカゲをよくつかまえて遊んだ。

 尻尾の青いニホントカゲだ。

 トカゲは一目散に逃げる。

 尻尾をつかむと自切してしまうので、できるだけ頭をつかむようにする。

 トカゲを見ると追いかけた。

 もちろん、今はトカゲを見て追いかけるなんてことはしない。

 ぬめぬめとした雰囲気が気色悪いので、あまり見ないようにしている。

 都会育ちの僕にとってトカゲはとっても珍しかったんだなぁ。

(泉田照雄)

※関連記事

◆だいたい毎週土曜日掲載 今週のどうぶつ 北海道上士幌町の糠平温泉の黒い犬

2017年2月17日

◆食事はケアである ~第8回全国先端ケア研究会in北海道・旭川 栄養士分科会から~

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2月10~11日、第8回全国先端ケア研究会in北海道・旭川が旭川大学にて開催。

全国から良いケアの提供を志す施設・事業所のスタッフ、リーダー、管理者、約200名が参加。

一日目は全体会、栄養士と看護師の分科会に分かれ、基礎介護・先端ケアを学び合いました。

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栄養士分科会では、栄養士が看護・介護と連携し下剤外しに取り組む事例報告、日本一クオリティの高い高齢者ソフト食の実演と調理実習等があり、多くの栄養士がとても良い研修だったと感想を述べていました。

栄養士分科会に参加した、さつき会の二人の栄養士の感想です。

2月10日に開催された栄養士分科会では、熊本県桜の丘さんの多職種協同で栄養から排泄までのケアの実践発表と、大分県鈴鳴荘さんの嚥下困難者の食事を、「美味しく・見た目良く」提供する工夫を調理実習形式で実演されました。

この研修に参加して、多職種協同でケアをする上での栄養士のあり方について学ぶ事ができ、今後自分のするべきことが明確になりました。

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また、調理実習でのソフト食作りでは、さつき会との作り方の違い、食材を使用する上での発想力や盛り付け・味付けの仕方など刺激を受ける事が沢山あり、私も固定観念に捕らわれず様々な工夫をしていきたいと改めて感じました。

今回学んだことを生かせるように、まずは現場で一つずつ取り入れていきます。

(特別養護老人ホームぬくもりの家えん 管理栄養士 己上純子)

熊本県桜の丘の川本栄養士の発表では、調理員も入居者と接することで入居者の摂食状況を観察し、調理に生かしていた。

多職種協同で行う食事の大切さ、「食事はケアである」ということを改めて感じました。
大分県鈴鳴荘の榎田・穴見栄養士による調理実習では、ソフト食について驚くことばかりでした。

特別な調理法や調理器具を使用することなく、見た目も味も美味しいソフト食が出来ていました。

この味を忘れず日本一のソフト食をさつき苑でも導入できるよう努力して行きます。

(特別養護老人ホーム鷹栖さつき苑 管理栄養士 鈴木さゆり)    

 

2017年2月15日

◆毎週水曜日連載 『全国高齢者ケア研究会先進事例レポート』 第19回・・・・・(長野県上田市 アザレアンさなだ)

 全国高齢者ケア研究会に参加する各施設では、トータルケアに取り組み、先進的なケアを行っています。
 このブログでは、各施設での実践事例を「全国高齢者ケア研究会先進事例レポート」として紹介しています。
 毎週水曜日連載です。
 今回は長野県上田市の特別養護老人ホーム アザレアンさなだからのレポートです。
 ケース検討は、基本的にICF(国際生活機能分類、International Classiffication of Functioning,Disability and Health)の考え方をベースに、BPSD治療アルゴリズム(「かかりつけ医のためのBPSDに対応する向精神薬使用ガイドライン第2版」所収)にそって行っています。

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◆基本情報
・氏名 19様

・年齢 88歳

・性別 女性

・要介護度 4

・身長 143㎝

・体重 34㎏

・BMI 16.6

・既往歴 腰部脊柱管狭窄症、アルツハイマー型認知症、左膝軟骨骨折、左大腿骨頸部骨折 人口骨頭留置、イレウス、誤嚥性肺炎

・服薬          入所時                     副作用                     

     ・レミニールOD錠(抗認知症薬)         貧血、食欲不振・減退など
     ・ランソプラゾールOD錠1T*1(胃薬)        便秘、下痢など
     ・ミカルディス錠1T*1(降圧薬)          失神、意識消失など
     ・アムロジピン1T*1(降圧薬)           めまい、ふらつきなど
     ・マグラックス錠330㎎1T*3(塩類下剤)     下痢など
     ・モサプリドクエン酸5㎎1T*3(胃薬)       下痢、軟便など
     ・アクトネル錠75mg1T*1(カルシウム代謝薬) 胃不快感、上腹部痛など
     ・メマリーOD錠1㎎1T*1(認知症治療薬)    眩暈、頻尿など

              現在                      副作用

     ・レミニールOD錠8㎎1T*2(抗認知症薬)   貧血、食欲不振・減退など                            
     ・ランソプラゾールOD錠1T*1(胃薬)      便秘、下痢など
     ・ミカムロ配合錠1T*1(降圧薬)         貧血、低血圧など
     ・酸化マグネシウム0.5g*2(塩類下剤)     下痢など
     ・モサプリドクエン酸塩酸1%1g*2(胃薬)    下痢、軟便など    
     ・アクトネル錠75㎎1T*1(カルシウム代償薬) 胃不快感、上腹部痛など
     ・メマリーOD錠10㎎1T*1(認知症治療薬)   眩暈、頻尿など                                    
     ・アモバン錠7.5㎎1T*1(睡眠薬)

 

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◆課題
 ①夜間不穏時には歩き回り、30分~1時間おきにトイレや眠れない等の訴えで一晩 中起きているため、しっかり眠っている様子はない

 ②異食がある

 ③転倒し骨折の既往があるため歩行の際は見守りが必要

 ④パッドが濡れるとリハパン・ズボンを脱いだりパッドを千切ったりしてしまう

 ⑤同席の方の食事を食べたり食器を洋服の中に入れたりしてしまう

◆経過
 平成281010日に有料老人ホームより入居となる。上記の課題として挙げてある項目が前施設からの事前情報として提供された。入居されてから日中はトイレ頻回、机に置いてあったタオルをパッドの中に入れてしまう、隣に座っていた方が立つと一緒に歩いて行ってしまう、ご飯にティッシュを混ぜてしまう等の様子が見られ、夜間帯には居室内や他の居室まで歩かれ、放尿、パッドを引き抜き千切る、失禁、洋服を脱いでしまう等の様子が見られた。また、男性利用者の方が「一緒に寝よう」と声をかけてきた事で、男性の利用者・スタッフに対して拒否反応が見られるようになった。トイレの場所が分からず、食堂の窓から外に出て捜し歩いていた事もあった。

BPSD(行動障害)の要因分析、検討したケア内容

1
.夜間の行動について
  ⑴内服薬の検討
   ・前施設ではメマリーを就寝前に内服をしていた為に眠れないのではないか

  ⑵環境の改善
   ・居室が寒い為に眠れないのではないか
   ・トイレが分からない為に放尿してしまうのではないか
   ・パッドが濡れて気持ち悪い為に引き抜いてしまうのではないか
   

2.異食について
  ⑴空腹だった為に異食したのではないか
   ・入居してからはティッシュを主食に混ぜてしまっていた事はあったが、異食までには至っていない

3
.職員が付き添えない時に歩かれてしまう
  ⑴歩かれるときの理由
   ・基本的にトイレを探しているのではないか
   ・男性利用者が嫌で避けようとしているのではないか
   ・落ち着かない他利用者の方を避けようとしているのではないか              

   ・既往歴にイレウスがあり、便秘が原因ではないか                       



4.服の中に物を入れてしまう
  ⑴物を入れてしまう理由
   ・自分の物か他人の物なのかが分からなくなってしまっているのではないか
   ・用途が分からなくなってしまっているのではないか


◆実施したケア内容・結果
1
.夜間の行動について
  ・就寝前に内服していたメマリーを夕食後に内服するようにし、眠剤としてアモバンを新しく処方した。夕食後にはテレビを観賞し20時頃に眠気が見られ一旦就寝していたため、その後起きられた際に内服するようにした。しかしタイミングが合わず、こちらから声をかけ起きてもらうと怒りがみられたり、内服を吐き出してしまったりと、安定して内服が出来なかった。日中の内服に関して拒否は見られない為、就寝するために居室誘導した臥床直前に内服を促すように変更すると、安定して内服が出来るようになった。また、家人より寒いと寝つきが悪かったという情報から就寝する前に居室をしっかり温めておき、湯たんぽを使用するようにし、居室にはポータブルを設置し、ご本人でも使用できるようにした。ポータブルに関しては、設置当初は使用している事見られたが、現在では使用している形跡はなく、歩いて来られる事は少なくなり、臥床後から朝声をかけるまでベッドで休んでいる事も増えた。放尿に関しては無くなったものの、パッド引き抜きや、それに伴った失禁は変わらずに見られている。

2
.異食について
  ・入居してから異食は見られず、ティッシュも通常の使い方をしている。空腹が原因の可能性も考えられた為、家人と相談した結果、お菓子やゼリー等を用意して頂き補食している。また、食事中は見守りの中召し上がっている。

3
.職員が付き添えない時に歩かれてしまう
  ・歩かれる要因として残尿感がある可能性が考えられた。腹圧をかけさせていただいた際に排尿が見られた為、トイレに行った際には腹圧をかけさせていただくようにすると、以前よりトイレに立つ回数が減った。排便についても、入所時は1日3回下剤を内服し軟便が続くことがあり、下剤を見直し1日2回に減らしたことで排便が続くことが減り2~3日での定期的な排便コントロールができ排便の違和感が改善された。夕食前にトイレに行かれる事があったため、職員の方から声をかけさせていただき、トイレ誘導している。
男性を避ける事や、落ち着かない他利用者に関しては日中休まれる場所を別の場所を提供し、職員が見守りしていない時に男性利用者と会う機会を無くすよう努めていった。怖がる姿は見られなくなり、男性職員への拒否も見られなくなった。

4.服の中に物を入れてしまう
  ・特に食事前に置いておいたスプーンや箸を服の中に入れてしまい、同席の方とトラブルになるケースが見られた。本人や同席の方のスプーンや箸を事前に置いておかずに、食事の配膳と一緒にお渡しするようにした事で、トラブルは回避出来ている。
  入所時は種類の違う降圧薬を2錠内服していたが、入所後のBD120~130の間で安定され主治医の判断にて減量された。夜間の睡眠は「軽い眠剤から始めてみようと」主治医の判断にて内服薬を変更し大幅に改善され睡眠に繋がった、日中も職員の方から声かけや関わりを持つことで、トラブルの事前回避が出来るようになりました。現在も夜間のパッド引き抜きや、それに伴った失禁や、ご自分の義歯を外して服の中に入れてしまう等、課題は多くありますが、第一に19様が穏やかに生活を送る事が出来るよう、服薬している薬の検討も合わせて支援していきたいと思います。

(特別養護老人ホーム アザレアンさなだ ユニットリーダー 栗林竜也)

次回は、2月22日 北海道 鷹栖さつき苑さんです。

よろしくお願いいたします。

※関連記事


◆毎週水 曜日連載 『全国高齢者ケア研究会先進事例 レポート』認知症ケース第18回「薬の副作用で覚醒状態が悪く誤嚥を繰り返し起こしていた方の改善ケース」(北海道 網走市 特別養護老人ホーム レインボーハイツ)

2017年2月14日

◆毎週月曜日掲載「ハピネスオブライフ~暮らしの楽しみを求めて~」第186回[ターミナルを家族と考える」(特別養護老人ホーム鈴鳴荘・大分県国東市)

全国高齢者ケア研究会では、「ハピネス オブ ライフ(HOL=Happiness of life)」をケアの目的の一つとして提案しています。  

利用者の笑顔のある暮らし、喜びを感じられる毎日を「積極的に」つくりだすケアのことです。

   全国高齢者ケア研究会では、入居者の痛みや苦しみをやわらげおだやかに暮らしていただくことをめざす「平穏ケア」と「ハピネス オブ ライフ(HOL=Happiness of life)」が、ケアの目的だと考えています。

毎週月曜日に全国高齢者ケア研究会のメンバーで行われている「ハピネス オブ ライフ(HOL=Happiness of life)」の取り組みを紹介していきます。   

各施設は「ハピネス オブ ライフ(HOL=Happiness of life)」を目標に、お年寄りが、「穏やかでそして笑顔で」暮らしていただけるよう取り組んでいます。

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2/10・11に開催された「第8回全国先端ケア研究会」では、事務局のさつき会の皆様ありがとうございました。参加された皆様、お疲れ様でした。新たな出会いと新しい介護の知識が満載で勉強になりました。

鈴鳴荘では、今年度も恒例の家族会を開催しました。

テーマは「施設でのターミナルケアについて」です。

近年、施設でのターミナルケアが増えてきています。

家族として、大事なご家族の最期を考えたくない、施設での最期って何をしてくれるのかわからないなど、不安な声が聞こえてきていました。

最期を看取るのは病院だけではないこと、福祉施設としての看取りを知っていただくために、看護師から、病院と施設の看取りのメリット、デメリットを話してもらいました。

「 看取りは生活の延長であり、特別なことではなく、ごく自然なこと」

食べられるときに、本人の好物を少しだけでも。

体調を見ながら行事などへの参加を。

最期の時まで、寄り添ってその人を想うこと・・・。など、施設の看取りの考え方をお伝えしました。

その後、実際に鈴鳴荘で看取りをされたご家族2名が、看取りを受け入れるまでの葛藤や看取り中の気持ちの変化などをお話してくださいました。

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最期は病院でと思っていたけれど、施設で看取ることになり、看取り同意書にサインをした時の気持ち・・・

個室への移動を言われ、いよいよその時が来たと覚悟した時の気持ち・・・

亡くなるまでの10日間、一緒のお部屋に泊まりながら、母と目が合った時の安堵感、そして、職員の献身的な介護の現場を見たときの気持ち・・・

とくに夜勤職員の気配り、心配り・・・

最期まで一緒に過ごすことができて、気持ちの整理がつくとともに、悔いではなく、かえってここで最期を迎えられて良かったと、清々しい気持ちになれたこと・・・

亡くなる1週間前、たまたま、体調がよく、母の念願だった、懐かしの自宅跡に看護師など3人で連れて行ってくれ、ふるさとの風景に、一筋の涙を流した姿を見た時の感情・・・

でも、どこかでもう一度元気になるのではないかと希望を持っていた・・・

実際に経験した人でなければ語れない、本当にたくさんの思いを、時には声を詰まらせながらお話してくださいました。

その体験談を聞かれた参加者からは、施設の看取りに対して考えが変わった、実際の家族の話を聞けてよかった、などの声が多く聞かれました。

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次回のHOLでは、この話のあとに行われた、一つのテーブルを囲んでの、ご利用者とご家族との食事会とミキサー食の試食会を発表したいと思います。

鈴鳴荘は、最期までご家族と過ごせる施設を目指していきたいと思っています。

次回は北海道の上川町の大雪荘さんです。

よろしくお願いします。

(特別養護老人ホーム 鈴鳴荘  藤原広人)

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毎週月曜日連載ハピネスオブライフ『暮らしの楽しみを求めて』第185回「初めてのバイキング食の開催」(北海道倶知安町羊蹄ハイツ)

2017年2月11日

☀︎だいたい毎週土曜日掲載 今週のどうぶつ 南の島で見たインコ

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 インコはきれいな鳥だ。

 インコの色は何色あるのだろうか?

 写真のようなグリーンを基調にしたインコがオーソドックスなものだと思う。

 ブルーやイエローをベースにしたものもいる。

 白っぽいのもいたような気がする。

 世話が大変だけど、いろいろな色のインコが家にいたら楽しいなと思う。

 インコを飼ったことがある知人によると、グリーンをベースにしたものが体が強いような気がするとのことだった。

 時間ができたら、インコを飼ってみようかなぁと一瞬だけ思った。

(泉田照雄)

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☀︎だいたい毎週土曜日掲載 今週のどうぶつ 上野動物園 珍しい色の青い鳥 ヒワミツドリ

◆だいたい毎週土曜日掲載 今週のどうぶつ マザー牧場のほほえむ羊

2017年2月10日

毎月10日掲載「熊本県甲佐町特別養護老人ホーム桜の丘のお昼ごはん」 第25回「春の祝膳」 海鮮ちらし寿司 ・ ひろうすと菜の花の炊き合わせ ・ 紅白白玉のすまし汁

立春が過ぎ、暦の上では春。

寒い日が続き春はまだ遠く感じますが、九州では梅の花や菜の花が咲き、少しずつ春が訪れています。

食事でも、春の食材を取り入れたり、春の色彩(ピンク、白、黄色)を意識した献立で、春の訪れを感じていただきます。

春は、祝い事が多い季節です。

今回の献立のテーマは、「春の祝膳」です。

豪華な一品「海鮮ちらし寿司」、ふんわりと軟らかい「ひろうす」と旬の食材「菜の花」の炊き合わせ、豆腐を使って軟らかく仕上げた、お祝いの汁物におすすめの「紅白白玉のすまし汁」を紹介します。

<献立>

海鮮ちらし寿司

ひろうすと菜の花の炊き合わせ

紅白白玉のすまし汁

いちごとオレンジ


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海鮮ちらし寿司

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<材料> 1人分

米          50g

(A)酢        6cc

  砂糖      5g

  塩        1g

かんぴょう     2g

人参        5g

干しいたけ    1g

(B)砂糖      1g

  酒        5cc

  みりん     2cc

  だし汁     30cc

きゅうり      8g

卵         10g

(C)砂糖      0.4g

  塩       少々

刺身(マグロ・サーモン・ブリ) 50g


<作り方>

①米を研ぎ、炊飯器に米と分量の水を入れ、昆布を加えて炊飯する。

②(A)の調味料を混ぜ合わせ火にかけ、沸騰したら火を止め冷ましておく。

③ご飯が炊けたら、熱いうちに②を混ぜる。

④干しいたけは戻してせん切りにし、かんぴょうも戻して、細かく切る。
  人参は、せん切りにする。

⑤④を(B)で煮て、冷ましておく。

⑥冷めた酢飯に、⑤を混ぜ合わせる。

⑦卵は溶いて(C)の調味料を加え、卵焼きを作る。

⑧刺身、卵焼き、きゅうりを、さいの目切りにする。

⑨⑥を器に盛り、⑧を飾る。

いつもは、刺身はスライス、卵は錦糸卵にしますが、今回は、それぞれをさいの目切りにしました。

切り方を変えるだけで、いつもとは違う雰囲気に歓声があがります。

合わせ酢を火にかけることで、酸味が和らぎます。

ムセやすい方も、おいしく食べることができます。


ひろうすと菜の花の炊き合わせ

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<材料>  1人分

しぼり豆腐       55g

長芋           5g

卵             4g

きくらげ(乾)      0.5g

人参           5g

片栗粉         0.4g

塩            少々

菜の花         30g

人参(花型)      15g

たけのこ        20g

(A)だし汁        35cc

  砂糖         2.5g

  みりん        2cc

  しょうゆ        2cc

  塩           0.2g

(B)だし汁        30cc

  みりん        3cc

  しょうゆ        3cc

<作り方>

・ひろうす

①フードプロセッサーにしぼり豆腐を入れ、なめらかになるまで撹拌する。

②①にすりおろした長芋、卵を加え混ぜ合わせる。

③きくらげはぬるま湯で戻し、細切りにする。
  人参は、せん切りにする。

④②に③の材料と片栗粉、塩を加えて混ぜ合わせ、食べやすい大きさにまとめて揚げる。

⑤(A)の調味料で煮る。


・葉の花

①根元を切り落とし、たっぷりのお湯(塩を少々加える)でゆでる。

②冷水にとって冷まし、水気を絞る。

③(B)に菜の花を浸す。


・人参

①花型に抜き、(A)の調味料で煮る。


・たけのこ

①米のとぎ汁でゆで、食べやすい大きさにきり、(A)の調味料で煮る。


ひろうすは、長芋を加えることで、ふんわり軟らかく仕上がります。

今回は、炊き合わせにしましたが、あんかけにしてもおいしいです。

九州では、たけのこが出てきました。今回は生のたけのこを使いましたが、水煮でもおいしいです。


紅白白玉のすまし汁

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<材料>  1人分

白玉粉        6g

豆腐          6g

だし汁        150cc

しょうゆ        3cc

酒           3cc

塩           0.4g

みつば        適量

食紅          少々


<作り方>

①白玉粉と豆腐をよく混ぜ合わせる。
 (団子の硬さは耳たぶ位に。硬い時は豆腐の量で調整する。)

②①を半分にし、片方に食紅を加え混ぜ合わせる。

③白玉を好みの大きさに丸め、熱湯に入れ浮き上がって1~2分ゆで、冷水にとる。

④鍋にだし汁を入れ火にかけ、温まったら調味料を加え味付けをする。

⑤④に水気をきった白玉団子を入れ温める。

⑥椀に白玉団子を入れ、だし汁を注ぐ。


豆腐を使って白玉団子を作ることで、ふんわりで、冷めても硬くなりません。


特別養護老人ホーム 桜の丘  管理栄養士 川本里江

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毎月10日掲載「熊本県甲佐町特別養護老人ホーム桜の丘のお昼ごはん」 第24回 地味だけど、滋味豊かな1月のごはん ブリ大根 ・ かぶとカニのくず煮 ・ そばがき団子

2017年2月 9日

◆研修は「良いケア」の要 ~さつき会基礎介護研修の様子~

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さつき会では、ご利用者の重度化対応・重症化予防に適切に対応し、より良いケアを提供するため、法人職員合同の基礎介護研修が定期的に実施されています。

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研修はキャリア別にカリキュラムが定められ、一人ひとりの経験と研修ニーズに応えられる内容となっています。

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また、さつき会の基礎介護研修制度の特徴は、社内講師制度を採用し、先輩たちが勉強し身につけたことを後輩へ教える、伝えるという仕組みとなっています。

本日のテーマは、基礎介護研修(中級)褥瘡・トランスファー・入浴ケア編。

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受講者は、4年目から総合職で、さつき会のケアの中核を担う中堅職員たち。
講師は、介護福祉歴18年の施設在宅サービス事業部の尾上部長。

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さつき会は、子育て中の女性が安心して働ける職場づくりを目指しており、「子連れ出勤」「子連れ研修参加」「子連れ夜勤」がOKです。
今日も子育て奮闘中のママさん介護士が、がんばって研修に参加しています。

スタッフの成長に情熱を注ぐ講師、利用者のために熱心に学ぶスタッフたち。
みんなのおかげで、さつき会は「良いケア」の提供を目指し続けることができています。

感謝。

(北海道鷹栖町 特別養護老人ホーム鷹栖さつき苑 波潟幸敏)

2017年2月 8日

◆毎週水 曜日連載 『全国高齢者ケア研究会先進事例 レポート』認知症ケース第18回「薬の副作用で覚醒状態が悪く誤嚥を繰り返し起こしていた方の改善ケース」(北海道 網走市 特別養護老人ホーム レインボーハイツ)

 全国高齢者ケア研究会に参加する各施設では、トータルケアに取り組み、先進的ななケアを行っています。
 このブログでは、各施設での実践事例を「全国高齢者ケア研究会先進事例レポート」として紹介しています。
 毎週水曜日掲載です。
 今回は北海道網走市 特別養護老人ホームからのレポートです。
 薬の副作用出覚醒常態が悪く誤嚥を繰り返し起こしていた方へのケアについての報告です。
 ケース検討は、基本的にICF(国際生活機能分類、International Classification of Functioning,Disability and Health)の考え方をベースに、BPSD治療アルゴリズム(「かかりつけ医」のためのBPSDに対応する向精神薬使用ガイドライン第2版」所収)に沿って行っています。 
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◆基本情報

・氏名 18

・年齢 83

・性別 男性

・要介護度 要介護4

・身長 168

・体重 69.8

・既往 アルツハイマー型認知症、慢性貧血、糖尿病、アルコール依存症、誤嚥性肺炎 

・服薬 ・セレコックス100m 1錠 朝・夕(痛み止め)

    ・ランソプラゾールOD錠15m 1錠 朝(胃薬)

    ・ザイザル錠5m 1錠 夕(アレルギー薬)

    ・ビオフェルミン配合酸 朝・昼・夕(整腸剤)

    ・アローゼン1.0g 1包 就 (刺激性下剤)

    ・酸化マグネシウム状330 2錠 朝・夕(塩化性下剤)

    ・メマリーOD錠20m 1錠 就(認知症治療薬)

 ・ジプレキサ錠25m 1錠 就(抗精神薬)

     ・ロラゼパム5m 1錠 朝・夕(抗精神薬)

    ・クエチアピン25m 1錠 朝・夕(抗精神薬)

   Rh2_v21
「rh2_v21.pdf」をダウンロード


◆課題

①抗精神薬、アレルギー薬の副作用による影響

②糖尿病の既往もあり、アウト過多による脱水からのせん妄、微熱

③誤嚥することも多く誤嚥からの発熱やせん妄症状

④空腹からの異食等の行動障害

                                                       
◆経過

平成26年5月11日に精神科病院より施設入所となる。基本車椅子での移動生活で、食事は自力摂取可能だが、かき込むように食べる。食事の時間以外は傾眠がちに過ごされていることが多かった。
日中の覚醒状態が悪く、傾眠がちで過ごされていることが多く、食事や水分時にむせこむことが増えてきた。それと同時に微熱が出たり、夜中に起き出し「仕事に行く」「虫が歩いている」などのせん妄状況も見受けられるようになった。

◆BPSD(行動障害)の要因分析、検討したケア内容

①抗精神薬、アレルギー薬の副作用による影響

現在、服用している抗精神薬の半減期をすべて確認した。その結果、ジプレキサ錠(28.5時間)、ロラゼパム(12時間)、クエチアピン(6時間)と、1日中服用している抗精神薬の副作用が作用し傾眠状態に至っているのはないか。また、アレルギー薬のザイザルも服用していたため、その副作用の眠気も考えられた。*()内時間はそれぞれの半減期の時間。

②糖尿病の既往もあり、アウト過多による脱水気味からのせん妄、微熱

現在、糖尿病の治療は終了しているが、糖尿病の影響のせいか排尿量が多く、平均1500~2000ccの排尿が見られている。食事、飲水の水分インが2000ccでアウトが不感蒸泄と合わせて3000~3500cc。アウト過多で脱水気味による微熱等が考えられる。

③誤嚥することも多く誤嚥からの発熱やせん妄症状 

覚醒も悪く傾眠がちでの食事状況のため、むせこむことが多い。とくに汁気のおかずや時間が経過したお粥などでむせ込みが多い。誤嚥からの微熱も疑われる。夜間など臥床している際も自分の唾や唾液でむせこんでいることも多い。嚥下機能の低下も見受けられる。

④空腹からの異食等の行動障害

食事の食べ方も入所当初からかきこむように食べられており、ティッシュを口に入れてしまわれることもあった。空腹時は機嫌が悪くなり怒りっぽい状態も見られていたため、空腹から異食等の行動障害に繫がっているのではないかと考えられた。

実施したケアの内容・結果

①について

本人の傾眠状態と食事中のムセ込みについて主治医に相談。
(1段階)・医師の指示によりクエチアピンの休薬。

→日中(午後から)覚醒していることが少し増えてくる。食事中の傾眠とむせ込みは改善までは至らず。

(第2段階)・医師の指示によりロラゼパムが休薬。

→覚醒状況、食事中のむせ込みは改善までは至らず。

(第3段階)・医師の指示によりジプレキサが休薬。

       ・ザイザルの眠気への副作用について皮膚科医師に相談し、副作用の少ない
        フェキソフェナジン塩酸塩錠に変更してもらう。

→日中の傾眠が以前よりも少なくなり、覚醒している時間が増えてきた。職員との会話も増え、表情も豊かになる。

→食事中のむせ込みは続いており、夜間帯など臥床している際に自分の唾などのむせ込みは見られていた。抗精神薬を減らしていくことで覚醒状態の改善には至ったが誤嚥については覚醒状態が改善しても続いていたため嚥下機能の問題ではないかと分析した。

②について

就寝時、イオンドリンクを200cc増やし対応してみる。日中の水分もイオンドリンクに変更してみる。

→水分摂取はスムーズに摂取につながっていたが微熱への改善には至らず。微熱に関しては違うことが要因として考えられた。

③について

本人のむせ込みの状況を確認すると食中の特に汁気の物や水分に対する誤嚥が多く下記のように対応変更する。

(水分)トロミ表に合わせて職員間で統一したトロミの形状で提供。(*現在はゼリー対応)

(主食)お粥だと時間の経過や口腔内で水分と分離してしまい誤嚥の要因になっているため、プリン状のお粥に食形態を変更する。

(副食)汁気おかずに対し誤嚥が見られていたため、汁気のおかずにトロミを使用する。

 口腔ケアについても見直しを行い、これまでは毎食事、義歯の洗浄のみで就寝時にしか口腔ケアを行われていなかった。

→毎食事にくるりーなブラシを使用し口腔ケアを実施。
 食残の咽頭残留のことも考慮し、毎食事にお茶ゼリーを提供し、食事の最後に食べてもらう。

 結果、発熱についても下記のように改善。

             実施前                   ケアの実施後

≪熱≫   6~7回/週   36.9~37.5度       ほぼ毎日 36.4~36.7度

 また、夜間帯に多く見られていたせん妄症状も全く見られなくなった。

④について

糖尿病の内服治療は行われていなかったが主治医に確認し、主食の量を増量する。糖尿病に対し考慮して玄米粥に変更して提供してみることに。

→異食の行動障害はなくなり、以前は空腹時になるとイライラや怒りっぽくなっていたが現在はそういったこともなくなり穏やかになる。
 また、HbA1cも7.9→6.9まで改善。体や顔をを掻く、触るしぐさが多かったがそういったことも少なくなり知覚異常も改善される。

 今回のケースでは一気に薬を減らさず少しずつ薬を減らし、本人の覚醒状態を考察しながら抗精神薬を減らしていきました。
 それと同時に嚥下機能低下への摂食ケアを行っていくことで実施前は突然、38.0度台の発熱も頻繁にあり、肺炎で受診、点滴の通院、入退院を繰り返していたがその頻度も少なくなり施設で生活する時間も以前よりも増えてきています。

 利用者の状況を総合的に観察し、要因を分析し、要因ごとに適切なケアをしていくことで状態が改善したいったと思います。

 服薬については、医療との連携の重要性も再確認しました。

 利用者の笑顔のために、これからも利用者の状態を総合的に把握しケアするようにしていきたいと思います。

(特別養護老人ホーム 業務課長 横田 伸也)

次回は、2月15日 長野県 アザレアンさなださんです。

よろしくお願いします。
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※)関連記事

◆認知症カンファレンスシートがV22になりました。  

◆かかりつけ医のためのBPSDに対応する向精神薬使用ガイドライン(第2版)が発表されました。

◆毎週水曜日掲載『全国高齢者ケア研究会先進事例レポート』 認知症ケース 第17回 「血圧が高くなることで大声を出したり、介護に抵抗が見られていた方が穏やかになったケース」 北海道 足寄町 足寄町社会福祉協議会 

2017年2月 6日

毎週月曜日連載ハピネスオブライフ『暮らしの楽しみを求めて』第185回「初めてのバイキング食の開催」(北海道倶知安町羊蹄ハイツ)

全国高齢者ケア研究会では、「ハピネス オブ ライフ(HOLHappiness of life)」をケアの目的の一つとして提案しています。

 

利用者の笑顔ある暮らし、喜びを感じられる毎日を「積極的に」つくりだすケアのことです。

 

入居者の痛みや苦しみをやわらげおだやかに暮らしていただくことをめざす「平穏ケア」と「ハピネス オブ ライフ(HOLHappiness of life)」が、ケアの目的だと考えています。

 

毎週月曜日に全国高齢者ケア研究会のメンバーで行われている「ハピネス オブ ライフ(HOLHappiness of life)」の取り組みを紹介していきます。

 

各施設は「ハピネス オブ ライフ(HOLHappiness of life)」を目標に、お年寄りが、「穏やかでそして笑顔で」暮らしていただけるよう取り組んでいます。

 

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羊蹄ハイツでは「文化祭」に加えて、3年前から「秋の味覚祭」を行っています。


文化祭では職員やご利用者の作品の展示をしていました。


味覚祭では芋煮や鮭のチャンチャン焼きをご利用者の皆様と一緒に美味しくいただきました。

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「文化祭」の作品展示です。


今回の味覚祭では、バイキング食を開催をすることになりました。


事前に何度も多職種間(相談員・ケアマネ・看護師・栄養士・介護員)で集まり、打ち合わせを行いました。


メニューはどうするか、盛り付けはどうするか、テーブルの配置はどうするか、職員やご利用者の動線はどうするか等、何度も話し合いを行いました。

どうしたら楽しく安全に食事を行えるかを考えながら用意を進めました。


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当日のメニューの一部です。
倶知安名物のじゃが芋も用意しました。

皆さん喜んで食べられ、すぐになくなってしまいました。

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慣れた手つきで汁物をよそうNさん。


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職員と一緒に真剣におかずを選んでいるOさん。


当日は参加されたご利用者の方がたからは、口々に「美味しかったよ」「良かったよ」といった声を聴くことができました。

今後も、ご利用者の皆さんに楽しい、良かったと思って頂けるような企画を実行できるように頑張っていきたいと思います。

次回は、2月13日(月)「大分県鈴鳴荘」さんです。

よろしくお願いします。

(特別養護老人ホーム羊蹄ハイツ 事業部長 高島 慎也)

※関連記事

毎週月曜日連載ハピネスオブライフ『暮らしの楽しみを求めて』第184回「子供のパワーは永遠です」(松阪市特養さくらの郷

2017年2月 4日

☀︎だいたい毎週土曜日掲載 今週のどうぶつ 哲学的な表情を浮かべる上野動物園のサル

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 動物園の猿の表情をじっと見ていると身が引き締まる思いになることがある。

 癒すことのできない悲しみを感じることもあるし、物事の深淵を見てきたような思考の深みを感じることもある。

 どうして動物園の猿からそんなことを感じるのかはわからない。

 なので動物園の猿を見るのはそんなに好きではない。

 しかし、世の中には猿が好きという人も多いみたいで、猿の檻の前には人だかりができていることが多い。

 今回も大勢の人であふれていた。

 人垣の後ろからでは、猿は全く見えなかった。

 やっと見えたのが写真の猿。

 深い物思いに浸っているように見えた。

(泉田照雄)

※関連記事

↓こちらも物思いに浸っているような表情

◆だいたい毎週土曜日掲載 今週のどうぶつ 屋久島のヤクサル

 

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