2019年1月25日

◆2019年2月4日(月)~5日(月) 大分県別府市で開かれる「第10回全国先端ケア研究会in大分・別府」の申し込みがスタートしました。どなたでも参加できます。今年はJTB大分支店へFAXを送っての申し込みです。

しばらくこの記事をブログのトップにアップします。

新しい記事は下にあります。

Sukuji
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 2019年2月4日(月)~5日(火)に開かれる「第10回全国先端ケア研究会in大分・別府」の申し込みを開始いたしました。
 オープンの研究会なので、どなたでも参加できます。
 今年はJTB大分支店へ専用申込書に記入の上FAXを送っての申し込みになります。
 申込書はこちらからダウンロードしてください。
 申し込みについては下記にお問い合わせください。
 JTB大分支店「第10回全国先端ケア研究会in大分・別府」係 担当:井田・西村・高田
 TEL:097-534-7151  FAX:097-534-9197
 
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 全国先端ケア研究会は、昨年は長野県上田市で開催しました。

 今年は、日本一の温泉地大分県別府市、ホテルサンバリーアネックスで開催いたします。
 全国先端ケア研究会は、会員施設がこの1年間に取り組んできた新しいケアを紹介する年に一度の研究会です。
 食事ケア、排泄ケア、認知症ケア等の基礎介護を、丸2日間にわたって研究するため、「基礎介護ミーティング」「基礎介護キャンプ」とも呼ばれています。
 研究会の各施設は、ここで得た知識、技術を来年度の研修計画に反映します。
 特別養護老人ホーム等の入居系事業所は重度化が進んでいます。

 重度化に対応した最新のケア「トータルケア」を学ぶ貴重な研究会ですので、ぜひご参加ください。
 
 各書類のダウンロードは下記からお願いいたします。
↓要項
↓申し込みの方法
↓プログラム案
 
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 研究会の主な内容は以下の通りです。
 詳細は添付のプログラムをご覧ください。

《今年の研究会のポイント(予定)》
1 新しい「介護の知識50」
重度化した入居系施設に必要なケアの技術、知識を約60のポイントにまとめました。毎年、改良を加えていますが、今年もさらにバージョンアップしました。

2 栄養士のための分科会
5回目を迎える栄養士分科会。
重度化した施設では多職種協働が欠かせません。とくに食事ケア面での栄養士の協力はなくてはならないものです。
4日13時30分〜16時まで、栄養士の分科会を開きます。
定員は30名。
定員になり次第締め切らせていただきます。

3 看護師のための分科会
重度化施設において、医療と介護の連携はとても重要です。
看護部門は医療介護連携の中心。
医療連携における看護の役割を先進事例をもとに解説します。
定員30名。
定員になり次第締め切らせていただきます。

4 最新の認知症ケア
BPSDが出現した時のカンファレンスのやり方を解説します。

5 介護職が必要とする基礎技術の実演
便秘を和らげる腹部マッサージの実演
唾液腺のマッサージの実演
唾液腺のアイスマッサージの実演

6 重度化に対応したアセスメントシート
入居系事業所の重度化は急速に進んでいます。
従来のアセスメントシートでは、重度化した利用者に対しては十分なアセスメントができません。重度化した利用者に対してのアセスメントのポイントと、新しいアセスメントシートを紹介します。

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 研究会の内容は若干変更になる場合があります。
 あらかじめご了承ください。
 全体会の定員は200名です。
 お早めにお申し込みください。
 当日会場でお会いできるのを楽しみにしています。
(泉田照雄)

※関連記事 昨年の研究会の様子
◆第9回全国先端ケア研究会が長野県上田市で開催されました。

2019年1月24日

◆2019年2月4日(月)~5日(月) 大分県別府市で開かれる「第10回全国先端ケア研究会in大分・別府」の看護師分科会、栄養士分科会の内容が決定しました。


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 2019年2月4日(月)~5日(火)に開かれる「第10回全国先端ケア研究会in大分・別府」の看護師分科会、栄養士分科会の内容が決定しました。

 看護師分科会は特別養護老人ホームにおける、看護部門の外部医療機関との医療介護連携の実際を、2つの施設に報告していただきます。

 愛媛県東温市の特別養護老人ホームガリラヤ荘の看護課参田課長、大分県国東市特別養護老人ホームむさし苑の看護課の丸尾主任が、話をしてくれます。

 2つの施設とも、知識、観察、エビデンスをもとに、医療機関と良好な連携を取っています。

 2つの施設が行なっているカンファレンスのやり方、医療への状態報告の仕方、医療機関へのリクエストの出し方など、参考になる話ばかりです。

 先進施設の医療連携の実際をぜひお聞きください。

 現場統括責任者、施設長にもおすすめです。

 栄養士分科会は、特別養護老人ホームにおける栄養部門の役割を2つの施設から報告していただきます。

 食事量の減少、味覚の減退、味覚の異常、慢性胃炎、逆流性食道炎、胆道系の病気、便秘の改善、排泄状態のコントロールなど、栄養部門が関わらないと、状態の維持、改善ができないことが、特別養護老人ホームにはたくさんあります。

 2つの施設では、栄養部門はただ料理を作るのではなく、ケアの一翼を担っています。

 ケア部門の一つといっても差し支えないくらい活躍しています。

 報告者は、熊本県甲佐町特別養護老人ホーム桜の丘栄養課の川本課長、大分県国東市特別養護老人ホームむさし苑栄養課の佐藤課長です。

 栄養士分科会では、もう一つ報告があります。

 北海道鷹栖町社会福祉法人さつき会では、小規模多機能居宅介護、グループホーム、サテライト型特別養護老人ホームなどを担当する在宅部門の管理栄養士を配置しています。

 在宅部門の管理栄養士は、各事業者での仕事の他に、地域での栄養講座、総合事業ステーションでの地域食堂への参加など、地域のヘルスリテラシーをあげる活動を行なっています。

 在宅部門の管理栄養士の多様な実践を、さつき会の管理栄養士の己上さんが報告をしてくれます。

 こちらもとっても楽しみです。

 興味がある方は各分科会への参加をお申し込みください。

 (泉田照雄)

※関連記事

◆世界一とも言われる大分鈴鳴荘のミキサー食、ソフト食のレシピをまとめた『咀嚼・嚥下困難者のためのプレミアム・ミキサー食』販売中!

2019年1月23日

◆この時期大切なインフルエンザ予防対策、感染性胃腸炎対策。

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 この時期大切なインフルエンザ予防対策、感染性胃腸炎対策の記事をまとめました。
 これまでこのブログにアップされたものです。
 記事タイトルをクリックして、記事へジャンプしてください。
 (泉田照雄)

◆ 毎週水曜日連載 『 全国高齢者ケア研究会先進事例レポート認知症ケース 』 第97回 パーキンソン病の薬の時間調整及び多剤服用の調整により幻視、夜間帯の不調が減少したケース ( 北海道上川郡鷹栖町小規模多機能ホームぬくもりの家えん )

全国高齢者ケア研究会に参加する各施設では、トータルケアに取り組み、先進的なケアを行っています。

 このブログでは、各施設での実践事例を「全国高齢者ケア研究会先進事例レポート 認知症ケース」として紹介しています。
 毎週水曜日掲載です。
 今回は北海道上川郡鷹栖町小規模多機能ホームぬくもりの家えんからのレポートです。
 パーキンソン病の薬の時間調整、及び多剤服用の調整により幻視、夜間帯の不調が減少したケースについての報告です。
 ケース検討は、基本的にICF(国際生活機能分類、International Classification of Functioning,Disability and Health)の考え
方をベースに、BPSD治療アルゴリズム(「かかりつけ医のためのBPSDに対する向精神薬使用ガイドライン第2版」所収)に沿っています。

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◆ 基本情報
 

・氏名  99
・年齢  78
・性別  女性
・要介護度  3
・身長  150
・体重  33.3

 ◆ 既往歴

・胃がん(Ope)・逆流性胃炎・骨粗しょう症・腰椎圧迫骨折・尿路感染症

◆ 服薬状況

酸化マグネシウム錠330 毎食後(下剤)
ポラプレジンクOD75㎎ 朝・夕(胃潰瘍薬)
ATP腸溶錠20㎎ 毎食後(慢性胃炎)
スタレボ配合錠 毎食後(パーキンソン病薬)
レパミピド錠100㎎ 毎食後(潰瘍薬)
エディロールカプセル0.75 朝(骨粗しょう症)
プラミペキソール塩酸塩LA錠 朝・夕(パーキンソン病)
メマリーOD錠5㎎ 夕(認知症)
メネシット配合錠100 毎食後(パーキンソン病)
ドプスOD100㎎ 毎食後(パーキンソン病)
セレコックス錠200㎎ 朝・夕(痛み止め)
トルソプト点眼液 毎食後(緑内障)
イソプロピルウノプロストン点眼液 毎食後(緑内障)
オメプラゾール錠10㎎ 夕(潰瘍薬)
ナウゼリンOD10(食前) 毎食前(嘔気止め)
ツムラ六君子湯エキス顆粒(食前) 毎食前(潰瘍薬)
メトクロプラミド(プリンペラン) 朝・夕(潰瘍薬)
ミヤBM錠(整腸剤) 毎食後
ビオスリー配合OD錠 毎食後

◆ 認知症カンファレンスシート
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「99.pdf」をダウンロード

◆ 課題

・幻聴から被害的な発言がある
・下腹部の痛みがあり、トイレが頻回。特に夜間帯が多い。

◆ 経過

平成294月腰椎圧迫骨折後より、泊り週5日の利用となる。
「皆が自分のことを悪く言っている・スタッフに叩かれた・カメラでみられている・物がなくなる」などの発言が聞かれるようになった。夜間帯のコールが多く、内容は肩や大腿部の痛みや腹痛の訴え。夜間帯のコールは23時以降、1時間半に1回、週に2回は2030分おきに鳴る。

◆ 分析・検討したケア内容

1 同じ姿勢(右側臥位)でいることが多く、自分で思うように動けないため、痛みが出現し、夜間、コールが頻回
 →体位交換の必要性について説明し、左側臥位への体位交換を行う。
2 身体の動かしづらさ(ウエアリングオフ)から、コールが頻回
 →夕食後薬のパーキンソン薬(4種類)の1種類を就寝時に時間をずらして内服。
3 頻尿でコールが頻回(パーキンソン病による排尿障害。腹圧がかけられていなく、残尿が常時あることが考えられる。)
 →泌尿器科の受診。
  陰部洗浄の継続。
  腹圧がかけられるようトイレ時に、イレクターで作ったテーブル(ふんばるくん)を使用。排便後のふき取りを前から後ろへ。
4 排便がすっきりと出ていなく腹痛につながり、コールが頻回(多剤服用によるものか)
 →腹圧がかけられるようトイレ時に、イレクターで作ったテーブル(ふんばるくん)を使用。胃腸薬を多剤内服しているので、調整を相談する。
  ファイバーを継続的に使用
5 パーキンソン病による不安や薬の影響
 →主治医に情報提供し内服内容も含めて検討
6 巡回が睡眠を阻害している(巡回後にコールが鳴ることが多い)
 →試行として巡回時間をずらしてコールの変化を確認。

 

◆ 結果

1 コール毎に体位交換を実施。変更後の1週間は痛みの訴えやコール回数に変化が見られなかったが、2週目から痛みの訴えが減った。
2 主治医に相談し、夕食後薬の2種類(スタレボ・メネシット)を就寝時薬として20時に内服変更となる。
  1と同様に、コール回数が減り、ポータブルトイレにて排泄動作が自立して行えている回数が増えた。本人も夜間から朝方にかけての動きやすさを実感している。
3 ふんばる君使用することで、本人も排尿ごとに腹圧がかけられていると感じている。
  泌尿器受診し、尿検査結果正常。残尿も無いことがわかる。
4 胃腸薬は主治医に相談し、レパミピド錠・メトクロプラミド錠と痛み止めのセレコックスが中止となる。
  食物繊維の使用が不定期であったが、再度、効果と継続することの重要性について説明し、毎日使用。1日に少量ずつの排便35回が、3週目から11回普通便の排便になる。夜間帯の腹痛の訴えが減った。

 本事例からは、パーキンソン病の薬の調整の重要さと、ご本人の体調不良の状態と薬については、きちんと状況を伝え、医療連携していくことの大切さを認識しました。ご家族とも情報共有と検討内容を共有することで信頼関係を深めることも出来ました。
 今回の事例では、仮説と対応方法が良い方向に向かっており、夜間帯のコールが減り、本人も意欲的に日々を過ごされています。
 今後も、少しおかしいなと思ったらカンファレンスを行い、利用者の苦痛の軽減につなげていきます。

 

小規模多機能ホームぬくもりの家えん  主任 能登 純子

  ※ 次回は1月30日( 水曜日 )大分県特別養護老人ホーム清流苑さんです。よろしくお願いします。

 

 

2019年1月21日

毎週月曜日連載『ハピネスオブライフ~暮らしの楽しみを求めて』 第279回 特別養護老人ホーム フェローホームズ

全国高齢者ケア研究大会では、「ハピネス オブ ライフ(HOL=Happiness of life)」を
ケアの目的の一つとして提案しています。

利用者の笑顔のある暮らし、喜びを感じられる毎日を「積極的に」つくりだす
ケアのことです。

 入居者の痛みや苦しみをやわらげおだやかに暮らしていただくことをめざす「平穏ケア」と
「ハピネス オブ ライフ(HOL=Happiness of life)」が、ケアの目的だと考えています。

 毎週月曜日に全国高齢者ケア研究会のメンバーで行われる「ハピネス オブ ライフ
(Happiness of life)の取り組みを紹介していきます。
 各施設は「ハピネス オブ ライフ(Happiness of life)」を目標に、お年寄りが、
「穏やかでそして笑顔で」暮らしていただけるよう取り組んでいます。

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以前も掲載しましたが、毎年恒例の”鰤の解体ショー”をご紹介したいと思います

ここ数年、年の瀬には忘年会を兼ねてフェローホームズでは鰤の解体ショーを行事として
実施しています。

前職でスーパーの鮮魚部門で働いていた職員がいますので、その職員のmy包丁で、
鰤を皆様の前で捌き、鰤しゃぶで食してもらうという企画です

ただ捌いて食べるだけでは面白くないので、今年は捌いたものをその場でどのようにして
食べたら美味しいかやどの部位にあたるなどの解説を理事長にしてもらいながら、
バックダンサーが踊っている中ライブ感をだしながら、目と耳と口、そして胃で楽しんでもらう
行事にしてみました。
※統一感はないかもしれませんがとにかく騒いで楽しむということです

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けっこう、立派な鰤でした。

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包丁さばきは手慣れたもので、いつもより3割増しのかっこよさです

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理事長の演出でかまの部分は塩焼きにして食べることになりました。

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大漁旗で皆さんの食欲をあおります

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利用者さんも興味芯々で見守っています。
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こんな感じで仕上がりました。
この後、しゃぶしゃぶで美味しく食べました。
言うまでもなく、夕食は皆さんあまり食べなかったそうです

毎年恒例の行事ですが、少しづつ内容も変化させながら楽しめる行事にしていきたいと
思っています。
お魚を捌くところをみながら、部位の紹介もわかりやすかったし、話を聞いていたら食欲が
わいてきた。とお話しされる利用者さんが沢山いました。



『ハピネスオブライフ~暮らしの楽しみを求めて~』第278回特別養護老人ホーム美ヶ丘敬楽荘



次回は大分の清流苑さんです

宜しくお願い致します

(東京都 特別養護老人ホームフェローホームズ 副施設長 仲野 泰蔵)

2019年1月20日

◆毎月20日掲載 第190回 『高齢者のためのおいしいソフト食』 「お造り・茶碗蒸し」 特別養護老人ホーム 鈴鳴荘 大分県国東市

menu

・ 赤飯

・ お造り

・ ほうれん草と鶏肉の煮浸し

・ 茶碗蒸し

・ フルーツ

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お造り

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‐材料‐(1人分)

○こえびちゃん        20g

○出し汁            20g

○ソフティアG         0.4g

色粉(赤)            少量
 
☆カレイ            20g     

☆出し汁            20g

☆ソフティアG         0.4g

●鮭              20g

●出し汁           20g

●ソフティアG        0.4g

とけないわかめ       適量

刺身醤油+わさび     適量


‐作り方‐

① こえびちゃんはスチームコンベクションオーブンで温めてから、だし汁とミキサーにかける。

② ①を鍋に移して、ソフティアGも入れてよく混ぜ、85℃以上になるまで加熱してから、少量取り分けておいて、トレーにクッキングシートを敷いた上に薄く流し入れて冷やし固める。

③ ②で取り分けておいた海老のペーストに、水で溶いた色粉を少し入れてピンク色にしておく。

④ ②の上にえびの模様のようになるように線を流し入れてかく。

⑤ カレイと鮭も少量塩をふってスチームコンベクションオーブンで蒸してからそれぞれだし汁とミキサーにかけて鍋に移してソフティアGを入れて撹拌しながら85℃以上になるように加熱する。

⑥ カレイと鮭はラップに包んで冷やし固める。

⑦ 固まったえびは竹串で開いたえびのようにくり抜いて盛り付ける。カレイと鮭は薄くスライスする。

⑧ お皿にとけないわかめを切ったものを盛り付けて、⑦の魚も盛り付ける。

⑨ わさび醤油を添える。


ワンポイント

こえびちゃんとは、ふくなおの“やわらか小エビちゃん”のことです。嚥下食ピラミットレベル/L4の商品のため、ミキサーにかけて使っています。えびはミキサーにかけて固めると分離しがちなため、こちらを使用しています。
※とけないわかめとは、マルハニチロのやさしい素材とけないわかめのことです。


茶碗蒸し

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‐材料‐(1人分)

卵           30g

出し汁        90g
  
塩           0.3g

人参         10g

ぎんなん       10g

☆出し汁       20g

☆薄口醤油     2g

☆みりん       2g

☆ソフティアS    適量


‐作り方‐

① 卵は溶いてこしきで濾しておく。

② 温かいだし汁に塩を入れて溶かしてから冷ましておく。

③ ①と②を混ぜ、茶碗蒸しの容器に入れて蒸し器でむして茶碗蒸しを作っておく。

④ 人参、ぎんなんは蒸してから同量のだし汁とミキサーにかけて重量を計り、鍋に入れて1%のソフティアGを入れて火にかけ、85℃以上になるまで加熱する。

⑤ 人参は流し缶に入れて冷やし固め、ぎんなんは絞り出してぎんなんのように固めておく。

⑥ 固まった人参を花形に抜いて茶碗蒸しの上にのせてぎんなんものせる。

⑦ ☆の材料を火にかけ、あんをつくり、茶碗蒸しの上にかける。


ワンポイント

ぎんなんは少し冷めてから絞り出した方がより丸くなります。



特別養護老人ホーム 鈴鳴荘   栄養課  榎田 真弓

2019年1月19日

◆2018年12月15日 人材獲得についての研究会を開催。若手の施設長が自主的に活動していたのが印象的でした。

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 2018年12月15日東京で「人材確保と10年後の高齢者介護施設」をテーマにした研究会を行いました。
 部長、施設長、理事長を対象とした研究会です。
 今回の研究会で特徴的だったのは、スピーカーのほとんどが40代の施設長だったこと。
 全国高齢者ケア研究会も代替わりしたなぁと感じました。
 若手の人たちが育ってきました。
 彼らに共通しているのは「自主性」。
 「生活支援員」の採用など、必要と思ったこと、いいと思ったことは、自分の判断で積極的に導入していました。
 彼らの中には、すでに職員有給5日取得のシミュレーションを作り終えている人もいます。
 さすがですね。
 必要と思ったことは、すぐに行動に移す。
 一方、最近目立つのは、イズミダより上の世代の判断の遅れと行動力の低下。
 危機感の低下が行動力の低下、判断の遅れにつながっているのかもしれません。
 年齢を重ねてくると、「自分の仕事はもう終わり」と思ってしまうのかもしれません。
 バトンをしっかりと渡したら「終わり」でもいいんですけどね。
 しっかりとバトンを渡すこと、行動力、判断の遅れが出ないように注意したいものです。
 そうならないようにするポイントは、「情報収集」です。
 2019年も「人材確保と10年後の高齢者介護施設」をテーマにした研究会は行う予定です。
 12月に参加できなかったみなさんは、ぜひ、ご参加ください。
 今年は幹部職員育成のプログラムを始めようと思っています。
 お楽しみに。
(泉田照雄) 
※関連記事

2019年1月18日

毎週金曜日連載『私たちがやりたいケア介護の知識50 Ver3』 第32回~介護施設で必要な尿路感染症の知識~

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 高齢者介護施設では、尿路感染症にかかられている方が多くみられます。高齢者介護施設における尿路感染症は、発熱を伴うことが多く再発を繰り返す方も多いです。
 尿路感染症の利用者に対するケアは、高齢者介護施設では基本的でとても大切なケアになります。

〔尿路感染症とは〕

(原因)
 腎臓から尿道までの尿路に起こる感染症で、ほとんどが細菌によって起こります。細菌が外尿道口から入り込んで発症することが多く、急性と慢性的な尿路感染があり繰り返しやすく、尿道が短い女性や高齢者に多いのも特徴です。
 病名は「膀胱炎」「腎盂腎炎」「尿道炎」などです。炎症が起きた箇所により病名が異なります。

 今まで元気であった方が急に熱が出た場合、風邪や水分不足を疑うことが多いですが、尿路感染も熱の要因となっていることがあります。

(症状)

  • 尿が濁っている
  • 尿を出すときに痛む(排尿痛)
  • 何度もトイレに行く、頻尿や残尿感、失禁
  • 尿が赤い(血尿)
  • 腰痛、背部痛で左右の腰のあたりを叩くと鈍い痛みがある
  • 37℃前後の微熱
  • 38℃以上の高熱が出たり、その高熱が続く
  • 吐き気やおう吐、体重が増えない、食欲がない

介護スタッフとして注意したい観察のポイントは以下の点です。
まず既往歴に尿路感染症があるかないかを確認しましょう。
尿路感染症の要因(例えば軟便や水様便)が改善されていなければ、再発のリスクは高いと考えられます。総合記録シートを確認しておきましょう。
次に、総合記録シートで37℃前後の体温になっていないかを確認します。尿臭、原色にも注意します。

(どのような方に感染しやすいか)

  • 女性
  • 高齢者
  • 尿路に前立腺肥大や癌がある。
  • おむつをしている
  • カテーテル留置
  • 下剤服用者、軟便、水様便、1日複数回排便のある方

これらの中で気をつけたいのは、下剤服用者、軟便、水様便、1日複数回排便のある方、カテーテル留置の方です。カテーテル流離の方は陰部洗浄をていねいに行うことが大切です。
下剤服用者、軟便、水様便、1日複数回排便のある方の再発予防には、食事ケアなどで便性状を改善していくことも必要になってきます。

〔予防方法〕

  1. 陰部洗浄の支援など、陰部を清潔に保つ。排便時の清拭は前から後ろに拭く
  2. 尿もれパットなどは定期的に交換する
  3. 水分をしっかり摂取する
  4. バルーンカテーテルを留置している方は尿の逆流を防ぐためバックを膀胱より上にしない。ルートキャップの洗浄を毎日
    行う
  5. 下半身を冷やさない
  6. 体調に合わせ適度に運動する
  7. トイレを我慢しない
  8. バランスのとれた食事で便通を整える
  
  他、既往歴の把握(繰り返しやすい)

 高齢者介護施設では、軟便、水様便、1日複数回排泄がある方が、尿路感染症を繰り返すことが多いので、排泄状態のコントロールは、尿路感染症の予防にとても大切です。

≪実践方法≫

(陰部洗浄の方法)

  1. 腰から下の部分に大きめのフラットタイプを敷きます。または使用していたオムツを広げ、水に濡れないようにします。
  2. 湿らせたガーゼやタオルに、必要に応じて石鹸をつけ、丁寧に陰部を洗います。その後、横向きにして最後に肛門を
    洗います。※必ず、前から後ろに向けて洗います。大腸菌が尿道に入り込んで尿路感染症になってしまします。
  3. 専用ボトル(400~450ml)などに入れたぬるま湯(34~35℃程度)をかけて石鹸を洗い流します。
  4. 乾いたタオルで肌の水分を拭き取ります。

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【陰部洗浄用シャワーボトル】
食器洗浄の入れ物やイソジンガーグルの空の入れ物では水の勢いやシャワーになっていないためきれいに流せません。専用の物を使用することをお勧めします。
シャワーにしたりストレートにしたりとボトルヘッドを切り替えられるタイプもあります。

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こちらのシャワーボトルは切り替えのないタイプです。ヘッドに穴がたくさん空いていて、水がシャワー状に出るのが分かります。

(頻度)
 入浴日以外は毎日行います。1日1回と排便時に行うことで皮膚トラブルを防ぎます。

(注意点)
 高齢者は皮脂の分泌が低下しているので、乾皮症になりやすい傾向にあります。よって、石鹸につけすぎに注意します。

 トイレで排泄しているからといって陰部洗浄が不必要というわけではありません。場合によってはトイレやポータブルトイレでの陰部洗浄を行ってください。(パット使用者は特に必要)

【さくらの郷での対応例】
 今のトイレには基本ウォッシュレット機能がついています。シャワーボトルを使用し、トイレで陰部洗浄が難しい場合、『ビデ』を使用し陰部洗浄を行っています。性器、陰毛、その周辺をきれいに洗い、清拭を行っています。ウォッシュレット自体の清掃も必須です。

【ガリラヤ荘/ガリラヤ久米での対応例】
 居室ごとに陰部洗浄セットを用意しています。石鹸は泡立て用ボトルで準備し、ワンプッシュを基本として使用しています。石鹸はボディーソープを2:8の割合に水で希釈して準備しています。
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◎羞恥心に配慮して、素早く、ていねいにすることが大切です。

 脱水と尿路感染症の知識や予防方法は、介護スタッフにとって必要不可欠です。きちんとしたケアをしていれば、脱水になったり、尿路感染症になったりする利用者数を減らすことができます。介護スタッフは、排泄ケアにたずさわり、利用者の一番近くにいます。尿の濁りやにおいの変化にいち早く気づくことこそ、介護スタッフの重要な役割です。

◎尿路感染症は、繰り返しやすい疾患である。

 尿路感染症は、繰り返しやすいのも特徴であり、その際は、泌尿器科の先生と相談しエコー検査や尿流量測定を行い、膀胱の形態と残尿の有無を確認してもらい、排尿習慣や排尿障害について掘り下げ、排泄ケアの見直しをすることも大切な予防法になります。何より泌尿器科の意思の相談が大切になります。

◎尿路感染症の要因の多くは大腸菌

 介護施設では、便の排泄ケアが不十分だと尿路感染症になりやすい。
 尿路感染症のハイリスク者は以下のとおり。

  1. 軟便
  2. 一日複数回便がある
  3. パット内排泄で尿量が多い

これらの予防に対する取り組み例は、『介護の知識50Ver.3 第26回重度の高齢者の「頻便」と「頻尿」』の中でさくらの郷の膀胱内尿量測定有効的活用の紹介がありますので、参照してください。

「v3_32.pdf」をダウンロード

次回1/25は、東京都のフェロホームズさんで「№33 林崎光弘氏が説く認知症高齢者の睡眠パターン」です。

(愛媛県松山市 高齢者総合福祉施設ガリラヤ久米 高橋雅志)

♦「私たちのやりたいケア 介護の知識50ver3」第31回~下剤の基礎知識と画一的な使用からの抜け出し方

2019年1月17日

◆石垣島/西表島から その5 遠浅の海の上を牛車で由布島まで渡る。

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 西表島の隣にある由布島へ取材に行きました。
 遠浅の海の上を水牛車に揺られて由布島へ。
 片道20分。
 歩くくらいのスピードでのんびり進みます。
 御者が三線を引きながら沖縄民謡を歌ってくれます。
 帰りの御者さんは「涙そうそう」でした。
 
 由布島ではたくさんの花を見ることができます。
 蝶のオオゴマダラの温室もあります。
 オオゴマダラは蝶よりも全身金色の蛹が有名です。
 金メッキをしたように輝いています。

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 オオゴマダラ。

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オオゴマダラの蛹。レプリカかと思って触るとビックン!と動くのでビビります。

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 ハイビスカスです。
 下はハマヒルガオ?

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 のんびりとした時間が流れているのが西表島の魅力です。
 リゾート開発もほとんどされていません。
 (泉田照雄)
 ※関連記事
 

2019年1月16日

◆毎週水曜日連載『全国高齢者ケア研究会先進事例レポート認知症ケース』 第98回 誤嚥のリスクが高まっている方に対して、STと介護職員が連携し、改善したケース(北海道美瑛町 多機能型グループホーム虹)

 全国高齢者ケア研究会に参加する各施設では、トータルケアに取り組み、先進的なケアを行っています。

 このブログでは、各施設での実践事例を「全国高齢者ケア研究会先進事例レポート 認知症ケース」として紹介しています。
 毎週水曜日掲載です。
 今回は北海道上川郡美瑛町小規模多機能ホーム虹からのレポートです。
 パーキンソン病の薬の時間調整、及び多剤服用の調整により幻視、夜間帯の不調が減少したケースについての報告です。
 ケース検討は、基本的にICF(国際生活機能分類、International Classification of Functioning,Disability and Health)の考え方をベースに、BPSD治療アルゴリズム(「かかりつけ医のためのBPSDに対する向精神薬使用ガイドライン第2版」所収)に沿っています。

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◆基本情報

 氏名 98様

 年齢 82歳

 性別 女性

 要介護度 5

 身長 152cm

 体重 45kg(1年間ほぼ増減なし)

 BMI 19.4

 既往歴 高血圧(H25年) アルツハイマー型認知症(H25年) 前頭葉の萎縮(H26年) パーキンソン病の疑い(平成29年から症状が顕著に出現)

 ※H29年の脳検査では、脳萎縮がかなり進行しており、医師よりアルツハイマー型認知症の末期と言われている。

 ※パーキンソン症状として、震戦、小刻み歩行、瞬きをしない、眼球が上向き、発汗、体の傾き(左右)が見られる。薬による改善よりも副作用の方が強く現れる可能性が高いとの医師の判断により、パーキンソン病に対する薬は飲んでいない。

 服薬状況

    <朝食後>

     カンデサルタン錠 4mg (降圧剤) 1錠

     アムロジピン錠 2.5mg (狭心症薬 降圧剤) 1錠

     ドネペジル塩酸塩OD錠 5mg (抗認知症薬) 1錠

     ランソプラゾールOD錠 15mg (胃酸分泌抑制薬) 1錠

 

◆経過

 H28年、小規模多機能サービス利用開始。この時は独歩可能。食事、排泄は自立。

 H29年、認知機能が低下し、会話でもオウム返しが多くなる。排泄の失敗も増える。併設されているグループホームへ入居となる。歩行機能も徐々に低下。

 H30年、食事中に手が止まることがよく見られ、同年8月には全介助になる。その後、むせや溜め込みの頻度が増える。11月頃より頚部の後退、筋の固縮が進行する。

 

 V9498「v24_98_h31_1.pdf」をダウンロード

 

◆ADL

 起き上がり、立ち上がり、寝返りは自力ではできないため全介助。移動は手引き歩行。立位保持はつかまりと介護者の支えで少しの時間可能。

 食事、排泄、入浴は全介助。

 理解力の把握は困難な状態。歌が得意で、職員が歌い出しを聞かせると続けて歌うことができる。ストレスを感じている時等は「アー」と何度か大きい声を発することがある。

○食事について

 麻痺はないが筋の固縮と、重度の失行があるため動作は不可。咀嚼力は十分あるが、頚部の後退、固縮があり、咽頭が狭くなっている。食事中の激しいむせも時々見られ、常に誤嚥のリスクが高い。溜め込みもみられる。食事の認識はできる。食事形態は、お粥と常食。水分や汁物はトロミ使用(小スプーン1杯)

 

◆課題

ア)食事の時に溜め込みがあり、食事に時間がかかりすぎる。

イ)誤嚥のリスクが高まっている。

 

◆要因分析

①パーキンソン病の症状と、認知機能の低下が食事機能に影響している。

②頚部の後退が影響し咽頭が狭くなっている。溜め込みの要因にもなっている。

③溜め込みが続き食事時間が長くなることで疲れてしまい、それによりさらに頚部の後退が悪化し、誤嚥のリスクが高まる。

④アムロジピンの副作用による歯肉肥厚によって痛みがあり、溜め込む。

 

◆実施したケアと結果

 H30年11月中旬に、頚部の後退が著しく悪化しており、それに伴いむせや溜め込みの症状についても悪化が見られた。すぐにカンファレンスを開催。これまでは主食・副食共に常食だったが、食事形態についての議論では本人に咀嚼力があるので、現状維持でよいという意見と、誤嚥のリスクを考えるとお粥とプリン食の方が良いという意見等、介護職員内でそれぞれ見解が異なった。チーム内で良い形での合意が得られないため、同法人のSTに評価・アドバイスを依頼。カンファレンスの翌日に早速STと共に再度評価を行った。

 

≪STの見解≫

○姿勢

・姿勢を安定させるために、足をよりしっかり床に着ける必要がある。そのため、4cmくらいの足台があると良い。雑誌で対応してもよい。目安は、座った姿勢で足の付け根から膝の頭まで水平または膝の頭が少し高い状態。

・上半身の傾きは骨盤の傾きが要因となっている可能性があるが、途中で傾きだしたら、座りなおす。

・上半身、特に首からの筋の固縮については、肩から胸にかけての筋肉が緊張していることが要因として考えられる。肩、胸の筋肉は首に繋がっており、食事摂取動作にも関係しているので、緊張をほぐすことで改善される可能性はある。具体的方法として、肩甲骨を回すような意識で方を回すことや、両手を持ち、腕を上下する体操を行ってみると良い。

・頚部が後退している時は、目の前1点に集中してもらい、徐々に視点を下げ、首を前に誘導すると良い。肩と胸の緊張をほぐしたあと、首を前にゆっくり動かす方法もある。

・歯肉は比較的きれいに保たれているので、痛みは無いと思われる。

 

○食事形態

・首に聴診器を当て、摂取動作を確認すると、咀嚼、嚥下はできている。しかし、食塊を飲み込む際、気道を塞ぐ弁が弱くなっていることが考えられる。食事介助の際に気をつけることが出来れば、食事形態は常食でよい。主食に関しては、常食で疲れるようならお粥に変更しても良い。お粥とご飯を半々に混ぜる方法もある。おかずの1品は噛み応えのあるもの、もう1品はやわらかいものを提供し、負担を軽減するのも良い。

 

○介助方法

・声を出している時は、食事を休む。声を発しなくなってから介助再開。食事時間は40分以内。それ以上は疲れが影響し誤嚥のリスクが高まる。

・固形物と水分が一緒に口の中に入っている状態は誤嚥につながりやすいので気をつける。

・嚥下を確認して、口の中が空になってから次の一口を介助する。スプーンはティースプーンよりほんの少し大きめのサイズのものを使用し、一口量を少なくする。

 

○結果

・姿勢の安定は、溜め込みやむせの改善につながり、疲れも抑えられている。

・介助方法では、本人に食べるものを見てもらいながら声かけをし、食事の認識をしてもらうことを徹底することで、嚥下までスムーズになる。

・介助方法を統一することで、モニタリングの精度があがった。

 

 全体的に改善に繋がっている。今まで溜め込みがあり、食事に時間がかかっていたが、姿勢や介助方法を徹底することで、機能の向上につながり、40分間の食事でも食事量は安定している。

 

 ◆姿勢改善図(写真掲載が困難であったため、図で表しています)

Sisei2

 

◆今後の課題

・2年前の状態を考えると、ADLの低下速度が速く感じた。今後も低下していくことで、食事でのリスクも高まっていく。介護職だけではなく多職種でチームを組み連携することで、本人の状態にあった介護に努めたい。

 

                      多機能型グループホーム虹 所長 山前幸介

 

 

※次回は1月23日、ぬくもりの家えんさんです。よろしくお願いいたします。

高齢者ケア研究会先進事例レポート認知症ケース 』 第97回食事・水分不足の課題解決が、微熱・便秘の改善につながった事例(北海道北見市光の苑 小規模多機能ホーム ゆり)

2019年1月14日

『ハピネスオブライフ~暮らしの楽しみを求めて~』第278回特別養護老人ホーム美ヶ丘敬楽荘

全国高齢者ケア研究大会では、「ハピネス オブ ライフ(HOL=Happiness of life)」を
ケアの目的の一つとして提案しています。

利用者の笑顔のある暮らし、喜びを感じられる毎日を「積極的に」つくりだす
ケアのことです。

 入居者の痛みや苦しみをやわらげおだやかに暮らしていただくことをめざす「平穏ケア」と
「ハピネス オブ ライフ(HOL=Happiness of life)」が、ケアの目的だと考えています。

 毎週月曜日に全国高齢者ケア研究会のメンバーで行われる「ハピネス オブ ライフ
(Happiness of life)の取り組みを紹介していきます。
 各施設は「ハピネス オブ ライフ(Happiness of life)」を目標に、お年寄りが、
「穏やかでそして笑顔で」暮らしていただけるよう取り組んでいます。

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 『わたしの手をみて!』~手の清潔を保つために~


手掌の消臭と皮剥け・白癬の改善に向けて「茶葉(ほうじ茶」を利用して改善に向けて取り組んだ内容を報告します。


【対象者】 A様 81歳 女性 要介護度 4  高齢者自立度:C2  認知症自立度:Ⅳ

【現病歴】 脳梗塞後遺症、食欲不振、消化不振、消化管異常、高血圧症、低カリウム血症、
       腎性浮腫、鼓腸、てんかん

【ADL】   ○移動 ~ ティルト型車椅子(全介助)
              座位時、体幹を前方へ強く傾けることがあり転落に注意必要。
               ○排泄 ~ 尿意、便意なし。常時オムツ使用    
       ○食事 ~ 自力摂取可能だが食べこぼし多い(ゼリー食、水分はトロミ使用)
               疲労がみられた際は食事介助が必要。滑り止め食器、自助具と
               して介護スプーン使用。
       ○意思疎通 ~ 聴力に支障なし。発語はあるも意思の疎通は困難。

【手掌の状況】
       ○右第3~第5指が拘縮しているため、爪が手掌にあたってしまう。
       ○手掌内が湿っており、皮膚がふやけた状態で白癬がみられる。
       ○ふやけた状態で爪があたるため、皮剥けがある。
       ○においがある。


【今までの対応】
           ①次亜塩素酸ナトリウム(次亜水)で手指を洗浄する。
                        👇
           ②ラミシール軟膏塗布する。
                        👇
           ③タオルをまるめたものを握ってもらう


※この対応等では改善が見られないため、ほうじ茶の消臭、殺菌作用に注目し、
  古くから長野県で水虫の患部に塗る伝統治療法としてあったほうじ茶の活用を考えた。
  ついては、手指の洗浄に用いることに家族の同意を得て取り組むこととし、
  実践したところ想定以上の結果を得られたので、ご紹介します。

【実践前の状況】
056_2
 
【白癬・皮剥け対策】
 ①ほうじ茶で手指洗浄(霧吹きボトルに入れ人肌程度に冷ます)      
   効果・・・・・消臭効果、殺菌作用、消毒作用、抗酸化作用、
          皮膚へ直接栄養を与える(ビタミンB・C類、アミノ酸、フッ素)

  ②洗浄後、手指にワセリンを塗布する。
   ワセリンを塗布することで、ほうじ茶の有効成分が蒸発しづらくなり皮膚に浸透
  しやすくなる。

Dsc_0569
                    


【におい対策】
①茶葉をパックから出して乾燥させる。
         👇
②乾燥後、別のパックに入れる。
         👇
③パックをパーマ用ロットに入れてガーゼで包む。

031             
 
 
【観察記録】 においレベル(1.無臭 2.ややにおう 3.におい強い)~毎日表に記入
        (患部写真を1ヶ月に1回添付する)
Dsc04032


【観察記録】
○1週間後・・・・・におい消失。白癬・皮剥けはあまり変わらず。

○1ヶ月後 ・・・・・におい無し。白癬・皮剥けほぼ改善。
○2ヶ月後・・・・・においやや有り。白癬・皮剥け再出現!

※実は、1ヶ月後の時点で、良くなったと思い込み継続しなかったため、
 再発してしまった。(´;ω;`)ウッ… 再度実施。

【きれいになったわたしの手を見て~!】
Dsc04029

【おわりに】
○良くなったと思っても、やめないで継続することが必要であると実感。

○においや見た目といった、女性にとって配慮すべき要素への視点をスタッフが
  強く意識することができた。

○ほうじ茶を水で薄めたもので、尿臭の強い方やバルーンカテーテルを留置している方
  への陰部洗浄や手指・足趾に皮膚トラブルを抱えている方へ実施したところ、改善が
 みられた。

○身近にある生活物品を活用して取り組み、そして改善効果が見られた事例であった。



 次回は、 1月21日(月)東京都のフェローホームズさんです。
       
 よろしくお願いします。
                 (特別養護老人ホーム美ヶ丘敬楽荘 介護副主任 木村 真樹)

2019年1月13日

◆石垣島/西表島から その4  ヘルメットとヘッドランプを着けて洞窟探検

3n2a3001
 西表島には洞窟がいくつもあります。
 見学路などは整備されておらず、自然のまま。
 ヘルメット、ヘッドランプ、ニーガードを装着して入りました。
 途中には、膝をつかないとくぐれないようなところもあります。
 天井からは尖った鍾乳石が下がっていて、うっかり腰をあげると背中に刺さります。
 頭はヘルメットでガードされているので大丈夫。
 ヘルメットなしだとかなり危険です。
 雨降りのあとだと、洞窟内を流れている水が増水して腰くらいまで水に浸かります。
 こんなことをするのは大学の探検部くらいじゃないでしょうか。
P1040270
 洞窟の入り口はこんな感じです。
 足元を水が流れているのがわかりますかね。
P1040254
 手つかずの自然を体験することができます。
 美しいけど、恐怖も感じます。
(泉田照雄)
※関連記事

2019年1月12日

◆石垣島/西表島から その3 カヌーを漕いでピナイサーラの滝の上へ。もう一度行きたい絶景です。

3n2a2796
 取材で西表島へ行った。
 西表島は沖縄らしい自然が豊かに残っている。
 カヌーを乗る場所で見つけたのは、サガリバナ。
 今まで一度は見たいと思っていた花で、沖縄には何十回と行っているけど、ようやっと見ることができた。
 あまりにもあっさりと見ることができたので、なんだか拍子抜けしてしまった。
 それにしても美しい。
 西表島にはサガリバナの群生地があるそうで、カヌー乗り場の近くもその一つ。
 8月の盛期には、地面がサガリバナで埋め尽くされるそうだ。
 取材で訪れたのは10月だったけど、わずかに残っていた。
 サガリバナで埋め尽くされた大地の景色を見てみたいなぁと思う。
 とてもマジカルで幻想的な感じなのだろうなぁ。
 ピナイサーラの滝へ行く道では、キノボリトカゲとサワガニがいた。
Img_0600
P1040187
 サキシマスオウの巨木もあった。
 奄美大島や沖縄本島でもみたことがありますが、大きさが違う。
 地上からせり出した板根は2m近くある。
P1040181
 日本一大きなどんぐりも落ちていた。
 栗みたいだ。
 
P1040174
 カヌーを40分くらいこぎ、さらに歩くこと1時間でピナイサーラの滝の上に着く。
 ここからの景色が美しい。
 手前にマングローブの緑の森、遠くにサンゴ礁のエメラルドブルーの海が広がっている。
 水の流れの先は滝壺。
 高さ40m。
 落ちたら死ぬ。
 怖がりのイズミダは滝の端に近寄ることができなかった。
 足が震える。
P1040209
 画面中央に見える川をカヌーで登ってきた。
 川の中に黄色いカヌーが2艘いるのが見える。
 別のツアーの人たちだ。
Img_3352
 西表島のカヌーツアーに出かけるなら秋から冬がオススメ。
 混雑もなく、ゆっくりと楽しむことができる。
(泉田照雄)
※関連記事
 

 

2019年1月11日

◆とっても便利なトータルケアのチェックシート。傾眠と食事量低下のバージョンです。

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 以前、ブログに「微熱の要因分析のチェックシート」を掲載させていただきました。

 今回は「傾眠の要因分析チェックシート」と「食事摂取量低下の要因分析チェックシート」を掲載させていただきます。

 「傾眠の要因分析チェックシート」

Photo

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 「食事摂取量低下の要因分析チェックシート」

Jpg

 桜の丘ではダブルチェックや多職種でのカンファレンスの際に、チェックもれがないように活用しています。

 不十分なものですが何かのお役に立てれば幸いです。

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 (熊本県甲佐町 特別養護老人ホーム桜の丘 介護課主任 村上忠士)

※関連記事

◆桜の丘でダブルチェック用の「微熱の要因分析」チェックシートを作成。

(泉田追記)

 とっても便利なものです。

 データのダウンロードはこちらから。

「syokujinetukeimincheklist2.xlsx」をダウンロード

毎週金曜日連載『私たちがやりたいケア介護の知識50 Ver3』 休載のお知らせ

20190101_12_16_59_3
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私たちがやりたいケア介護の知識50Ver.3を楽しみにしてくださっている皆さま、並びに掲載にご協力いただいている皆さま、いつもありがとうございます。

さて、今週の介護の知識50Ver.3は(愛媛県松山市高齢者総合福祉施設ガリラヤ久米)ですが、諸事情により1週間遅れて、来週1月18日に掲載を予定しております。

ご協力いただいている皆さまにも大変ご迷惑をおかけします。
掲載日のずれは、各自で調整のご理解ください。

(高齢者総合福祉施設ガリラヤ久米 高橋雅志)

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«毎月10日掲載「熊本県甲佐町特別養護老人ホーム桜の丘のお昼ごはん」 第48回「正月気分も残しつつ・・・体に優しい1月のごはん」 鯛のかぶら蒸し ・ 白菜のあっさり漬け ・ 豚汁 ・ 黒豆プリン

重度化に対応した新アセスメントシート「トータルケア・アセスメントシート」完成版V2

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