◆3月6日(土)、3月7日(日)に開催される「第12回全国先端ケア研究会オンライン」の申し込みが始まりました。施設長など法人幹部向け研修会、リーダー以上向けスタッフマネジメント研修会、基礎介護上級研修会2021〜22の日程が決まりました。

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 2021年36日(土)、37日(日)に開催される「第12回全国先端ケア研究会オンライン」の申し込みが始まりました。

 新型コロナウイルス感染症の広まりがおさまらない状況等を考え、今年の先端ケア研究会はオンラインで開催いたします。内容も従来とは異なります。

 今年の研究会の内容をどうするか、時間をどうするか、開催しないことも含めていろいろと悩みました。

 全国先端ケア研究会は12年前に「基礎介護キャンプ」と銘打って、新年度が始まる前に新しい知識を真剣に勉強しようという目的で始まりました。

 プロ野球のキャンプにならって、丸2日間、朝から晩まで集中して介護の勉強をしようという思いでした。

 2日間、10時〜17時までの研修に参加するためには、前泊、後泊が必要になり3日〜4日拘束されます。それだけの時間をかけても勉強したい人たちが集まる研究会をしようという意気込みでした。

 今年は時間を短くすることや日程を減らすことも考えましたが、初心に戻り、コロナ禍にあっても、集まることができなくても、私たちの研究会は今できるやり方で学び続ける場所であることが大切だと思いいたりました。

 6日、7日の両日とも1030分〜1630分で開催します。

 2日間を通して多職種協働による最新の認知症ケアを私(全国高齢者ケア研究委員会研究委員長・泉田照雄)が講義します。

 認知症のケアはここ7〜8年で大きく変わりました。

 2015年に『かかりつけ医のためのBPSDに対応する向精神薬使用ガイドライン』2017年に『認知症疾患診療ガイドライン2017』『慢性便秘症診療ガイドライン20172018年に『パーキンソン病診療ガイドライン2018』が発刊されたことが大きな契機になっています。

 標準的な治療アルゴリズムも形になってきました。

 全国高齢者ケア研究会でも「全国高齢者ケア研究会先進事例レポート認知症ケース」として多くの先進事例をこのブログで公開しております。事例の解説も含めて、この機会にじっくり時間をとってていねいにお話しする予定です。

 お申し込みは、メールdzq03306@nifty.ne.jpあてに、所属施設名、連絡先住所、連絡先電話番号を記入の上、参加の旨をご連絡ください。

 接続用アドレス、テキスト、参加費支払口座等をメールで返信いたします。

 定員は200名です。(申し込みが多く定員を100名から200名に増やしました。)

 施設ごとの申し込みではありません。参加人数をお知らせください。参加人数分の参加費をお支払いください。

 みなさまのご参加をお待ちしています。

挨拶ダウンロード - e7acac12e59b9ee585a8e59bbde9ab98e9bda2e88085e58588e7abafe382b1e382a2e7a094e7a9b6e4bc9aefbc88e9968be582ace381abe38182e3819fe381a3e381a6.pdf

要綱ダウンロード - e7acac12e59b9ee585a8e59bbde9ab98e9bda2e88085e58588e7abafe382b1e382a2e7a094e7a9b6e4bc9ae8a681e7b6b1.pdf

プログラムダウンロード - e7acac12e59b9ee585a8e59bbde9ab98e9bda2e88085e58588e7abafe382b1e382a2e7a094e7a9b6e4bc9ae38395e3829ae383ade382afe38299e383a9e383a0.pdf

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 これまでの「全国先端ケア研究会」は研究会の若手のみなさんに講師をになっていただいていますが、今年はそういったスタイルの研究会を開催するのが難しいと判断しました。 

 分科会も行いません。

 例年150人くらいの参加者がある懇親会も開催しません。

 残念です。

 これまでのスタイルの「全国先端ケア研究会」は、新型コロナウイルスの感染症がおさまるであろう来年から再開いたします。

 そのときにはみなさんのお力をお貸しください。

 懇親会もできるのではないかと期待しています。

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 今後の全国高齢者ケア研究会の予定をお伝えします。

 すべてオンラインの研究会です。

 4月17日(土)14:00〜17:00 リーダー研修会 「介護施設におけるスタッフマネジメントの基本」

 全国高齢者ケア研究会には女性のスタッフの育成プログラムがあります。

 これは女性のスタッフを応援するための研究会です。

 男性の参加も歓迎します。

 講師は泉田です。

 6月26日(土)13:00〜17:00  部長、施設長、理事長、法人幹部向け研修会 「これからの社会福祉法人の施設運営のポイント」

 毎年12月に行っていた法人の幹部向け研修会です。

 例年は人数制限をしていましたが、オンラインなので多くの人に聞いていただくことが可能です。

 これからの社会福祉法人の施設運営、在宅サービス運営のポイントについてお話しいたします。

 今後10年を見通そうとする研究会です。

 ITの普及、医介連携(医療-介護連携)の進展、軽度者の介護保険からの切り離しなど、ここ10年みなさんにお話ししていたことが現実になりました。

 スピーカーは泉田を含めた研究会の理事長、施設長です。

 今までの考えから一歩すすんだ興味深い内容になると思います。

 9月18日(土)13:00〜17:00 「基礎介護上級研修会2021〜22」 9月から毎月1回第3土曜日開催 全12回 1年間(日程が変わりました。)

 リーダー以上向けのアドバンスト研修で、今後隔年開催にする予定です。

 次の開催は2023〜24です。

 食事ケア、排泄ケア、認知症ケアについて1年間かけてじっくりとていねいに講義します。

 講師は泉田です。

 詳細はこのブログでお知らせいたします。

(泉田照雄)

2021年2月27日

◆金づちで叩いてから食べる干物。尾道の冬の風物詩「でべら」。

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 あちこち旅行していると、その土地ではよく食べられているけど自分は見たことのない食べ物に出会う。

 仕事柄30年近くけっこう旅行している方だとは思うけど、見たことのない食べ物や料理に出会うことはまだまだ多い。

 尾道へ行ったときに見た「でべら」もその一つ。

 「でべら」という言葉さえ聞いたこともなかった。

 でべらとは、タマガンゾウヒラメのことだそうだ。

 尾道の冬の風物詩で、冬が旬。

 大きいものは唐揚げや南蛮漬けにして食べる。

 小さいものは干物にする。

 干物はベニヤ板のようにガチガチに固い。

 なので食べるときは金づちでガンガン叩いて骨を砕いてから焼く。

 金づちで叩いてから食べる干物なんてないだろうと、叩かずに焼いたら、ガッチガチ。

 叩いてから食べることを強くおすすめします。

 叩かないと食べられないよ。

(泉田照雄)

2021年2月24日

毎週水曜日連載『全国高齢者ケア研究会先進事例レポート 認知症ケース 第195回』『離設行動や食事量が減少していた方が、前頭側頭型認知症と仮説を立てたことにより改善された事例』(北海道 足寄町社会福祉協議会)

全国高齢者ケア研究会に参加する各施設では、トータルケアに取り組み、先進的なケアを行っています。
このブログでは、各施設での実践事例を「全国高齢者ケア研究会先進事例レポート」として紹介しています。
毎週水曜日掲載です。今回は北海道 足寄町社会福祉協議会からのレポートです。
「離設行動や食事量が減少していた方が、前頭側頭型認知症と仮説を立てたことにより改善された事例」の報告です。
ケース検討は、基本的にICF(国際生活機能分類、International Classification of Functioning,Disability and Heaith)の考え方をベースに、BPSD治療アルゴリズム(「かかりつけ医のためのBPSDに対する向精神薬使用ガイドライン第2版」所収)に沿って行っています。

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◆基本情報

氏名 195

年齢 80

性別 女性

身長 146.5cm

体重 34.3kg

要介護 2

認知度 Ⅱb

◆既往歴

慢性関節リウマチ(S60年)

変形性膝関節症 (H13年)

腰部圧迫骨折・骨祖粗鬆紫症(H26年)

◆服薬状況

メチコバール500㎎               朝1 夕1

ベラプロストNa20μg「オーハラ」       朝2 夕2

エルデカルシトールカプセル0.75μg「サワイ」   朝1                  

タケキャブ 10㎎                                1

エチゾラム錠0.25㎎「日新」                       1

リンゼス錠0.25㎎                                       1

メトトレキサートカプセル2㎎「トーワ」           1

フォリアミン錠                                            1                                            

酸化マグネシウム錠330㎎「ヨシダ」                1 夕1

プレドニゾロン1㎎(旭化成)                         3

ポラプレジンク顆粒15%「タイヨー」              0.5g 夕0.5g

ベシケア錠2.5㎎                                          1

エンシュア・リキッド

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◆経過

令和2年8月GHへ入居した

GH入居前に他の事業所でも多弁になったり、離設、夜間不眠を繰り返し「エチゾラム」が処方される。

入居してから事業所内で、行動範囲が決まっており、自室、リビング、トイレ以外は行くことが無かった。

GH入居後は、生活のほとんどを自室で過ごし、ベットで横になっており、何か話すことがあっても単発で話す程度だった。食事は時間通りに出てきて全量摂取していた。

気が向いた時に、他の入居者の方と、リビングでお茶を飲んだり、たたみ物をすることがあった。入居後、1カ月後病院受診のための外出後から離設行動が見られる。話しかけても返答がなく、食事摂取量が減少し食べない時もあった。

夜間独語があり、誰かに向かって話したり、急に泣き出す行動が見られるようになる。

 

◆要因分析

①食行動の異常と被影響性が見られることから前頭側頭型認知症の仮説を立てた

 受診のために外出したことが、きっかけになったのではないか。

②タンドスピロンクエン酸塩錠、エチゾラム、により過鎮静になっているのではないか。

 

◆実施したケア

①朝からのスケージュールを決めて、自室で本人の見える場所に貼った

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②代替ケアとして、たたみ物やゲーム、体操を行った

③薬の内容を医師に相談してタンドスピロンクエン酸塩錠の処方を中止した

④玄関が見えない場所へ自室を変更した

 

◆結果

時刻表的生活や代替ケアをすることによって離設もなくなり、生活が落ち着いた。

食事量も徐々に増え始めた。

夜間の独語もなくなり、感情の不安定さも見られなく、落ち着いて過ごされている。

主治医とのカンファレンスではGHへ入居になり環境も変わったことから、向精神薬を徐々に外していく方向になった。

 

◆考察

前頭側頭型認知症と仮設を立てて、時刻表的生活と代替行動を行うことで落ち着いた生活が送れるようになりました。

ケアで困ったらチームで話し合うこと、基本に基づくことの大切さを学びました。

 

 

次回は、3月3日 北海道網走市 大曲レインボーハイツさんです。

よろしくお願いいたします。

(北海道足寄町 足寄町社会福祉協議会 介護士長 村上靖子)

2021年2月22日

◆毎週月曜日掲載「ハピネスオブライフ~暮らしの楽しみを求めて~」第406回「鬼退治でコロナ退散」(フェローホームズデイサービスセンター・東京都立川市)

全国高齢者ケア研究会では、「ハピネス オブ ライフ(HOL=Happiness of life)」をケアの目的の一つとして提案しています。  

利用者の笑顔のある暮らし、喜びを感じられる毎日を「積極的に」つくりだすケアのことです。

全国高齢者ケア研究会では、入居者の痛みや苦しみをやわらげおだやかに暮らしていただくことをめざす「平穏ケア」と「ハピネス オブ ライフ(HOL=Happiness of life)」が、ケアの目的だと考えています。

毎週月曜日に全国高齢者ケア研究会のメンバーで行われている「ハピネス オブ ライフ(HOL=Happiness of life)」の取り組みを紹介していきます。   

各施設は「ハピネス オブ ライフ(HOL=Happiness of life)」を目標に、お年寄りが、「穏やかでそして笑顔で」暮らしていただけるよう取り組んでいます。

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コロナ退散!!

今年の節分は2月2日でした。このご時世でイベントが減っている中ですが、ご利用者に楽しんでいただきたいという思いで職種問わず、みんなで楽しめるよう節分行事を行いました。

冬の味覚御膳としてお刺身などを行事食として召し上がっていただきました。職員は鬼の衣装で配膳しています。

 

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厨房職員もお面をかぶって盛り上げています。

 

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コロナに負けないぞ!

 

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やるかぁ~

 

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カメラは苦手だそうです。

はにかみました。

 
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とう!

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久しぶりのイベントで職員も一緒に楽しみました。

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「手洗い・消毒・マスク・咳・発熱・PCR検査」

感染対策で非常にピリピリした空気が蔓延しています。

ご利用者の笑顔のある暮らしの為に支援をしている私たちですが、ご利用者の笑顔で逆に支えられているなぁと改めて感じる1日でした。

 

次回は、3月1日 、北海道上川町 上川大雪荘さんです。よろしくお願いいたします。

(東京都立川市 フェローホームズデイサービスセンター 和田 恭介)

◆毎週月曜日掲載「ハピネスオブライフ~暮らしの楽しみを求めて~」第405回「施設内での初詣!!」(特別養護老人ホーム鈴鳴荘・大分県国東市)

2021年2月20日

◆温泉のもくもく蒸気で蒸した海地獄の温泉まんじゅう

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 温泉地へ行くと必ず温泉まんじゅうを売っている。

 温泉めぐりに温泉まんじゅうは欠かせない。

 かつては温泉の蒸気で蒸したのかもしれないけど、今はだいたいが電気蒸し器を使っている。

 別府温泉の海地獄の温泉まんじゅうは温泉の蒸気で蒸した正真正銘の温泉まんじゅうだ。

 10円玉くらいの大きさで食べやすい。

 この蒸したての温泉まんじゅうにおいしいコーヒーがあったらかなり幸せな気分になれる。

(泉田照雄)

2021年2月17日

毎週水曜日連載『全国高齢者ケア研究会先進事例レポート 認知症ケース 第194回』『多発再発性脳梗塞からのパーキンソン症候群や脳血管型認知症の進行により、傾眠や食事中のむせが多く食事摂取量が低下していたが、口腔ケアや口腔リハの徹底や食事介助の統一と医療連携により改善が見られた事例』(愛媛県 東温市 特別養護老人ホームガリラヤ荘)

全国高齢者ケア研究会に参加する各施設では、トータルケアに取り組み、先進的なケアを行っています。
このブログでは、各施設での実践事例を「全国高齢者ケア研究会先進事例レポート」として紹介しています。
毎週水曜日掲載です。今回は愛媛県東温市特別養護老人ホームガリラヤ荘からのレポートです。
「多発再発性脳梗塞からのパーキンソン症候群や脳血管型認知症の進行により、傾眠や食事中のむせが多く食事量が低下していたが、口腔ケアや口腔リハの徹底や食事介助の統一と医療連携により改善が見られた事例」の報告です。
ケース検討は、基本的にICF(国際生活機能分類、International Classification of Functioning,Disability and Heaith)の考え方をベースに、BPSD治療アルゴリズム(「かかりつけ医のためのBPSDに対する向精神薬使用ガイドライン第2版」所収)に沿って行っています。

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■基本情報
氏名  194様
年齢  76歳
性別  男性
身長  164㎝
体重  55.3㎏
要介護度 5

■既往歴
多発再発性脳梗塞(H16年から3回再発している)によるパーキンソン症候群
脳血管型認知症(H24年)

■服薬状況
アムロジピンОD錠(5)    1錠 1×朝
バイアスピリン錠(100)   1錠  1×朝
リンゼス錠(0.25)          1錠  1×朝食前
シロスタゾールОD錠(50)2錠  2×朝
夕マグミット(330)        2錠  2×朝夕

■課題
傾眠やむせによる食事摂取量の低下

■経過
H28年11月に介護老人保健施設から当施設の特養に入所される。徐々にADLが低下し、現在はほぼ寝たきり状態にある。数か月前から食事中のむせが多くみられるようになったため、R2年10月から月1回のペースで多職種によるミールランドを実施し、その都度食事介助の方法や食事中のポジショニングを評価、見直しをした。R2年の12月頃より日中の傾眠が強くなったため、眠前のベルソムラの半減期が長くなっているのではと考え、中止し経過観察するが日中の傾眠はあまり改善しなかった。日中傾眠が強いため離床の機会も減少した。また、食事中の傾眠とむせが続き途中で食事を中止することが多くなり、10月に100%だった食事摂取量が1月には84%に低下した。

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■要因分析
1.食事中のむせについて
パーキンソン症候群による筋の固縮や唾液の減少によるものか?
脳血管認知症によるものか?
2.傾眠について
①脳血管型認知症の進行によるものか?
②甲状腺機能低下症はないか? 

■実施したケアと結果
1.について
食事中にむせる事での誤嚥性肺炎を起こすリスクを考え、バイタルサインと肺雑音は毎日確認していたが、少し微熱傾向であった。唾液の量が減少しており夜間の口腔内乾燥が著名であったため、夜間3~4回の口腔ケアを追加実施することで徐々に微熱は見られなくなった。
食事介助に関しては、現場でSТが介助方法をしっかりと職員に伝えていくようにした。筋の固縮を緩和するため、食前の顔面マッサージと唾液腺マッサージを実施、離床時の車椅子の選定と食事の姿勢・食事の形態についても再度見直し、介助中の確認事項を細かく食事カードに記載することでユニットの全職員が統一した食事介助ができるようにした。(詳細は添付の食事カード参照)
これにより、食事摂取時のむせも1回の食事につき1~2回軽くむせる程度となり、直近1週間の食事摂取量は100%に近くなっている。 

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2-①について
R3年2月2日に精神科医師に相談、診察して頂いた結果、パーキンソン病と判断してもよい状態であると診断あり、ネオドパストン(100)1錠 2×朝夕の指示があり、2月4日から内服開始となった。食事中には必ずティルトリクライニング車椅子にて離床し、食事介助前にマッサージすることで覚醒を促し、食事中の傾眠に対しても氷水などで覚醒や唾液の分泌を促すようにした。
2-②について
甲状腺機能については最近の血液検査ではデータがなかったので、内科医師に相談して今後採血をする予定。

■考察
このケースで一番危惧していたのが誤嚥性肺炎のリスクであった。過去にも同じような入居者がおられ、きちんとケアできずに誤嚥性肺炎になった事があった。全職員が統一したケアを実施することで、ひとまず今回は誤嚥性肺炎を回避し、安全に食事を摂取できるようになった。しかし、この入居者はまた同じようにレベルが下がっていく可能性が高いので、今後も状態の変化に早く気付いてその都度ケアを変更していく必要があると感じている。

入居者の疾患の進行や年齢とともにADLが低下していくことを止めることはできないが、ユニット職員からの日々の報告や週1回のダブルチェックで早く異常に気付きケアを変更することで予防できることもたくさんあると思う。少しでも長く穏やかに施設で過ごしていただけるよう、これからも多職種で協力しながら支援していきたいと思う。

愛媛県東温市 特別養護老人ホーム ガリラヤ荘 業務課長 参田 文

次回は、2月24日北海道足寄町足寄社会福祉協議会さんです。よろしくお願いします。

認知症カンファレンスシートがV30になりました。ダウンロードしてください。

◆かかりつけ医のためのBPSDに対応する向精神薬使用ガイドライン(第2版)改訂版が発表されました。
◆毎週水曜日連載『全国高齢者ケア研究会先進事例レポート 認知症ケース 第193回退院後食事がすすまなかった方が、ケアにより改善し食べられるようになった事例』(北海道 多機能型グループホーム鷹栖なごみの家)

                                                      

2021年2月15日

毎月15日掲載「40代の施設長のリレーコラム~20代、30代の人たちへのメッセージ」 第8回「社会を変える一員になる」(特別養護老人ホーム グリーンハイム荒川 施設長 渡邉秀雄)



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半年以上待ってやっと会えた特定技能で来てくれた           3年以上続けているグリーンハイム荒川のインスタグラム!

               インドネシアからの仲間!      

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わたしは、施設長になって4年目です。

以前は人前に出るのが苦手で人見知りで、誰かのサポートをするような仕事を得意としていました。

課長となり、施設長という立場になり、そんなことは言っていられません。

グリーンハイム荒川は区内で最初にできた特養ということもあり、何かあると行政などから最初に声がかかります。

前に出ることを意識して、声をかけられたら引き受けて、とにかくやり続けていくようにしてきました。

最初はドギマギします(笑)

でも、徐々に馴染んでくるものだなぁ~というのが、振り返っての感想です。

町会の役員になり毎月毎月参加して、夜警や交通安全、お祭りにも参加していくと、町会の人たちともうちとけてきて自然と話しができるようになりました。

町会の皆さんもグリーンハイムに協力してくれるようになりました。

お祭りの時には子供神輿が施設内まで入ってきて、ご利用者の前で元気に揉んでくれます(こちらのお神輿は二本棒で横に倒すように振ります)。

ご利用者の皆さんも目の前でみて大喝采!

地域のイベントの下町花フェス(商店を回るスタンプラリー)にも参加して、施設を知ってもらうきっかけづくりをしています。

昨年からは実行委員としてコロナ禍での開催をどうしたらできるかを検討して、期間を長くしてゆっくりと密にならずに商店を回ってもらうようにしました。

コロナウィルスにより社会が大きく変わってきています。

その中でできないことを考えるのではなく、どうしたらできるのかを考える。

今までの前例をもとに考えるのではなく、現状を把握して、その上でどうしたらできるかを自分の頭で考えることが大切だと思っています。

面会を中止してから2ヶ月が経過した際に、タブレットを購入してリモートでの面会を行いました。

入居者のご家族に写真を送るなどして少しでも様子がわかるようにと考えました。

Instagram(グリーンハイム三代目)は、3年以上ほぼ毎日発信をし続けています。

人手不足に対しては、特定技能1号を活用してインドネシアから6名の看護師資格を持っている方を受け入れました。

区の地域福祉関係の委員、学校の介護の講師、フードロスのプロジェクト、区内特養のリモートでの情報交換の場つくり、障がい者施設や地域の学校の委員などなど、声をかけていただいたら、利他の精神で地域のためになるものであればできる限り受けるようにしています。

これから大きく社会全体が変化してきます。

変化を待つのではなく、社会の変化をつくる一員になりたいと思っています。

若いスタッフのみなさんにも、自分で考えて、関わりを持って、想いを共有できる仲間をつくり、社会を変える一員になる意識を持ってもらえると嬉しいです。

批判をするのではなく、自分ができることを考える。

できない理由を考えるのではなく、どうしたらできるかを考えるのが大切だと思って、これからも行動をし続けていきます。

コロナ禍でも、コロナ後にも、人と人が支え合う社会を目指して。

 

次回3月15日(月)は、大分県大分市の永生会 齊藤拠点長です。お楽しみに♪♪

(東京都荒川区 特別養護老人ホーム グリーンハイム荒川 施設長 渡邉秀雄)

http://izumidateruo.cocolog-nifty.com/blog/cat24275849/index.html

◆毎週月曜日掲載「ハピネスオブライフ~暮らしの楽しみを求めて~」第405回「施設内での初詣!!」(特別養護老人ホーム鈴鳴荘・大分県国東市)

全国高齢者ケア研究会では、「ハピネス オブ ライフ(HOL=Happiness of life)」をケアの目的の一つとして提案しています。  

利用者の笑顔のある暮らし、喜びを感じられる毎日を「積極的に」つくりだすケアのことです。

全国高齢者ケア研究会では、入居者の痛みや苦しみをやわらげおだやかに暮らしていただくことをめざす「平穏ケア」と「ハピネス オブ ライフ(HOL=Happiness of life)」が、ケアの目的だと考えています。

毎週月曜日に全国高齢者ケア研究会のメンバーで行われている「ハピネス オブ ライフ(HOL=Happiness of life)」の取り組みを紹介していきます。   

各施設は「ハピネス オブ ライフ(HOL=Happiness of life)」を目標に、お年寄りが、「穏やかでそして笑顔で」暮らしていただけるよう取り組んでいます。

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毎年、初詣は近隣の神社へお参りに行っていました。

今年はコロナ禍ということもあり、国東市にも会食でのクラスターが発生していたため、参拝にはいかないことに決定。

初詣が無いままだと、ご利用者にとっての楽しみもなくなるため、気分を味わっていただこうと、手作りの神社を作成することとなりました。

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住民参画型介護予防拠点施設の宮本理学療法士が作成!!

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新型コロナの防疫祈願でアマビエ様も登場です。

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賽銭箱も手づくりです!!
神々様は、理事長をはじめとする法人の各施設施設長たちです!!

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巫女さんは、施設職員が担当!!
雰囲気が一気に、出ました!!

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おみくじも手作りです!!

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この神社は、法人の他の施設にも持っていき、ご利用者を楽しませてくれました。


活動が限られる中で 、ご利用者、職員にとっても貴重な時間だったと思います。

クラスターにならないように対策が強化されていく中で、少しでもご利用者、職員ともに楽しむことができる活動をしていきたいと思います。

次回は  東京都 立川市 フェローホームズデイサービスセンターさんです よろしくお願いいたします。

大分県国東市 特別養護老人ホーム鈴鳴荘 藤原 広人

◆毎週月曜日掲載「ハピネスオブライフ~暮らしの楽しみを求めて~」第404回「今年の節分は2日でしたが…」(三重県 松阪市 特別養護老人ホームさくらの郷)

2021年2月13日

◆大分県国東半島(くにさき)遠く四国も見える山の上に立つ五辻(いつつじ)不動尊。稜線に佇むアート。ゴームリー像。

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崖に立っているのがゴームリー像。

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 五辻不動尊にはいつか行きたいと思っていた。

 駐車場から歩いて10分くらいなのだけど、胸のすくような絶景を見ることができる。

 森の向こうには、海をへだてて四国が見える。

 国東半島には五辻不動尊のような絶景スポットが数多くある。

 国東半島にある文殊仙寺の住職と修験道の道を歩いたときにも絶景を見ることができた。

 絶景スポットの多くは国東ロングトレイルのルートになっていて歩くことができる。

 きっと気持ちのいいルートなんだろうな。

 五辻不動の下の崖の上には、ゴームリー像という現代アートが立っている。

 こんな崖の上に巨大な像を立てるのは相当たいへんだったのではないだろうか。

 崖の上にぼんやり座って景色を眺めていると心がどんどん晴れやかになってくる。

 東京に住んでいると息がつまってきて、ときどきこういう場所に出かけたくなることがある。

(泉田照雄)

2021年2月11日

◆『前頭側頭型認知症代替行動リスト』がV4になりました。ダウンロードしてお使いください。

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大分県でも先月の8日に大雪になりました。ここまで降るのは記憶にないです。
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 前頭側頭型の認知症の方への代替行動の提供にはいつも頭を悩まされます。

 全国高齢者ケア研究会の多くの施設がさまざまな代替行動を提供して成功しています。

 皆さんの成功した情報をもとに更新しています。

 それらをまとめたのが「前頭側頭型認知症代替行動リスト」です。

 バージョン4になりました。

 代替行動6種類を追加して60項目になりました。

 ルーティン化療法がうまくいくようにダウンロードして活用してください。

 今後も追加項目が出るたびにバージョンアップしていきます。

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大分県国東市 特別養護老人ホーム 鈴鳴荘  藤原 広人

◆毎週水曜日連載『全国高齢者ケア研究会先進事例レポート 認知症ケース 第193回退院後食事がすすまなかった方が、ケアにより改善し食べられるようになった事例』(北海道 多機能型グループホーム鷹栖なごみの家)

全国高齢者ケア研究会に参加する各施設では、トータルケアに取り組み、先進的なケアを行っています。
このブログでは、各施設での実践事例を「全国高齢者ケア研究会先進事例レポート」として紹介しています。
毎週水曜日掲載です。今回は北海道鷹栖町の多機能型グループホーム鷹栖なごみの家からのレポートです。
「退院後食事がすすまなかった方が、ケアにより改善し食べられるようになった事例」の報告です。
ケース検討は、基本的にICF(国際生活機能分類、International Classification of Functioning,Disability and Heaith)の考え方をベースに、BPSD治療アルゴリズム(「かかりつけ医のためのBPSDに対する向精神薬使用ガイドライン第2版」所収)に沿って行っています。

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■基本情報
氏名  193様
年齢  90歳
性別  女性
身長  139.3㎝
体重  37.8㎏

■既往歴
アルツハイマー病
右大腿骨骨折
陳旧性腰椎圧迫骨折
骨粗鬆症

■服薬状況
酸化マグネシウム 250mg×2 朝・昼・夕
エディロールカプセル0.75μg 朝

■課題
食事量の低下、せん妄の出現

■経過
R2.3.27 転倒により右大腿骨骨折。R2.5.11に退院される。入院中に膀胱炎を患っており、退院後も微熱が続いていた。
コロナ禍のこともあり、退院後も2週間居室隔離対応。排泄はポータブルトイレを使用していたが、入居当初(R2.1.12)は活気があり、食事は自ら全量召し上がられていた。
退院後すぐは食事量5~8割、水分量1,400ccほどで経過され、ホールに出てくるようになってからは疲れた様子で「身体がこわい」「眠たい」「お腹いっぱい」と食事がすすまず。食事0~3割(水分量はかわらず)の時も見られ、食事量がだんだんと落ちていった。

スタッフも声かけ促しから、一部介助へと対応を変更したが、お断りされることが多かった。
また、夕方頃になると他入居者やスタッフとの会話に意味が通じなくなる「蟻が見える」と幻視などのせん妄の症状が見られるようになった。

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■要因分析

①食事量の低下について
(1)入院による活動量・筋力量の低下により空腹感を感じにくくなったのではないか
(2)排便コントロールが上手くいかず腹部に違和感があるため食欲が減退しているのではないか
(3)排尿間隔が長く尿が溜まっているため腹部に違和感があり食欲が減退しているのではないか
(4)食事中げっぷが見られるため、消化器系に異常が出ているのではないか

②せん妄について
(1)夜間脱水により症状がすすんでしまったのではないか
(2)食事量の低下により栄養が足りず、症状がすすんだのではないか

■実施したケアと結果
-(1)運動の機会をつくるため、居室から出る際に足に上げ下げ運動を左右10回ずつ行った。
またホールにいても少しすると居室に戻ってしまっていたが、洗濯物たたみなどお願いすると快く引き受けてくださり、日課として行うようになった。
→足の上げ下げ運動中やスタッフと洗濯物たたみ中は他ご利用者との会話が増え笑顔も見られるようになった

-(2)酸カマを毎食後服薬していたが、排便は毎日あり便性状もブリストルスケール5.6と軟便傾向だったためDrに上申し服薬量を調整・減薬した。
→退院後はお腹が張っていると本人気にされていたが、服薬量を調整・減薬してからは排便間隔変わること無く便性状BS4になり、本人からも腹部を気にされるお話は聞かれなくなった。

-(3)本人尿意はありご自分のタイミングでトイレに行っていたが、量は出るものの排尿間隔が4~8時間と長く入院中膀胱炎も患っていたため、食事前後にはスタッフが必ずトイレの声掛けを行うようにした。
→声掛けの際断られることもあったが、排尿の大切さを説明すると納得して座っていただけるようになった。また座る度に排尿は出ていた。

-(4)食事中げっぷが出ているとDrに相談、胃炎・食道炎の可能性があるとのことでランソプラゾールを処方していただいた。
→げっぷが無くなることはなかったが頻度は減少した。

-(1)1日の水分量自体は1400cc前後とれていたが食事からとれる水分が減っていたため、夜間トイレに起きられた際に水分提示を行うようにした。
→もともと水分はすすみよかったため、よく飲水していただけた。またご本人「夜は喉が渇くから」と喜ばれていた。

-(2)食事はとれていなくても水分はすすみよかったため、Drに栄養価の高いエンシュアの処方をしていただいた。
また、食事量少ない中でも栄養を多くとってもらうため主食の量を減らし、副食を多く食べてもらうようにした。
→エンシュアは「甘すぎる」とすすみは悪い時もあったが、スタッフや他ご利用者と会話しながら促し1日1本を2回に分け飲んでいただけた。食事の方はスタッフも意識的に副食をすすめるよう声掛けを行ったが食事量はあまり変わらなかった。

以上のケアを行うことで次第に意欲を取り戻していき食事量も増え、現在では入院前と同じだけの量を召しあがっており、笑いながら「最近太ってきたかも」「ご飯の量減らすかい?」と冗談交じりにスタッフに話しかけるぐらいまで回復されています。

■考察
今回のことは「退院後すぐだから無理して食べてもらわなくても」「退院後だし今は安静にしてもらおう」と言った思いが長引いたためご利用者の状態を維持できなかったものと考えており、「食事がとれないなら補食をすすめてみる」だとか「本人お疲れの様子なら午前は休んでいただいて午後から活動をする時間を設けよう」などの早め早めに打てる手はあったなと反省しつつ、退院後の初期対応の難しさを感じた一件でした。

今後は今回の経験を活かしご利用者の皆さまが穏やかに笑顔で過ごせるよう支援していきたいと思います。

(北海道鷹栖町 多機能型グループホーム鷹栖なごみ家 ユニットリーダー 大倉)

 

次回は2月17日 愛媛県東温市 ガリラヤ荘さんです。

よろしくお願い致します。

 

認知症カンファレンスシートがV30になりました。ダウンロードしてください。

◆かかりつけ医のためのBPSDに対応する向精神薬使用ガイドライン(第2版)改訂版が発表されました。

毎週水曜日連載『全国高齢者ケア研究会先進事例レポート第192回』『食事・水分が摂りづらかった方が改善されてきた事例』(北海道 網走市向陽ヶ丘レインボーハイツ)

2021年2月 7日

◆ボロボロの古びた温泉街の中にあるモダンアート 別府温泉街中アート

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 大分の別府温泉に取材に出かけました。

 10年くらい前から(たぶんですよ)、別府温泉は新しい企画を行って活性化しようとしています。

 国際的なリゾートホテルができましたし、JR別府駅まわりのリニューアルを進めたり、かなり力を入れています。

 その一つが街中アートです。

 市内中心部にあるミュージアムショップ「SELECT BEPPU」やそのまわりにモダンアートの作品が置かれていて見ることができます。

 温泉地とモダンアートの組み合わせによる町おこしは、愛媛県の道後温泉でもアートフェスティバルとして行われています。

 古いボロボロの温泉街とバリバリのモダンアートの組み合わせは楽しいものです。

 昔の新宿ゴールデン街の中にアートがあるって感じかな。

 最新のデザインでバリっとキメられた東京のアートセンターで見るアートとはまた違った楽しさがあります。

 10年以上前、別府の裏町の飲み屋で猫を見ながら楽しく過ごしたのを思いだします。

 今回の取材では、「SELECT BEPPU」で昔から好きだった陶芸家のカップをあれこれ買いこんでしまいした。

 万年筆も買おうかなと思ったのがあるのですが、なんとか踏みとどまりました。

 万年筆は20年サイクルくらいで欲しくなる時期がくるみたいですが、買っても滅多に使わないんですよね。

(泉田照雄)

2021年2月 5日

◆毎週月曜日掲載「ハピネスオブライフ~暮らしの楽しみを求めて~」第404回「今年の節分は2日でしたが…」(三重県 松阪市 特別養護老人ホームさくらの郷)

   全国高齢者ケア研究会では、「ハピネス オブ ライフ(HOL=Happiness of life)をケアの目的の一つとして提案しています。利用者の笑顔ある暮らし、喜びを感じられる毎日を「積極的に」つくりだすケアのことです。
入居者の痛みや苦しみをやわらげ、穏やかに暮らしていただくことめざす「平穏ケア」と「ハピネス オブ ライフ(Happiness of life)」が、ケアの目的だと考えています。
毎週月曜日に全国高齢者毛研究会のメンバーで行われている「ハピネス オブ ライフ(Happiness of life)」の取り組みを紹介していきます。
各施設は「ハピネス オブ ライフ(Happiness of life)を目標に、お年寄りが、「穏やかでそして笑顔で」暮らしていただけるよう取り組んでいいます。
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 2021年の節分(豆まき)は、暦のずれの影響で1日早まり124年ぶりに2月2日となりました。しかし、緊急事態宣言の発出等により新型コロナ、また令和3年度の介護報酬改定で頭がいっぱいで、1日早まることがすっかり頭の中から抜け落ちていました。なので例年通り、3日の豆まきとなってしまいました…(利用者の皆さんごめんないさいm(__)m)

 開設から4年間は、近くにある保育園児たちが集まり、合同で豆まきを楽しむのですが、昨年からは、ご利用者様と職員さんでの豆まきを楽しんでいます。午前中は豆まき用の新聞紙を丸め、お昼は恵方巻代わりの巻き寿司、いなり寿司を味わっていただきました。

 悪ノリからおじゃみを叩きつけられ痛い思いをした昨年…お面を作ってくださるご利用者様に相談し、今年は段ボールで加工強化。感染予防としてフェイスシールドにしっかりと装着してくださりました。ご利用者様にも手袋を装着してもらい安全な豆まきをしました。

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珍しい鬼のお面に興味を示すご利用者さん。午前中に作った豆(新聞紙)はそっちのけ(笑)

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鬼のお面をめがけて正確にヒットしたご利用者さん(+o+)

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昨年おじゃみを投げたご利用者さん。今年は投げ合いでした('◇')ゞ

節分についてわかりやすくご教授くださったご利用者さん(^^)/

「コロナ退散し皆が健康で過ごせますように」と願いをこめて、豆まきを楽しみました。

次回は、大分県の鈴鳴荘さんです。よろしくお願いいたします。

三重県松阪市 特別養護老人ホームさくらの郷 介護主任 森野 侑樹

第403回「穏やかな年末年始をお届けしたい」(愛媛県 東温市 デイサービスガリラヤ荘)

2021年2月 3日

毎週水曜日連載『全国高齢者ケア研究会先進事例レポート 認知症ケース 第192回』『食事・水分がとりづらかった方が改善されてきた事例』(北海道 網走市向陽ヶ丘レインボーハイツ)

全国高齢者ケア研究会に参加する各施設では、トータルケアに取り組み、先進的なケアを行っています。
このブログでは、各施設での実践事例を「全国高齢者ケア研究会先進事例レポート」として紹介しています。
毎週水曜日掲載です。今回は北海道網走市の向陽ヶ丘レインボーハイツからのレポートです。
「食事・水分が摂りづらかった方が改善されてきた事例」の報告です。
ケース検討は、基本的にICF(国際生活機能分類、International Classification of Functioning,Disability and Heaith)の考え方をベースに、BPSD治療アルゴリズム(「かかりつけ医のためのBPSDに対する向精神薬使用ガイドライン第2版」所収)に沿って行っています。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【基本情報】
 氏名 192様
 年齢 86歳
 性別 女性
 身長 146㎝
 体重 36.1kg
 要介護 4

【既往歴】
 アルツハイマー型認知症
 高血圧
 左大腿骨転子部骨折
 尿路感染症
 胸椎圧迫骨折(第8、12番)

【服薬状況】
 アムロジピンOD錠5㎎×2 朝
 メマリーOD錠15g    朝
 アローゼン0.5g  夕

【課題】
 食事・水分を摂りたがらない

【経過】
  入所当初(H29.4)から食事・水分の進みはよくない方でしたが、声かけをこまめに行うことで8~10割食事摂取できていた。水分も1200ml程度とれていたが、昨年の夏ごろから徐々に進みが悪くなり、食事量が半分以下になることが増えてきた。

声かけを行っても怒って余計食べ飲みできなくなったり、声かけしすぎると嗚咽されて嘔吐されたりという状況がみられるようになる。執拗に声かけしなければ、嗚咽は起こらないため、嗚咽が起こらない程度の声かけを行ったり、声掛けする職員を都度かえて食事を促すなどの対応をしましたが、食事状態改善されずカンファレンスを開き対応を検討した。

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【要因分析】
 ①味覚の減退により食事・水分が進まなくなったのではないか。
 ②騒がしい場所などが嫌いなため、食事の際の環境的な要因はないか。
 ③排便状態が食事に影響しているのか。

【実施したケアと結果】
①亜鉛不足による味覚の減退を疑い、かかりつけ医にサプリメントを服用してもいいか相談したところ、血液検査などのデータはないが、症状的に亜鉛不足による味覚の減退は考えられる。サプリメントよりも処方薬の方が亜鉛の含有量が多いのでいいでしょうとのことで、内服でプロマックOD錠75㎎を処方していただく。
②食事場所は頻繁に話かける方と同席だったため食事に集中できないことが考えられた。そこで一人落ち着いて食べていただけるような場所に変更してみたが、それほど大きな変わりはなかった。
③排便状態は1~2日に1回程度みられており、排便の有無や時間による変化はみられなかった。

①では食事摂取量はあまり変わりなかったが、水分の飲みがよくなりました。プロマックOD錠を服用して1か月程度しかたっていないので、これから食事量のアップにつながればと期待しています。
また、プロマックOD錠の副作用として便秘気味になってしまい、排便が見られない時は下剤を追加している状態となってしまいました。
便秘が食事が進まない要因になっていることも考えられるため、今後は便秘状態の改善を図り、再度要因分析を行い、他の要因がないか検討し食事摂取量の改善に努めていきたいと思います。

(北海道網走市 向陽ヶ丘レインボーハイツ 生活支援係長 田宮)

 次回は2月10日 北海道鷹栖町 なごみの家さんです。
 よろしくお願いいたします。

※関連記事
認知症カンファレンスシートがV30になりました。ダウンロードしてください
◆かかりつけ医のためのBPSDに対応する向精神薬使用ガイドライン(第2版)改訂版が発表されました。
◆ 毎週水曜日連載 『 全国高齢者ケア研究会先進事例レポート 認知症ケース 』 第191回 帰宅要求が頻回で落ち着かれたかった方が、代替行動の提供で落ち着いて過ごせるようになったケース( 熊本県甲佐町 特別養護老人ホーム桜の丘 )

2021年1月30日

◆11月12日以降、1カ月間で報道された高齢者介護施設での新型コロナウイルス感染者クラスターは160カ所超え。第2波の20倍超。防護具を脱ぐ練習が大切。2月に備えてください。(12/12記、12/15追記,12/16追記、12/17追記、12/19追記 12/26追記)

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 11月12日以降、高齢者介護施設での新型コロナウイルス感染者クラスター発生の報道が増えています。

 11月12日から12月19日までの約1カ月間で、報道で目にしただけで高齢者介護施設のクラスターは161カ所。

 感染者の発生ではありません。クラスターがこの数なのです。

 5月25日から7月末までの2カ月間で、報道で目にしたのが14カ所だったので20倍を超えました。

 報道で目にしたものでこの数ですから、第2波とは比較にならないくらいの勢いでクラスターが増えています。

 兵庫県では11月16日から29日のわずか2週間で、病院や介護施設で14カ所ものクラスターが発生。

 保育園ではさらに驚きの数字を報道で目にしました。

 4月以降、東京都で感染者が発生(クラスターではありません)した施設は約300カ所。

 12月26日の毎日新聞の記事では、10月10日以降大阪府内で高齢者介護施設54カ所でクラスターが発生したと書かれていました。

 まだ止まる気配がありません。

 12月2日の第4回全国高齢者ケア研究会オンラインセミナー「新型コロナウイルス感染者発生、そのとき何をしたか〜特別養護老人ホームとデイサービスセンターからの報告〜」の際にもレポートしましたが、医療が逼迫してくると、自力での感染拡大抑制対策をしなければならなくなるようです。

 PCR検査実施者発生から感染者発生までの初期の行動がクラスター発生に大きく影響します。

 職員あるいは入居者のPCR検査実施以降の初期対応がすべてといっても過言ではないかもしれません。

 2日の研究会で、感染者が発生した施設の方たちが「徹底した初期対応でクラスターにしないことが大切」と話していたことを思い出してください。

 個人防護具の準備(意外と数が必要だということが2日のレポートでわかりました)、着脱の研修、ゾーニングの再確認、体調がよくないスタッフを出社させない。

 感染拡大は、首都圏だけでなく各県の県庁所在地へと広がっています。

 今はまだ冬の「入口」。

 寒さ厳しくなる2月の終わりあたりが「本番」かもしれません。

 油断せずにしっかりと備えてください。

 着脱の研修をしておけばよかった、防護具の数が足りなかった、体調管理が甘かったと後悔しないようにしてください。

 可能であれば防護具を脱ぐ練習の際、蛍光塗料とブラックライトを使用してみてください。脱ぎ方が正しいか容易にチェックすることができます。

 まずは今できることをしておくこと。

 力をあわせて、知恵を出しあって乗りきりましょう。

(泉田照雄)12/12記、12/15追記 12/16追記 12/22追記 12/26追記

◆子供の頃から甘いものが好きだった。大分県別府温泉 甘味茶屋の甘味。

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左上から豊後ぜんざい、抹茶、左下からやせうま、石垣だんごアン入りとあんなし。

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大分の郷土料理石垣団子。あんなし。

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焼き餅。

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甘味茶屋。

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 子どもの頃から甘いものが好きだった。

 近所の商店街に甘味屋があって、みたらし団子とか安倍川餅(焼いたもちに醤油をかけて海苔を巻いたもの)を食べていた。

 夏にはかき氷がおいしかったなぁ。

 祖父が好物だったので、豆餅も好きになった。

 どれも今もよく食べる。

 甘味屋には目がないのだ。

 別府温泉にある甘味茶屋は人気店。

 ここの焼き餅がおいしかった。

 焼き餅を食べながら冷たい抹茶を飲んでいると、ほほがゆるんでくる。

(泉田照雄)

2021年1月27日

◆ 毎週水曜日連載 『 全国高齢者ケア研究会先進事例レポート 認知症ケース 』 第191回 帰宅要求が頻回で落ち着かれなかった方が、代替行動の提供で別人のように落ち着いて過ごせるようになったケース( 熊本県甲佐町 特別養護老人ホーム桜の丘 )

全国高齢者ケア研究会に参加する各施設では、トータルケアに取り組み、先進的なケアを行っています。
このブログでは、各施設での実践事例を「全国高齢者ケア研究会先進事例レポート 認知症ケース」として紹介しています。
毎週水曜日掲載です。
今回は熊本県甲佐町の特別養護老人ホーム 桜の丘からのレポートです。
帰宅要求が頻回で落ち着かれなかった方が、代替行動の提供で落ち着いて過ごせるようになったケースです。
ケース検討は、基本的にICF(国際生活機能分類、International Classification of Functioning, Disability  and Health)の考え方をベースに、BPSD治療アルゴリズム(「かかりつけ医のためのBPSDに対する向精神薬使用ガイドライン第2版」所収)に沿って行っています。
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◆ 基本情報

 氏名 191様  

 年齢 95歳

 性別 女性

 身長 142cm

 体重 47.8kg

 要介護 4

 認知度 Ⅲa

 

◆既往歴 頻発性心室性期外収縮 老年期うつ病 外傷性左大腿部壊死 アルツハイマー型認知症 腰椎症

     骨粗鬆症 慢性腎臓病 腎性貧血 高血圧症

◆ 服薬状況 ベルソムラ錠15m 0.5錠 就×1

      チラージンS錠50㎍ 朝×1

      アルファカルシドール錠0.5㎍ 朝×1

      メコバラミン錠500 朝・夕×1

      アムロジピンOD錠 朝×1

      ビソプロロールフマル酸塩錠0.625㎎ 朝×1

      ランソプラゾールOD錠15㎎ 夕×1

      ロラタジンOD錠10㎎ 夕×1

      カロナール錠 200㎎ 朝・昼・夕×1

      レパミピド錠100㎎ 朝・昼・夕×1

      セレコキシブ錠100㎎ 朝・夕×1 

      ロゼレム錠8㎎ 就×1

      メマンチン塩酸塩OD錠10㎎ 夕×1

      酸化マグネシウム錠250g 就×1

      ピムロ顆粒 0.5g 就×1

 ◆ 課題

 不安感が強く、人を見つけては「娘はいつ来ますか」と尋ねられる。 

◆ 経過

 自宅にて強い腰痛があり済生会病院へ救急搬送され、その後、A病院へ入院となりました。入院中から急な立ち上がりや午後になると不安感が強くなり家族を呼ばれるため、看護師のそばで見守りを行っていたそうです。

 定期薬のロゼレム内服しても不穏の時はリスペリドン内用液1㎎、0.5mlを投与、それでも効果ないときはベルソムラ0.5錠服用で入眠されていました。認知症についてはアルツハイマー型認知症の診断で3月6日よりメマンチンが開始となっています。

 入院中は食札や歯磨き粉を食べようとする異食行為や指しゃぶりがあったそうです。

 7月6日、桜の丘ショート受入れ。利用後も不安感はあり「娘は来ますか?」「私はどうすればいいですか」「私も連れていってください」と、訴えが続きました。訴えは午後になると強くなり職員への質問も多く、返答をして一旦納得されても同じ質問が繰り返され「おかしか」「なんでだろか」と納得されなくなり職員が側から離れられない状態でした。興奮によるものなのか手の振戦も見られました。

 このままでは、職員は191様に付きっきりで他の業務もできないし、同じ訴えが続くことでの職員のストレスも溜まっていき、対応にかなりの負担感がありました。どうにか落ち着いて過ごしていただけないかとカンファレンスを行いました。

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◆ BPSDの要因と実施ケア内容について

 1.貧血によるものか

   →血液検査の結果から、軽度の貧血がありますが、受診時に定期的に貧血改善の注射をされており直接的な要因とは考えにくい。 

 2.  血圧の変動によるものか

   →記録を確認すると午後からの血圧上昇が多くみられました。

    午後の血圧測定を1週間実施しましたが、午前と午後での明らかな違いはありませんでした。

 3. 帰宅要求等は前頭側頭型認知症からくる常同行動ではないか

     →泉田先生とのカンファレンス時にも191様のケースを一緒に検討していただきました。

    近くにいる人に声をかけたり、目で追うことは被影響性の亢進、また、以前あった指しゃぶりや何でも口に入れるといった行為は

    異食行為であり、前頭側頭型認知症の特徴であることを学び、アルツハイマー型認知症の診断しかありませんでしたが、認知症

    カンファレンスシートをチェックすると前頭側頭型認知症のチェック項目にも当てはまることがわかりました。

    代替行動を提供することで落ち着かれるかもしれないとのアドバイスを受けました。

 ◆ 結果

   カンファレンスでのアドバイスを受け、191様を担当するユニットの職員が、「少しでも落ち着いてもらえるように何かに集中してもらおう(代替行動の提供)」と考え、牛乳パックタワーを作り提供してみたところ、初めは取り組んでおられましたが、すぐに飽きてしまわれました。

 次に、数字やひらがなを台紙に順番に並べるパズルを作成しました。ヨーグルトのカップの底と、台紙は段ボールでできています。このパズルを提供すると集中して取り組まれるようになりました。

 また、リビングの席も人の動きが見えにくい場所、テレビに集中できる場所へ移動しました。

 下の写真が作成したパズルです。

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10665  10667
10669  10668  

  パズルに集中されるようになってから、帰宅要求等はほとんどなくなりました。別人のようです。

 もう施設では対応できないとあきらめかけていたのですが、現在では職員の工夫で穏やかに過ごされています。

 パズルの途中で話しかけても特に問題ありません。191様に尋ねると、「慣れるとおもしろかですよ」と笑顔で答えてくださいました。作成した職員に尋ねてみると、「牛乳パックタワーは簡単に作れたけどすぐに飽きてしまわれた。パズルは作るのに時間がかかったけど集中して取り組まれているのをみて、やった!と思った」と話してくれました。

 現在は、コロナウイルス感染予防で面会が窓越しでしかできません。コロナ前は娘様が毎日病院まで面会に来られていたそうです。定期的な外泊もできなくなり心配しましたが、特に影響なく過ごされています。

 先月、ショートステイ利用から特養に入居になりました。過ごされるユニットや居室が変わるため、影響があるのではないかと心配しましたが、同じようにテレビの前の席、パズルを提供することで落ち着いて過ごされています。

 お正月の窓越し面会時、娘様に「会いに来てくれてありがとう。私はここにいる職員さんたちのおかげで元気に暮らしているから心配しなくていいよ。」と笑顔でおっしゃる191様を見て、娘様も「お母さんが笑顔でいてくれるから私たちも安心した。来年は、いつものように一緒に自宅で箱根駅伝が見れるといいね」と話されていました。あたたかい気持ちになりました。

 同じ訴えが続くご利用者に対して、私たちはついつい大変な人と決めつけてしまいがちです。しかし、今回の191様のケースように多職種で話し合い、検討や工夫を重ねていくことで大変な191様ではなくなり落ち着いて過ごされるようになることを学びました。今後もあきらめず、多職種で協力して検討していきたいと思います。  

( 熊本県甲佐町 特別養護老人ホーム桜の丘 生活相談員 吉田めぐみ )

※今回掲載いただいた記事は令和2年12月に作成・掲載いただいた記事です。

 次回は2月3日(水)、北海道網走市 向陽ヶ丘レインボーハイツさんです。
 よろしくお願いします。

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 【関連記事】

 ※前回の記事

毎週水曜日連載『全国高齢者ケア研究会先進事例レポート第190回 『食事が進まなかった方がケアにより改善し食べれるようになった事例』(大分県 特別養護老人ホーム 清流苑)

 認知症カンファレンスシートがV30になりました。ダウンロードしてください。

 ◆かかりつけ医のためのBPSDに対応する向精神薬使用ガイドライン(第2版)改訂版が発表されました。

2021年1月25日

◆毎週月曜日掲載「ハピネスオブライフ~暮らしの楽しみを求めて~」第403回「穏やかな年末年始をお届けしたい」(愛媛県 東温市 デイサービスガリラヤ荘)

全国高齢者ケア研究会では、「ハピネス オブ ライフ(HOL=Happiness of life)」をケアの目的の一つとして提案しています。

利用者の笑顔のある暮らし、喜びを感じられる毎日を「積極的に」つくりだすケアのことです。

入居者の痛みや苦しみをやわらげ、穏やかに暮らしていただくことをめざす「平穏ケア」と「ハピネス オブ ライフ(HOL=Happiness of life)」が、ケアの目的だと考えています。

毎週月曜日に全国高齢者ケア研究会のメンバーで行われている「ハピネス オブ ライフ(HOL=Happiness of life)の取り組みを紹介していきます。

各施設は「ハピネス オブ ライフ(HOL=Happiness of life)を目標に、お年寄りが、「穏やかでそして笑顔で」暮らしていただけるよう取り組んでいます。
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こんにちは。

愛媛県東温市にあります、デイサービスガリラヤ荘です。

新型コロナウイルス感染症はまだまだ予断を許さない状況ですが、何とか年を越して新しい年を迎えています。

デイサービスのアクティビティもいろいろな制限がありますが、みんなで知恵を絞りながら取り組んでいます。その一部ですが、最近の様子をお伝えしたいと思います。

まず、初めての試みとして、地元小学生とのオンライン交流会を開催しました。

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オンライン交流会ではご利用者の皆さんは慣れない状況ではありましたが、子供たちがクイズや演奏等、趣向を凝らしていろいろな発表に、最初は不思議そうに「子供らの声が聞こえるなあ」「あれ、動きよるよ」「私が写っとる」などと言われていましたが、最後には「直接会って交流したいなあ」「会えんけどこうやって交流できて良かったね」など楽しんで頂けました。

また、ボランティアさんによるライブ映像の上映ではいつもの懐かしい曲(籠の鳥、北国の春など)と事前に利用者様にリクエストを聞いて、リクエストに応えて演奏していただきました。

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「一緒にいろいろ歌ったよ。でも生で聴きたかった」「楽しかったね」と好評でした。

次に毎年作成している『干支の貼り絵』です。11月はじめ頃からスタッフが構図を考えて下書きをし、11月の末からご利用者にお花紙を丸めて頂きました。例年では年末ギリギリに完成することが多いのですが、今年は12月中旬に完成させることができました。今年の年男年女、来年の年男年女が代表で『干支送り』も開催しました。年明けてからは施設の正面玄関に飾っています。

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年が明けてからは「お正月らしいことをしよう!」と『福笑い』『書き初め』をしました。

『福笑い』は「こんなんひさかたぶりよ。」「うまいことできんわい。」と難しかったようですが、いろんな顔ができあがって、あちこちで笑いが起こっていました。『書き初め』も「久しぶりに筆を持った」「この筆ではよう書かん」など言いながら、思い思いの作品が完成していました。

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お正月らしい食事ということで『新春の祝い膳』を今年も厨房スタッフさんが作ってくれました。
見た目も味もとても良く「今日来て良かった。今日来んかった人は残念やなぁ。」「いつもの料金でこんな美味しいもん食べさせてもらっていいんやろか。」と大好評でした。スペシャルゲスト!?も登場して楽しいお食事の時間でした。
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さらに、寒さも吹き飛ぶ『紙相撲大会』は「誰でも参加できるんがええわい。楽しいよ。」と、とても盛り上がっています。行事の軍配もスタッフ手作りです。トントン板を叩くだけなのですが、思わぬ方向に力士が動いたり、ひっくり返ったり。手に汗握る対戦が繰り広げられています。今月は「初場所」として開催し、恒例イベントになりました。
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寒い日が続いて、いろいろな制限もしなければなりませんが、楽しく過ごしていただく為にもしっかりと感染予防対策をしながら、みんなで笑顔になれるアクティビティをご提供したいと思います。
最後まで見ていただき、ありがとうございました。

次回は、2月1日(月)三重県 さくらの郷 さんです。よろしくお願いします。
 

2021年1月23日

◆視覚の奥深くを強く刺激する色鮮やかな熱帯の花 屋久島の森へ その5

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 屋久島フルーツガーデンで熱帯、亜熱帯の花や果樹を見た。

 園長の岩川文寛さんが世界各地から集めてきた植物が、元は田んぼだった広大な敷地に植えられている。

 熱帯の植物には色鮮やかでコントラストが強いものが多い。

 じっと見つめていると視覚の奥深くを強く刺激されて感覚がおかしくなってくる。

 この強い刺激が熱帯の花の魅力なのかもしれない。

 今年は屋久島に行けるかなぁ。

(泉田照雄)

2021年1月21日

◆大阪府内の高齢者施設クラスター100件超え。133施設中44施設で感染者発生。

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 ABCニュースによると、大阪府内133施設のうち44施設で新型コロナウィルスの感染者が発生しているそうです。

 また関西ニュースによれば、去年秋以降、大阪府内の高齢者施設のクラスターは累計100件を超えたそうです。

 状況はよくありません。

 多くの自治体が大阪のようになる可能性があります。

 研修でお伝えした感染症予防対策、感染者発生時の対策、クラスター化させない対策の3つをしっかり準備してください。

 新型コロナウィルスの感染症対策の研修は状況が改善しない場合、もう一度行おうと思っています。

(泉田照雄)

«毎週水曜日連載『全国高齢者ケア研究会先進事例レポート第190回 『食事が進まなかった方がケアにより改善し食べれるようになった事例』(大分県 特別養護老人ホーム 清流苑)

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