2018年6月20日

◆介護サービスに関わるすべてのマネージャー必見のフォーラム 2018年6月30日開催 「第6回全国地域包括ケア研究会in大分・国東」の参加申し込みを開始いたしました。

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2018年6月30日(土)に開かれる「第6回全国地域包括ケア研究会in大分・国東」の参加申し込みを開始いたしました。

今年は大分県国東市の「くにさき総合文化センター(アスト国東)」で開催いたします。

全国地域包括ケア研究会は、先行きの見えづらい地域包括ケアの10年後を見通すための研究会としてスタートしました。

今年の研究会は「医療介護連携」がテーマです。

会場となる大分県国東市には、日本で最も進んだ医療介護連携の取り組みがあります。

登壇する方たちも、先進的な医療介護連携を実践している方たちばかりです。

医療と介護はどのように連携していけばいいのか。

医療介護連携には何が必要なのか。

介護施設は何を準備すればいいのか。

地域包括ケア、介護サービスに関わるすべてのマネージャー必見のフォーラムです。

お忙しいなかとは存じますが、ぜひお誘いあわせのうえ、ご参加ください。

参加のお申し込みは、専用ウェブサイトでネットからになります。

以下のアドレスにアクセスしてお申し込みください。

https://www.mwt-mice.com/events/chiiki2018

電話、FAXでの申し込みはできません。

ご注意ください。

ウェブサイトでの申し込みについては下記へお問い合わせください。

名鉄観光大分支店 電話097(534)7607 担当 今井さん&井原さん

全国高齢者ケア研究会は、参加施設の協力で成り立っています。

今回の研究会は大分県国東市の施設に通常業務のかたわら、事務局を担っていただいております。

事務局施設の負担を軽減するために、申し込みはウェブのみとさせていただきます。

何卒ご理解とご協力をお願いいたします。

オープンの研究会なので、どなたでも参加できます。

開催案内は以下からダウンロードしてください。

「kaisaiyoukou-ohita-kunisaki.pdf」をダウンロード

プログラムは以下からダウンロードしてください。

「program-ohita-kunisakiv3.pdf」をダウンロード

名鉄観光の申し込み要項は以下からダウンロードしてください。

「meitetukannkou-mousikoumiyoukou.pdf」をダウンロード

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今年の研究会の内容は以下の通りです。

●介護施設は何をすべきか~地域包括ケアの将来像
全国高齢者ケア研究会 研究委員長 泉田照雄

●これなら老後は安心! 地域包括ケア最前線の町
介護施設が中心になり、予防から看取りまで途切れめのないサポートを提供
ヘルスリテラシーをあげる総合事業で地域住民の健康をささえる
北海道鷹栖町 社会福祉法人さつき会 常務理事 波潟幸敏

●小規模多機能施設を拠点に地域を活性化
住民と事業者で支える100円居酒屋

大分県国東市 社会福祉法人鈴鳴荘 理事長 高橋とし子

●10年後の地域包括ケア
医療と介護の連携で老後の暮らしを支える
情報共有でよりよい介護と適切な医療を実現

国東市民病院 院長 籾井眞二

国東市高齢者支援課 課長 小川浩美

北海道足寄町国民健康保険病院 院長 村上英之

全国小規模多機能型居宅介護事業者連絡会 副代表 宮島渡

独立行政法人国立病院機構副理事長 古都賢一

お早めにお申し込みください。

当日会場でお会いできるのを楽しみにしています。

(泉田照雄)

※関連記事 第5回全国地域包括ケア研究会の様子 この時はクローズドで行いましまた。2016年ですね。現場の実践はかなり進化しました。

◆7月23日、北海道鷹栖町で「第5回全国地域包括ケア研究会」が開催されました。

◆「第5回全国地域包括ケア研究会」を終えて オーガナイザーの視点の重要性

2018年5月21日

毎週月曜日連載『ハピネスオブライフ~暮らしの楽しみを求めて~』 第248回 「私の名前は?」(特別養護老人ホーム上士幌すずらん荘 北海道・上士幌町)

全国高齢者ケア研究会では、「ハピネス オブ ライフ(HOL=Happiness of life)」をケアの目的の一つとして提案しています。

利用者の笑顔ある暮らし、喜びを感じられる毎日を「積極的に」つくりだすケアのことです。

 入居者の痛みや苦しみをやわらげおだやかに暮らしていただくことをめざす「平穏ケア」と「ハピネス オブ ライフ(HOL=Happiness of life)」が、ケアの目的だと考えています。 
 毎週月曜日に全国高齢者ケア研究会のメンバーで行われている「ハピネス オブ ライフ(HOL=Happiness of life)」の取り組みを紹介していきます。
各施設は、「ハピネス オブ ライフ(HOL=Happiness of life)」を目標に、お年寄りが「穏や
かでそして笑顔で」暮らしていただけるように取り組んでいきます。

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         雪がとけて、遅い春を迎えたすずらん荘に新しい住人がやってきました。

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                   名前は「ツムツム」♂ 年齢 ?
              
自由に荘内を走り回り人懐っこいわりに、こびない。

2_2 私のPCの裏のデットスペース。収まりがいいのか堂々と昼寝を始める始末。図々しさもあり鉢植えにはおしっこをかけるのに、仕事を減らすために壊して欲しい?私のPCには全く触れない。わきまえるところはわきまえる。つまりは、なかなかのいかした野郎なのだ。
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                            そんなわけで、理事長もついつい(*^_^*)

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利用者さんの所に、次々に遊びに行ってくれる「ツムツム」。ほとんど群れたがらない、男性陣も思わず遊んじゃう!そんなキャラでした?

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「ミーちゃん、ミーちゃん」 「たまたま」

「レオ、しばらく見かけなかったね。忘れちゃったかい?」おかまいなしに抱き上げたり。

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 利用者さんにとって「ツムツム」は、昔飼っていた自分の飼い猫そのものなので、自分の飼い猫の名前を呼び始めます。「ツムツム」に話しかけ、思い出話もぽろぽろと始まり誰にも邪魔されない時間になりました。
 
「ツムツム」は、私たちには出来なかった利用者さんの世界をあっと!いう間に広げてくれました!!これからも「ツムツム」が、利用者さんの飼っていた猫の名前で呼ばれるほど、幸せな瞬間が生まれそうです。
 期待してますよ。「ツムツム」

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次回は5月28日大分県の清流苑さんです。
よろしくお願いします。

特別養護老人ホーム 上士幌すずらん荘
生活相談員 溝口 玲

2018年5月20日

◆毎月20日掲載 第185回 『高齢者のためのおいしいソフト食』 「鮭と白身魚の2食丼、鶏肉と大根の煮物」 特別養護老人ホーム 鈴鳴荘 大分県国東市

menu

・ 鮭と白身魚の2色丼

・ 肉豆腐

・ 鶏肉と大根の煮物

・ 青梗菜と椎茸の香味ダレ和え

・ じゃが芋の味噌汁

・ 高菜漬け

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鮭と白身魚の2色丼

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-材料-(1人分)

寿司飯粥          200g

ソフティアU         1g

鮭               20g

カレイ            20g

わさび醤油         適量




-作り方-

① 通常のお粥を炊いてから、寿司飯の合わせ酢を混ぜ、寿司飯粥を作っておく。

② 寿司飯粥が熱いうちにソフティアUを入れてミキサーにかけ、丼に盛り付ける。

③ 軽く塩をふった鮭とカレイをスチームコンベクションオーブンで蒸してからそれぞれ同量のだし汁とミキサーにかけて重量を計り、1%のソフティアGを準備する。

④ ③でペースト状になった魚と、計量したソフティアGを火にかけ、85℃以上になるまで加熱し、火を止める。バットに流し入れて冷やし固める。

⑤ 丼の上に魚を切り分けてのせ、わさび醤油にソフティアSでとろみをつけたタレをかける。



ワンポイント

寿司飯粥は寿司酢を混ぜて温度が下がった場合、固まらない場合があります。ミキサーにかけた後再加熱して下さい。





鶏肉と大根の煮物

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-材料-(1人分)

ソフミート(とり)       20g

大根              40g

人参              15g

醤油              5g

みりん             2g

砂糖              2g

出し汁            50g



-作り方-

① ソフミートはスチームコンベクションオーブンで蒸しておく。

② 大根と人参は0.5cmの輪切りにして、鍋に調味料と一緒に入れて煮物を作っておく。

③ ソフミート、大根、人参はミキサーにかかるぎりぎりのだし汁でミキサーにかけ、重量を計り、重量の1%のソフティアGを計量しておく。

④ ③と計量したソフティアGを鍋に入れて85℃以上になるまで加熱し、流し缶に入れて冷やし固める。

⑤ 固まった④を大根や人参に見えるようにいちょう切りしたように切り分けてお皿に盛り付け、②の残りの煮汁にソフティアSでとろみをつけて上からかける。


ワンポイント

大根と人参にあらかじめ味を付けました。切り方の大きい大根などを作る時は、素材に味がある方が食べやすいと思います。


特別養護老人ホーム 鈴鳴荘   栄養課  榎田 真弓

2018年5月19日

◆もうすぐ世界遺産! 奄美大島の世界一大きな豆、モダマ。

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 奄美大島で世界一大きな豆と言われるモダマを見ました。

 長さは1メートルくらいかな。

 あたりにはアマミノクロウサギの糞がたくさん落ちていました。

(泉田照雄)

※関連記事

☀︎小豆島 ヤマロク醤油 鶴醤(つるびしお) これまでの醤油で一番美味しかったです。

2018年5月18日

◆毎週金曜日連載 『私たちがやりたいケア 介護の知識50 Ver3』  第3回 ~ 高齢者に必要な1日の水分量と排泄量 ~

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                             北海道網走市の春はまだ寒いです。春のオホーツク海の様子。

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 脱水は、高齢者にとって認知症の周辺症状を悪化させたり、生命を脅かしたりする、とても怖いものです。

 脱水症を予防するためには、イン(水分摂取量)だけでなく、アウト(排泄量)にも注目して理解していく必要があります。
 
今回は高齢者に必要な一日の水分量の目安と排泄量について説明します。
 

.命の水
~ 1日に必要な最低限必要な水分摂取量 ~

 
 人は呼吸や皮膚等から、一日に体重1kgあたり約20mlの水を蒸発により失っています。不感蒸泄(1)
 体重50kgの人であれば、20ml×50kgで、約1,00mlとなります。この水(1,00ml)の量が、命を支える最低限必要な水分量と言われています。
 

いわゆる「命の水」(2)です。
 不感蒸泄は体温が1度上昇することで、約15%増えると言われています。
 体重 50kgの人が平熱36.0度から37.0度に上昇した場合、不感蒸泄も150ml増え、1,150mlとなります。

(1)「不感蒸泄」
>>> 皮膚や肺から蒸発する水分。汗は含まれない。

(2)「命の水」 >>> 間が1日の内で最低限摂取すべき水分量の目安。

 

   [計算方法] >>> 体重(kg)×20ml(cc)
         1日の水分摂取量がこの量(50kgの人の場合1,000ml)
         
を下回り続けると、命の危険さえあります。

.脱水予備状態
 
 
 高齢者は、感覚機能の低下から口渇を訴えない人が多く、適時の水分補給が必要となります。
 一日に必要な水分量の目安について説明します。

≪排泄量≫  
 

尿

 
 

1,00ml

 
 

皮膚・肺(不感蒸泄(1))

 
 

7001,000ml

 
 

糞便

 
 

200300ml

 
 

合計

 
 

2,400ml2,800ml

 
 

≪摂取量≫

 

飲水

 
 

1,500ml

 
 

固形食

 
 

7001,000ml

 
 

燃焼水(3)

 
 

200300ml

 
 

合計

 
 

2,4002,800ml

 

 (3)「燃焼水」 >>> 代謝水ともいう。摂取した栄養素が細胞内で燃焼され生じる水。

 表は、一般成人で室温28℃を基準とした一日の摂取量と排泄量となっているため、竹内孝仁氏は高齢者の場合、一日最低1,300mlの水(牛乳、ジュース、お茶など、コップで液体として飲むもの)をとる必要があると言っています。

 しっかり水分を摂取する必要があること、イン(水分摂取量)とアウト(排泄量)はおおよそ均等であることがポイントです。

 水分として摂取したものは、排泄として同じ量くらい排泄されます。これを一般的にインとアウトのバランス(水分出納)と言います。

 記録のチェックにより、インとアウトのバランスが取れているかどうかを確認することも大切です。

 排尿は老廃物を体外に出す機能を受け持っています。人が1日に体内で作りだす老廃物を体外に捨てるために必要な尿量は、健康成人では約800mlと言われています。

 高齢者は尿の濃縮力が下がっているため、1日当たり約1,000mlの排泄量が必要となります。「おしっこが近くなるから」と水分を控えている高齢者は、尿量が減っていれば老廃物を体外に捨てきれていないかもしれません。
 

Ⅲ.体重から見た必要水分量の目安(4)


 食事からの水分摂取量は、栄養士と相談して、それぞれの施設でおおよそ数値を計算しておいた方がよいでしょう。

一般的な食事では700~1,000mlと言われています。

 北海道網走市にある特別養護老人ホーム網走レインボーハイツでは、3食全量摂取で750mlの水分が摂取できる計算になっています。普段、全量食事を摂取されている方が食事を半分しか食べられていなければ、水分摂取量も減少することとなります。 

 特別養護老人ホームに入所している高齢者は1人1人状況が異なります。マグネシウム系の下剤を飲んでいる方は薬の効果を引き出すために水分を多めにとる必要がありますし、座位が取れずに寝たきりに近い方の中には排泄量が多くなる方がいますので、水分を多くとる必要があるでしょう。

 逆に心疾患や腎疾患等により水分制限をしなくてはいけない方がいます。個人の1日あたりの目標水分摂取量は、医師や看護師と相談するようにしてください。医師から水分制限の指示が出ている場合は、それをしっかりと守らなくてはなりません。
 総合記録シートで経過を見守りながら、1人1人の状況に合わせた無理のない水分摂取を支援していくことが私たち介護の仕事です。
 脱水症予防の第一歩は、高齢者の特徴を踏まえ、必要な水分量を知ることから始まります。


(※4)「経口から摂る必要水分量の計算」 >>> 体重(kg)×35ml-750-1,000ml(食事からの水分量)


≪ 実 践 法 ≫

.総合記録シートを活用した水分量と排泄量の把握

 総合記録シートには、見開き型(A4用紙2枚使用)のものと、1枚完結型(A3用紙1枚使用)のものがあります。施設の実情に合わせて使用すればよいのですが、基本的には完結型の記録を高齢者ケア研究会では基本としています。
 その理由については、高齢者ケア研究会のブログで紹介されると思いますので参照して下さい。
 大切なことは、総合的にチェック記録ができることです。
 詳しくはテキストをご参照ください。


「V3.tekisuto3.pdf」をダウンロード



(北海道網走市 向陽ヶ丘レインボーハイツ 生活支援課長 蒲生 正幸)

 次回は、5月25日、テーマは「なかなか水分を摂ってくれない方への水分補給の工夫」です。

◆毎週金曜日連載『私たちがやりたいケア 介護の知識50Ver3』 第2回 ~脱水の症状と見分け方~

 

 
 

 

2018年5月17日

◆4年前の週刊朝日が本棚から出てきた。認知症の薬と最新の認知症治療法「リコード法」。

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2014年10月17日 週刊朝日

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 最近、物忘れがひどい。

 「若いときからだから心配ない」と言いきる知人も多いけど、そのうち認知症になるのではないかと心の片隅で思ってしまう。

 認知症には今のところ治療法がない。

 抗認知症薬が発売されているが、どれもアルツハイマー病の根本原因を治すものではないので、病気自体を止めることもできなければ、治すこともできない。

 恐ろしいことである。

 本棚を整理していたら5年前の週刊朝日が出てきた。

 「認知症 夢の新薬 7年後にも実用化」と書いてある。

 いよいよ認知症の新薬が開発されるのかと期待してとっておいたのだと思う。

 しかし、6種類の新薬が治験の最終段階フェーズ3にきているが、今のところいいニュースはない。

 アミロイドβが認知症の原因という説もあやしげになってきた。

 認知症の原因と言われているタウをターゲットにした薬の開発も進んでいるが、いいニュースはない。

 ふーむ。

 気になってもう一度週刊朝日を読み直してみた。

 ていねいに読み込んでいくと、今の認知症研究の現状が書かれている。

 認知症の要因ははっきりとはしていない。

 認知症の薬は一剤では治せない。

 認知症の治療は複数の薬を飲む「カクテル療法」が基本となるだろう。

 もちろん、現段階ではカクテルに入れる薬自体がないが。

 最近話題になっている認知症発症の要因を取り除く認知症治療法「リコード法」も予測している。

 炎症、栄養不足、毒素が認知症の要因となる「リコード法」が認知症治療の基本となるのかもしれない。

 だとすると、認知症は生活習慣病に近い感じだ。

 リコード法について書かれた本を読んでいると、イズミダはかなり認知症高リスク者。

 よくないんだよなぁ。

 真剣にダイエットと運動に取り組まなくてはと思っている。

 去年は1日平均歩数6000歩歩いたのだけど、体重は減らない。

 「歩けるデブ」(泣)になっていくような気がして怖い。

(泉田照雄)

※関連記事

◆毎週水曜日連載『全国高齢者ケア研究会先進事例レポート 認知症ケース第62回 前頭側頭型認知症の症状が出ていて、帰宅願望が強かった方が「代替行動」の提供により落ち着いた事例(東京都 フェローホームズ)』

2018年5月16日

♦毎週水曜日掲載『全国高齢者ケア研究会先進事例レポート』 認知症ケース第72回 栄養士と連携し、逆流性食道炎の方への食事ケア等の見直しを行なったことで微熱や少量の嘔吐症状の改善に繫がったケース。(北海道網走市 特別養護老人ホーム レインボーハイツ)

 全国高齢者ケア研究会に参加する各施設では、トータルケアに取り組み、先進的なケアを行っています。
 このブログでは、各施設での実践事例を「全国高齢者ケア研究会先進事例レポート」として紹介しています。
 毎週水曜日掲載です。今回は北海道足寄町高齢者等複合施設からのレポートです。   便の排泄状態を整えたことで、パーキンソン病の進行等による行動障害、味覚の異常が改善されたケースです。ケース検討は基本的にICF(国際生活機能分類、International Classification of Functioning,Disability and Health)の考え方をベースに、BPSD治療アルゴリズム(「かかりつけ医のためのBPSDに対応する向精神薬使用ガイドライン第2版」所収)に沿って行っています。
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◆基本情報

氏名:72

年齢:84

性別:女性

身長:152

体重:42.2kg

介護度:5

既往歴:アルツハイマー型認知症

    逆流性食道炎

    尿路感染症   
    左大腿骨大転子部骨折

    左骨膜剥離

内服状況:ランソプラゾールOD錠 朝1錠(胃薬)
        
酸化マグネシウム0.67g 朝・昼・夕(緩下剤)
     ビオフェルミン1g 朝・昼・夕(整腸剤)

◆課題
・週に5~6日、午後から37.0~37.5度の微熱が見られる。(クーリングで翌朝には下降される)
・唾液量が増え、常時口から唾液が流出している。枕元に時折、茶褐色の少量の嘔吐が見られる。

・食事の際、口からの食べ物の食べこぼしと吐き出しが増え、食事摂取に1時間以上時間を要し、摂取量の低下。

・日中の傾眠症状。

経過
 平成25年1月に小規模多機能型居宅介護を利用していたが、主の介護者であった夫死去により在宅での介護者不在となり施設入所の運びとなる。認知症状の進行とともに身体機能の低下も進み、意思疎通困難で日常的に介助が必要な状況となる。
 平成29年4月頃より、微熱や少量の嘔吐症状や食べ物の吐き出し行為が増え、食事の時間も長くなり、摂取量低下が進んできた。

V24rh「v2472.pdf」をダウンロード



◆BPSD(行動障害)の要因分析、検討したケア内容

 ①逆流性食道炎の既往歴があるため、胃酸の増加による唾液量の増加、胃の内容物の逆流による嘔吐症状。また、胃の内容物の逆流による不顕性誤嚥による微熱症状。また、誤嚥の影響により傾眠症状が強くなっているのではないか。
 主食を粥食で提供していたが、口の中で水分と米と分離してしまい、うまく飲み込むことができず、口からの吐き出しに繋がっているのではないか。
 ②最終水分摂取から翌朝の水分摂取まで12時間以上空いていたため、朝方の水分不足からの微熱。
 ③尿路感染症の既往もあるため、尿路感染からの発熱。

◆実施したケア
 ①食事のメニューと嘔吐症状が見られた際の関連性を確認したところ、逆流性食道炎による影響が大きいと考え、栄養士と相談し、油ものや刺激性の強い食べ物を控える、代替え食に変更する対応を行った。
 主食を粥からゲル化した粥に変更した。

 食前と食後の口腔ケアの実施の統一を行った。
 ②看護と相談し、就寝前にイオンドリンクを100ccプラスし、摂取してもらうようにしました。
 ③陰部洗浄を午前中の実施に加え、就寝前にも実施するようにしました。

◆結果
 実施してから2週間程度で、週に5~6回程度みられていた微熱は出なくなりました。

 唾液の量も減少し、常時、口から流出していた唾液も治まり、枕元に時折みられていた茶褐色の嘔吐もなくなりました。食事摂取でも口からの吐き出しはなくなり、摂取時間も30分程度で食べられるようになり、摂取量も徐々に回復してきました。

 日中の傾眠症状も以前と比べ覚醒して過ごされていることも増えました。

 今回は逆流性食道炎に対するケアの改善を多職種連携にて検討、実施したことで様々な問題解決へつながることができました。

 結果、大きな体調不良、食事量の大幅な低下になる前に改善につなげることができました。

 今後も、チームケアの働きかけを強め、少しでも平穏な利用者さんの生活につながるよう取り組んでいきたいと思います。

(北海道網走市 特別養護老人ホームレインボーハイツ 業務課長 横田 伸也)

※次回は5月23日(水) 長野県 アザレアンさなださんです。
  よろしくお願いいたします。

♦毎週水曜日掲載『全国高齢者ケア研究会先進事例レポート』 認知症ケース第71回 便の排泄状態を整えたことで、行動障害、味覚の異常が穏やかになったケース。(足寄町社会福祉協議会 足寄町高齢者等複合施設)

◆かかりつけ医のためのBPSDに対応する向精神薬使用ガイドライン(第2版)が発表されました。

◆認知症カンファレンスシートがV24になりました。ダウンロードしてお使いください。

2018年5月14日

♦毎週月曜日連載「ハピネスオブライフ~暮らしの楽しみを求めて~」第245回 「外出シーズン到来!春だ!お寿司だ!お花見だ!」 上川町特別養護老人ホーム大雪荘

 全国高齢者ケア研究会では、「ハピネスオブライフ(HOL=happiness of life)」をケアの目的の一つとして提案しています。

 利用者の笑顔のある暮らし、喜びを感じられる毎日を「積極的に」つくりだすケアの事です。

 入居者の痛みや苦しみをやわらげ穏やかに暮らしていただくことをめざす「平穏ケア」と「ハピネスオブライフ(HOL=happiness of life)」が、ケアの目的だと考えています。

 毎週月曜日に全国高齢者ケア研究会メンバーで行われている「ハピネスオブライフ(HOL=happiness of life)」の取り組みを紹介していきます。

 各施設は「ハピネスオブライフ(HOL=happiness of life)」を目標に、お年寄りが、「穏やかでそして笑顔で」暮らしていただけるように取り組んでいます。

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 5月の連休が終わりましたが、大雪山には雪が多く残っている上川町です。
 吹く風もまだ冷たいですが、施設の窓から入り込む日差しは徐々に暖かいものとなり、そわそわとされるご入居者も多くなり、外出や外食の希望を多くいただく時期でもあります。

 写真は、この5月に100歳を迎えるご入居者より、「お寿司を食べたい」とのリクエストを頂き、同じユニットのご入居者と一緒に外食をしてきた時の様子です。riceball

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 注文された「特上寿司」に、自然と笑みがこぼれます‼ happy01

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 あっという間に間食です!美味しく召し上がりました!

 また、上川町はちょうど今が桜の見ごろです。
 一晩働いた夜勤明けの職員が、「桜見学に行って来ます!」と、自身の体にムチ打ちながら、ご入居者の笑顔の為に、お花見見学を企画してくれました。cherryblossom

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 外出先では、地元の保育所の園児たちとばったり遭遇!!

 ご入居者は、可愛らしい笑顔に癒されていました。lovely

 園児とお別れした後は、町内を一望できる、上川公園の高台へ移動。

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 結構な傾斜でありますが、「ご利用者の笑顔」の為に、頑張ります💦upupup

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 傾斜を登りきると、住み慣れた我が町を桜越しに一望することが出来ます。(写真ではちょっとわかりずらいですね💦)

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 公園を下っていくと、一面桜の絶景‼‼cherryblossomcherryblossomcherryblossomcherryblossom   

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 中には、「今年で見納めだね」なんてお話される方もいらっしゃいましたが、とんでもないwobbly

 また、来年も、再来年も何度でもご一緒させてくださいっ‼happy02smilehappy02smile 

 これから北海道も暖かくなります‼‼ 今後も「ご入居者の笑顔」の為に、日々、邁進してまいります‼‼

 次週は、上士幌すずらん荘さんです!

 よろしくお願いします。

(上川町特別養護老人ホーム 大雪荘  落合 雅俊)

 ※関連記事
 ♦毎週月曜日連載 『ハピネスオブライフ~暮らしの楽しみを求めて~』 第246回 「思い立ったら出かけるケアを目指して!!」

 

 

 

2018年5月13日

◆ほぼ毎週水曜日掲載 今週の本&DVD 『「これ」だけは知っておきたい高齢者ケアにおける命を守る知識と技術』 高野真一郎(日本プライマリケア連合学会 指定医 指導医) メディカルパブリッシャー

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 『「これ」だけは知っておきたい高齢者ケアにおける命を守る知識と技術』 高野真一郎(日本プライマリケア連合学会 指定医 指導医) メディカルパブリッシャー

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 この本のあとがきにこう書いてあります。

 「『自分は看護・介護の世界で何年も仕事をしてきた』」というような経験よりも、医師の知識と経験に耳を傾け、本書で勉強してきたことを大切にしていきましょう。

 絶対に知らないままにしないでください。」

 まえがきにはこう書いてあります。

 「こんな簡単なことは知っているとバカにしないで、全て吸収してくださいね。『知らない』『できない』のセリフは禁忌です。知りたい、できるようになりたいという意欲は絶対になくさないようにしましょう。」

 ほんとうにそう思います。

 参考になることがたくさん書いてあります。

 リーダー以上の介護職は読むと勉強になります。

(泉田照雄)

※関連記事

◆2018(来年)2月11日(日)~11日(月) 長野県上田市で開かれる「第9回全国先端ケア研究会in長野・上田」の申し込みがスタートしました。どなたでも参加できます。今年もインターネットからの申し込みです。

2018年5月12日

◆もうすぐ世界遺産! 奄美大島 金作原(きんさくばる)をトレッキング。

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奄美大島の巨大なシダ。ヒカゲヘゴ。恐竜時代を彷彿とさせる。

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ヒカゲヘゴの幹には独特の模様がついている。

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金作原原生林。

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 来年夏の世界自然遺産登録を目指している奄美大島の金作原原生林を歩いてきました。

 高さ6〜7メートルはあろうかという大きなシダ、ヒカゲヘゴが群生している場所が見どころです。

 恐竜が出てくるんじゃないかと思うような景色です。

 ジュラシックパークみたいな雰囲気です。

 イズミダは日が暮れかかった夕方、まったく人気がない原生林を歩いたので、少し怯えてしまいました。

 低く吠えるような鳥の鳴き声が森の奥から聞こえてくるし、ガサガサという音はするしで、落ち着きませんでした。

 毛穴が開く感じですかね。

 五感が張り詰めていたんでしょうね。

 音はよく聞こえるし、何かが動くのもわかるしで、ちょっと疲れました。

 景色はここでしか見れないものです。

 (泉田照雄)

※関連記事

◆日本産のバナナ 奄美大島の島バナナ

2018年5月11日

◆毎週金曜日連載『私たちがやりたいケア 介護の知識50Ver3』 第2回 ~脱水の症状と見分け方~

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5月2日、北海道鷹栖町の雪がのこる山に咲いていたお花。近くには大きな熊の足跡。

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Ⅰ.脱水の症状

~さまざまな症状~

 

 前回は、高齢者が脱水になりやすい理由を学びました。

 今回は、脱水になったときの症状と見分け方について説明します。高齢者が脱水になると、次のような症状が出やすくなります。

(ア)ぼんやりとして元気が無い

(イ)微熱がある(※1)

(ウ)うつらうつらと傾眠傾向

(エ)口渇や舌の乾燥

(オ)尿量の減少

(カ)頭痛や食欲不振

(キ)めまい

(ク)夜間せん妄(※2)

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(※1)

・高齢者の場合、熱が出ない場合もあります。また、高齢者の体温は50歳以下の人たちより0.2℃以上低くなっています。36.7℃~36.8℃でも発熱している可能性があります。その人ごとの平熱を調べておくことが大切です。

(※2)

・「夜間せん妄」とは、意識が混濁して、幻覚や錯覚が見られる状態のことで、大声で騒いだり、人を呼んだりすることがあります。主として夜にこのような状態になる場合を言います。注)高齢者が夜間せん妄を起こすのは、ほとんどが脱水によるものと言われています。

 脱水を起こしていると、普段と明らかに様子が違います。出勤し、「おはようございます」の挨拶をしたときのその方の反応にも気をつける必要があります。

 高齢者は、脱水のリスクが高いので、早い段階で気がつき、早めに対応していくことが大切です。

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Ⅱ.脱水の見分け方

~健康チェックの方法と重要性について~

 

 では、早い段階で入所者の方の異変に気づくためには、どのような方法があるのでしょうか。

 脱水に気づくための「健康チェック」には、2つあります。

 

A)毎朝の健康チェック

 起床時、離床時、朝食時に入所者の様子を「今日もお元気ですか?」という視点で観察します。その際に、次のポイントは最低限観察する必要があります。

①表情

②目に力があるか

③唇の渇き

④皮膚の状態

 ⇒乾燥してくると、かさかさになって白い粉をふいてくるようになります。

⑤発語できる人の発語状態

⑥歩行や姿勢の状態

 

 毎朝、ユニットをまわって、いつもと違うかどうかに注意しながら、健康チェックをしてください。何気なく起床介助、離床介助するのではなく、注意深い観察力がポイントとなります。

 

B)総合記録シートによる「健康チェック」

 2つ目は、総合記録シートによる記録を基にした総合的な「健康チェック」です。水分摂取量が十分足りているかどうかを見るには、以下の項目を総合的にチェックします。

①水分量

②食事量

③排便の状況

④尿の量、色

⑤体温

⑥マグネシウム系の下剤の常用の有無

⑦向精神薬、睡眠薬の服薬状況

⑧発汗状況(※3)

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(※3)

・発汗状況:パーキンソン病や糖尿病など自律神経に影響を与える疾病を抱えている方は、多量に発汗している場合があります。

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Ⅲ.飲水以外の水分摂取

 

A)食事摂取との関係について

 水分は飲水だけではなく、食事からも摂取しています。食事摂取量が減少すれば、水分摂取量も減少します。

 おおよその目安として、1日あたり飲水で1,500ml、食事から1,000mlと考えれば、食事摂取量が10分の6になれば、食事からの水分摂取量は600mlとなり、400mlも減少する計算となります。

 これらの詳細な知識については、お急ぎの方は「介護の知識50Ver2 第3回 ~高齢者に必要な1日の水分量と排泄量~」を参照願います。来週には最新バージョンでの同タイトルの記事が掲載予定ですので、ぜひそちらもご確認願います。

 

B)排泄との関係について

 軟便が続いていれば、身体が保水出来ていないので、必要な水分量は増加します。

 そのため、このような状態が続いている場合は、いつもと同じ水分摂取量でも、脱水傾向と考える必要があります。

 尿の色が普段は薄いのに濃くなっている、尿量が少ない、臭いが強い、といった場合は水分が不足している可能性があります。

 これらのことを総合記録シートでチェックした後、確認のために、脇の下の渇きをチェックします。

 あるいは、ツルゴール反応をチェックします。

 脇の下の渇きも、ツルゴール反応も、総合記録シートによるチェックの確認程度に行います。

 次に、脱水の見分け方について詳しく説明します。

 また、実践として毛細血管再充満時間(CRT)法を実施した結果と対応についてご紹介します。

 

Ⅳ.脱水の確認方法

 

A)脇の下の渇きを見る

 高齢者の脇の下に手を当てて下さい。脇の下は湿っていることが普通ですが、脱水状態になるとその湿り気がなくなり、つるつるとした肌触りになります。

 痩せて脇の下が大きくくぼんでいる方は水分が足りていても、渇いていることがあります。

B)痰が絡んだ咳を繰り返す

 水分摂取が極端に少なくなると、痰の粘りが強くなり排出が困難になるため、痰が絡み咳が続きます。水分摂取することで、絡んだ痰が出しやすくなります。

C)ツルゴール低下法 

 ツルゴールとは、皮膚に張り(緊張)がある状態のことです。脱水になると、「皮膚の張り(緊張)がなくなる」=「ツルゴールの低下」となります。ツルゴールの低下は簡単に調べることが出来ます。

【 調べ方 】

ⅰ)手の甲で判断する

 ①高齢者の手の甲を軽くつまみます。

 ②つまんだ皮膚の戻りを見ます(2秒間)。

 ③2秒でも戻らない場合は脱水を疑います。

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※高齢者はもともと皮膚の張りがないため判断しづらいのですが、皮膚をつまむことで手の甲のしわがよっても、少しくらいの皮膚の戻りはあるあため、その戻りを見ることがポイントです。

ⅱ)鎖骨あたりで判断する

 高齢者の手はちりめんのようにしわが寄っているので判断しづらい場合があります。下の写真のように鎖骨あたりの皮膚を軽く持ち上げて、離してみて下さい。手の甲より分かりやすいはずです。

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D)爪を押した反応を見る方法{毛細血管再充満時間(CRT)法}

 脱水症から血流が不足すると、脳や心臓などの重要な臓器に血液が優先的にまわり、皮膚の血流が減ります。

 爪を押して血流を制限した後、血流が戻ってピンク色になるまで3秒以上かかる場合、皮膚の血流の減少から脱水症を疑います。

 

《 実 践 》

Ⅴ.毛細血管再充満時間法の実施と結果について

~目標水分摂取量の見直し~

 

 施設内の入居者29名を対象に、爪を押した反応を見る方法を行い、3秒以内の爪の色の戻りを調べてみました。

 結果は以下の通りです。

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 6秒~7秒の間で色の変化があった入居者は2名でした。そこで、2名の入居者の実際の水分摂取状況を総合記録シートで確認してみることにしました。

 水分摂取量は、2人ともに飲水による目標水分摂取量をしっかりと達成されていましたが、飲水以外の水分摂取量を確認すると、2人に共通する記録として、食事摂取量にムラがあることに気が付きました。

 1週間前からの食事摂取量の平均が7割弱。排泄状況は良好で、毎日の排尿量は平均して普通量よりやや多め。理由としては、服薬の中に利尿剤が処方されている関係もあるのかと思います。

 そこで、脱水状態を疑い食事摂取量の安定に努めることにしました。まず行ったことは、どうして食事摂取量が安定しないのかということを看護師、管理栄養士と話をし、食事摂取量の安定を重視するのではなく、現在の食事摂取量の中での食事水分量を増やす取組みを行いました。

 2人ともに主食はお粥だったので、お粥の水分量を少し増やし、7割の摂取でも、1日のトータル食事水分量750mlを確保できるような取組みを実施しました。

 結果、1週間後の毛細血管再充満時間を調べると、3~4秒で爪の色に変化がありました。

 すべての方に適した方法とは限りませんが、簡単でいつでも脱水状態を疑うための指標になり得ると思います。

 

 「50V3-2.docx」をダウンロード

 

 今回の記事は2013年1月30日にアップされた「わたしたちのやりたいケア 介護の知識50Ver2」第2回~脱水の症状と見分け方~をまとめてくれた社会福祉法人慈徳会の谷口圭吾さんの記事をほぼそのまま引用しています。

 まとめも実践もすばらしく、ほとんど追加することがありませんでした。

 次回は5月18日、テーマは「高齢者に必要な1日の水分量と排泄量」です。

 網走レインボーハイツさん、よろしくお願いします。

 

(特別養護老人ホーム美瑛慈光園 施設長 安藤挙利)

関連記事

◆毎週金曜日連載 『私たちがやりたいケア 介護の知識50 Ver3』  第1回 ~ 高齢者の脱水 ~

 

2018年5月10日

毎月10日掲載「熊本県甲佐町特別養護老人ホーム桜の丘のお昼ごはん」 第40回 「里山のめぐみ 第2弾 たけのこの炊き込みごはん ・ だご汁(味噌仕立て) ・ マグロの山かけ ・ 抹茶ババロア ・ 新茶」

山々の新緑がきれいで、鮮やかな緑が気持ちを穏やかにさせてくれます。

八十八夜の日には、新茶を出します。

「今日は新茶ですよ」と言うと、皆さん本当に幸せそうなお顔をされます。

今回は、「里山のめぐみ第2弾」。

春に一度は食べたい「たけのこの炊き込みごはん」、熊本の代表的な郷土料理「だご汁」、ごはんに乗せてもおいしい「マグロの山かけ」、今の季節にぴったりな「抹茶ババロア」を紹介します。

熊本では、「だんご」のことを「だご」と言います。

だご汁も、しょうゆ仕立てだったり、味噌仕立てだったり、だごの作り方も家庭によって様々です。

仮設団地の地域食堂で献立のリクエストを聞いた時、「だご汁が食べたい」との声。

「では、しょうゆ仕立てか、味噌仕立てか、どちらにしましょうか?」と聞くと、

喧々ごうごう・・・最終的に味噌味に決まりました。

仮設では男性の一人暮らしも多く、味噌汁恋しさもあったようです。

桜の丘では、だごを作るときに豆腐を入れ、軟らかな口当たりにします。


<献立>

たけのこの炊き込みごはん

だご汁(味噌仕立て)

マグロの山かけ

抹茶ババロア

新茶

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たけのこの炊き込みごはん

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<材料>  1人分

米           50g

たけのこ       20g

南関あげ(油揚げ) 2g

しょうゆ        4cc

酒           2cc

みりん         2cc


<作り方>

①米を研ぎ、ザルにあげ水気をきる。

②たけのこは2~3㎝の厚さに切り、南関あげ(油揚げ)は小さく切る。

③炊飯器に米、たけのこ、油揚げ、調味料、分量の水(だし汁)を加えて、炊飯する。



桜の丘では、油揚げの代わりに「南関あげ」を使います。

南関あげとは、熊本県南関町で昔から作られている油揚げで、熊本の家庭で親しまれている伝統食品です。

汁物や煮物などの具として煮ると、ふんわりとした軟らかい食感になり、味もよくしみ込みます。

油揚げを使うことで、コクと旨味がプラスされます。

今回は、「たけのこの炊き込みごはん」と「だご汁」に、油揚げを使っています。

だご汁(味噌仕立て)


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<材料>  1人分

(A)小麦粉        20g

   豆腐         15g

   ぬるま湯       8cc

鶏肉             30g

かぼちゃ          20g

人参             5g

大根             15g

干ししいたけ        1g

ごぼう            10g

南関あげ(油揚げ)    2g

あさつき           1g

だし汁            150cc

味噌             10g


<作り方>

①(A)の材料でだごを作る。
  ボウルに小麦粉を入れ、豆腐を崩しながら加え混ぜ合わせる。
  ぬるま湯を少しずつ加え、耳たぶくらいのかたさにこねる。
  ラップをして30分寝かせる。

②鶏肉は、食べやすい大きさに切る。
 ごぼうは笹がき、人参はいちょう切り、かぼちゃ、大根は食べやすい大きさに切る。
 南関あげ(油揚げ)は、細かく切る。干ししいたけは、水に戻してせん切りにする。

③鍋にだし汁を入れて、②の材料を加えて火が通るまで煮る。

④③の鍋の中に①のだごを手でちぎりながら落とし入れる。

⑤だごが浮き上がってきたら、味噌を溶く。



だごを軟らかく仕上げるために、豆腐を使います。

豆腐とぬるま湯は、お好みの硬さに合わせて調整してください。


マグロの山かけ

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<材料>  1人分

マグロ(刺身)     30g

(A)しょうゆ       3cc

  みりん        3cc

長芋           25g

わさび          0.3g 

青のり          適量


<作り方>

①(A)の調味料を混ぜ合わせ、火にかける。沸騰したら冷ましておく。

②マグロは食べやすい大きさに切り、わさびを加えた①に30分程度漬け込む。

③マグロを器に盛り、すりおろした長芋をかけて、上から青のりを飾る。



抹茶ババロア

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<材料>  1人分

抹茶      0.3g

牛乳      30cc

生クリーム  20cc

砂糖      5g

ゼラチン    1g

ゆで小豆   10g


<作り方>

①鍋に牛乳と砂糖を入れ火にかけ、砂糖が溶けたら火を止める。

②抹茶を少量のお湯で溶き、①に混ぜる。

③ゼラチンを水でふやかし、レンジで溶かしておく。

④生クリームを軽く泡が立つまで、泡立てる。

⑤②に③を加え、④を混ぜ合わせる。

⑥器に入れて冷やし固め、ゆで小豆を飾る。

特別養護老人ホーム 桜の丘  管理栄養士 川本里江

※関連記事

毎月10日掲載「熊本県甲佐町特別養護老人ホーム桜の丘のお昼ごはん」第39回「里山のめぐみ 4月のごはん」 山菜おこわ ・ 炊き合わせ ・ 茶碗蒸し ・ フルーツあんみつ

2018年5月 9日

◆お知らせ◆毎週水曜日掲載『全国高齢者ケア研究会先進事例レポート』 掲載延期のお知らせ

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さつき会(北海道鷹栖町)新任職員研修最終日。明日から各配属部署でエルダー教育が始まります。

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先進事例レポートを楽しみにしているさま、並びに掲載にご協力いただいている皆さま、いつもありがとうございます。

さて、今週の先進事例レポート(北海道網走レインボーハイツさん)ですが、諸事情により次週へ延期させていただきました。

今後もどうぞよろしくお願いいたします。

(鷹栖さつき苑 尾上 健介)

※関連記事

◆毎週水曜日掲載『全国高齢者ケア研究会先進事例レポート』 認知症ケース第71回 便の排泄状態を整えたことで、行動障害、味覚の異常が穏やかになったケース。(足寄町社会福祉協議会 足寄町高齢者等複合施設)

2018年5月 7日

♦毎週月曜日連載 『ハピネスオブライフ~暮らしの楽しみを求めて~』 第246回 「思い立ったら出かけるケアを目指して!!」 三重県松阪市 グループホーム さくらテラス

今年は、松阪市周辺も例年に比べると、桜の開花が早くかったので、今年は桜の開花に合わせて一番良いタイミングに外出をしました。思い立ったら出かけることができるサポートができることも大切だと思います。

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3月下旬にしては暖かかったので、桜の木の下で花見をしながら、まったり過ごしました。外に出掛けるだけで自然と笑顔が出ますね。
出掛けたことを思い出していただけるように、施設に帰ってきたら直ぐに個々の写真を使って居室にカレンダーを飾るようにしました。
今後は、毎月のカレンダーを作って飾る取り組みをしたいと思います。
ご入居者様も外出したことを思い出すきっかけになりますし、カレンダーを作成することが外出する機会づくりになると思います。
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これからも、目の前のご入居者様と向き合うことで、健康でニコニコ笑顔あふれる生活が提供できるよう努めて行きたいと思います。
※関連記事

♦毎週月曜日連載 『ハピネスオブライフ~暮らしの楽しみを求めて~』 第245回 「102歳の挑戦~うどん打ち!!」 東京都立川市 特別養護老人ホーム フェローホームズ仲間の家

2018年5月 6日

◆毎週金曜日連載 『私たちがやりたいケア 介護の知識50 Ver3』  第1回 ~ 高齢者の脱水 ~

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今年も沢山のさくらんぼができました♪

さくらんぼ狩りをご利用者としましたよ。

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≪ 知 識 ≫

. 高齢者の脱水(高齢者はなぜ脱水を起こしやすいのか?)

1. 筋肉量が少ない

体の中に水をためておく場所は、筋肉です。その筋肉量が少ない高齢者は、体の中に水をためておくことができにくい(※1)ためです。

やせぎみの方や寝たきりに近い高齢者は、筋肉量が少ないため特に注意が必要となります。

 (1)「体に占める水分量の割合」

    >>>下記グラフ参照。
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・小児  7080%  ・成人  60%  ・高齢者: 50%

 
 


2. 腎臓の機能低下

老化に伴い、腎機能が低下することで老廃物の濃縮力が低下します。尿として老廃物を体外に出すのにも若い頃より多くの水を必要とします。そのため、尿量が増え、イン(飲水)が少ないとアウト(排尿量)が多くなるため脱水になってしまいます。

3. 体の感覚機能が鈍くなっている

老化に伴い、体の感覚機能が鈍くなってきます。その他にも認知症により上手く喉の渇きを訴えることが出来ない場合があります。

高齢者が喉の渇きを訴えること少なくないですか?介護側がしっかりと水分摂取量を把握し促す必要があります。

また、「夜トイレに行きたくない」「介護の人に迷惑をかけたくない」ということで水分を控える方がいます。介護度の軽い方に見られる傾向があるので注意が必要です。声掛けにも配慮が必要です。

4. 薬の副作用

老化に伴い、代謝機能が低下することで薬の影響を受けやすくなります。特に利尿剤を服用している方(※2)は、イン(飲水)とアウト(排尿量)のバランスを注意深く観察する必要があります。

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     (2)「利尿剤」

>>>高齢者がよく服用している薬の一つです。

 ※他にも、慢性心不全・高血圧等の薬でも使用されるケースがあります。

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5. 食事量の低下

水分は、飲水だけではありません。食事の中にもたくさんの水分が含まれています。各施設でも管理栄養士の方が3食全量摂取の場合の水分量を把握していると思います。自分の施設の職に含まれる水分量を把握しておくことも重要です。

ちなみに、グリーンハイム荒川では、3食全量で700~800mlの水分が摂取できる計算になっています。

≪   実 践 法 ≫

. 水分摂取量の把握から

  高齢者の脱水を予防するためには、日々の水分摂取量を把握する必要があります。
  では、どのように水分摂取量を把握するのが良いでしょうか?
 

 利用者が使用するコップ1杯の水分量を把握することから始めます。次に水分摂取量を含めて総合的に確認できるシートを用います。

 今回、ご紹介するシートは、総合的に把握できるように作られた「総合記録シート(※3)」です。

あくまで1つの例ですので、参考程度にして下さい。

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(3)「総合記録シート」

>>>総合記録シートは、1週間を1枚のシートに表記し、上段には必要最低水分摂取量を個々の体重から割り出せるようになっています。

 また、心疾患等で水分制限の必要があるかどうかをチェック出来るようになっています。

 それ以外にも、排泄状況・服薬状況・体位変換・バイタル・処置状況を記録出来るようになっています。

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 (各施設で使用している総合記録シートは多少異なります。使用しやすい書式を選んでください。ただし、食事や水分、排泄、服薬、バイタル測定等を総合的に少なくとも一週間をトータル的に見られるものがよいです。)

総合記録シートを使用すると時間軸で水分摂取量を1週間分把握できるため、本人のペースやパターンの把握が容易であり、短時間でまとめて摂取するのが難しい水分を1日通して無理なく、こまめに水分摂取を促すことができます。

 時間軸で水分摂取量を把握する他に、排泄状況や服薬投与状況、間食時間までを記入することが出来るようになっています。

 水分をいつ、どのくらいの量を摂取したかを把握記録でき、また昼食後には午前中の水分摂取量を「中間水分量」として計算するようになっています。

 これにより、午後からどの程度を摂取すると目標水分摂取量に到達するのかを把握し、こまめな水分摂取を1日の中で計画的に無理なく、すすめることが出来ます。

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「50v3_1.pdf」をダウンロード

(特別養護老人ホーム グリーンハイム荒川 施設長 渡邉秀雄)

次回は、5月11日、テーマは「脱水症状の見分け方」です。

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